ネタバレ全開!今回の見どころ
都では、若き皇帝・劉琛(りゅうしん)がちょっと危うい感じになってる。沈驚鴻(しんきょうこう)に家柄だけで偉そうにしてる貴族たち、ムカつきません?ってそそのかされてるんだ。まあ、気持ちは分かるよ。でも、それでよし、あいつら全員潰す!ってなるのは単純すぎないか?劉琛(りゅうしん)はすっかりその気で、朝廷は大混乱だ。
一方、俺たちのカップル、劉衍(りゅうえん)と慕灼華(ぼしゃくか)は穏やかな時間を過ごしてる。慕灼華(ぼしゃくか)の背中にある無数の傷を見て、胸を痛めるシーンはグッとくる。この男がどれだけヤバい戦場を生き抜いてきたか、一発で分かるからな。二人が将来の生活を夢見て語り合う姿は、見てるこっちが照れるくらいだ。
外で食事してたら、講談師が劉衍の英雄伝を語り始めた。本人が目の前にいるとも知らずに、だ。慕灼華がねえ、あの戦いってどうやったの?って聞くと、劉衍が戦術を解説してくれる。さすが、戦の神は格が違う。でも慕灼華も負けてない。その頭脳、私を騙すのに使わないでよね?って釘を刺す。劉衍は俺はか弱いから、そんなことしないよなんてとぼけてる。どの口が言うんだか。
話が大きく動くのは、劉衍が見た悪夢がきっかけだ。昔のクーデターの夢を見て、急に目が覚める。そして、今まで繋がらなかった点が、一気に線になった。拒馬河(きょばがわ)の戦いと親父の遺言書のすり替え。これ、犯人は同じ人物じゃないかって気づくんだ。親父(先帝・劉俱(りゅうきょ)が死んだ直後に、そばにいた宦官が自殺したのも怪しすぎる。劉衍は真実を突き止めるため、都へ戻ることを決意した。
都に戻った劉衍が見たのは、案の定、大荒れの朝廷だった。劉琛が貴族たちを潰そうと息巻いて、重臣たちが猛反発している。その背後で糸を引いてるのは、もちろん沈驚鴻(しんきょうこう)だ。そこに劉衍がまあ待てと割って入る。この男の一言は重い。荒れ狂う議場も一瞬で静かになった。劉衍は劉琛に今はその時じゃないと諭す。でも劉琛は、沈驚鴻の受け売りを繰り返すばかり。この時、劉衍の目に、沈驚鴻への明確な疑いが生まれた。
そして、今回のハイライトだ。劉衍は、事件の鍵を握る皇太后(たいこう)に会いに行く。拒馬河(きょばがわ)の戦いの黒幕は、あんただけじゃないだろそう問い詰めるけど、皇太后(たいこう)はなぜか言葉を話せない状態になっていた。劉衍が紙と筆を渡すと、皇太后は彼の腕にガブリ!そう、力いっぱい噛みついたんだ。
家に帰って慕灼華にその歯形を見せると、彼女が叫んだ。その歯形、劉皎(りゅうきょう)の腕にもあった!ここで全てが繋がった。皇太后は言葉を封じられ、最後の力を振り絞って真犯人は柔嘉(じゅうか)だと伝えたんだ。死んだ宦官も柔嘉(じゅうか)と繋がっていたことが判明する。遺言書をすり替えたのも、全部あいつの仕業だった。
慕灼華は最後に、柔嘉を心から信じている沈驚鴻を心配する。彼もまた、あの恐ろしい女に利用されているだけかもしれないからな。
今回の感想
いや、マジで今回は神回だった。今まで散りばめられてきた謎のピースが、パチパチっと音を立ててハマっていく感じがたまらない。特に皇太后のシーンは鳥肌モノだ。言葉を奪われてもなお、執念だけで真実を伝えようとするあの姿には、正直震えた。劉衍と慕灼華の推理パートもキレッキレで、この二人が組めばどんな謎でも解けるっていう安心感とワクワク感がすごい。
劉皎(りゅうきょう)の底知れない恐ろしさがどんどん明らかになってきて、彼女に心酔しきっている沈驚鴻がもう不憫でならない。彼がこの先、どんな絶望を味わうことになるのか。考えるだけで胃が痛くなる。でも、そんなシリアスな展開の合間に、劉衍と慕灼華の甘いやり取りをちゃんと入れてくるのが、このドラマのうまいところ。おかげで息継ぎができる。次はどうなるんだ。
つづく