あらすじとネタバレ
兄のために、友のために
兄の執墨(しゅうぼく)を刺してしまった執剣(しゅうけん)、マジで落ち込んでる。そりゃそうだよな。慕灼華(ぼしゃくか)があなたのせいで執墨(しゅうぼく)は唯一の家族を失うかもしれないのよって言うんだけど、これがまた効くんだ。
執剣(しゅうけん)はもう待てないって復讐心に燃えてた。でも慕灼華(ぼしゃくか)の死ぬのは簡単。生きる方がずっと難しいって言葉がグサッと刺さる。昔、執墨に俺がいなくなっても、お前は誕生日を祝えって言われたことを思い出すんだ。
郭巨力(かくきょりき)の代わりに執墨のそばについて、やっと気づく。俺が兄貴なのに、あいつに血を流させてしまったって。この後悔、見てるこっちも胸が痛いよ。
黒幕たちの次なる一手
一方、刺されたフリをした劉皎(りゅうきょう)のもとに、沈驚鴻(しんきょうこう)がすっ飛んでくる。心配してるフリがうまい。柔嘉(じゅうか)は、劉衍(りゅうえん)に自分が疑われてるってこと、とっくに気づいてる。でも証拠がないから平気って態度がマジで怖い。もう完全に開き直ってる。
ここからが本番。柔嘉(じゅうか)はもう待ってられない。こっちから仕掛けるって宣言。沈驚鴻(しんきょうこう)と皇帝・劉琛(りゅうしん)の仲を引き裂くように命令するんだ。この二人の絆は固いから、そこを壊しにきたわけだ。そんな中、太后(たいこう)が自害したっていう知らせも入ってくる。物語が一気に重くなってきた。
皇姑祖(こうぐそ)っていう新しいキャラも都にやってくる。誅邪剣っていう物騒な剣を持ってて、これが不吉の象徴らしい。柔嘉はこの剣を自分が手に入れようと企んでる。もう野心が隠せてない。
揺るがない皇帝の信頼
沈驚鴻はさっそく動き出す。街で劉衍様は領地に帰るらしいぞって噂を流し始めた。劉衍を都から追い出すための世論操作だね。朝廷でも、息のかかった役人たちが劉衍が政治に口出ししすぎだ!って皇帝に一斉に文句を言う。
普通ならここで皇帝もうーんってなるだろ?でも劉琛(りゅうしん)は違った。その話、先帝の時からずっと言ってるよな。もう聞き飽きたって一蹴。マジでかっこいい。
それだけじゃない。劉琛は劉衍を議政王に任命して、正式に政治に参加する権利まで与えちゃうんだ。周りが何を言おうと、俺は劉衍を信じるっていう強い意志表示。この主従関係、いや叔父と甥の関係は本当にアツい。
暴かれる不正と、新たな対立
慕灼華と劉衍は、ついに孫汝(そんじょ)が敵と内通していた証拠を掴む。朝廷でその不正を突きつけるんだけど、ここで予想外のことが起きる。劉衍が待て。彼は誰かにハメられたのかもしれないって、まさかの孫汝(そんじょ)擁護。
え、どういうこと?ってこっちが混乱してると、今度は沈驚鴻が前に出てくる。いや、徹底的に調査すべきです!不正は見逃せない!って大声で正義を語りだす。ついでにこの際、腐敗した世家の制度も全部なくすべきだ!って、急進的なことまで言い出す始末。
もう誰が本当のことを言ってて、誰が嘘をついてるのか。それぞれの思惑がぶつかり合って、朝廷はぐちゃぐちゃ。物語が大きく動き出した感じがするよ。
第31話の感想
今回は皇帝・劉琛の株が爆上がりした回だったな。周りの雑音に一切惑わされず、劉衍への絶対的な信頼を貫く姿は、見ていて本当に気持ちが良かった。普通、若い皇帝って周りに流されがちだけど、劉琛は違う。彼の存在が、このドロドロした宮廷劇の中で唯一の光みたいに見えるよ。
劉皎(りゅうきょう)の闇落ちはもう止まらない。完全に悪女の顔つきになってきて、沈驚鴻を駒として冷徹に使う姿は見ていてゾクゾクする。沈驚鴻も、かつての理想に燃えていた姿はどこへやら。彼女の言いなりになって、かつての親友である劉衍を陥れようとしてるのが悲しい。
最後の朝廷のシーンは頭が混乱した。劉衍が敵であるはずの孫汝をかばったのは、絶対に何か裏があるはず。沈驚鴻が急に正義のヒーローみたいに振る舞い始めたのも、全部計算ずくなんだろうな。全員が腹に一物抱えてて、誰を信じたらいいのか分からなくなってきた。ここから一気に物語が動き出しそうで、目が離せない。
つづく