あらすじ
林ゴン(リン・ゴン)殺害の犯人を四顧剣と断定した陳萍萍(チェン・ピンピン)と慶(けい)帝帝は、それを口実に北斉討伐を決定。林若甫(リン・ルオフー)は息子の死が利用されたと知りつつも、国の決定を受け入れる。范閑(ファン・シエン)は林婉児(リン・ワンアル)に林ゴン殺害を否定し、苦悩を深める。一方、陳萍萍は司理理(スー・リーリー)に口止めをし、范閑の将来を巡って范建(ファン・ジエン)と対立。最後に五竹(ウージュー) から、陳萍萍が范閑を気にかけるのは、亡き母・葉軽眉(イエ・チンメイ)のためだと明かされる。
ネタバレ
今回も濃かったね、第21話!林ゴン(リン・ゴン)殺害の犯人探し、そしてそれを取り巻く宮廷のドロドロ劇が加速してきた感じ。早速、見ていこうか!
黒幕は四顧剣!?陳萍萍(チェン・ピンピン)と慶(けい)帝帝の策略
前回、范閑(ファン・シエン)が林ゴン殺害の容疑者として疑われたけど、今回は陳萍萍(チェン・ピンピン)院長が颯爽と登場!
「犯人は四顧剣(しこけん)だ!」
って、慶(けい)帝帝(けいてい)の前で断言しちゃうんだよね。え、そうなの!?って思うじゃん?でも、陳萍萍(チェン・ピンピン)の説明はこう。
「林ゴンが牛欄街で范閑(ファン・シエン)を襲ったせいで、四顧剣の弟子が巻き添えになった。范閑(ファン・シエン)は正当防衛だから四顧剣は怒らないけど、黒幕の林ゴンは許さない。しかも、裏には北斉がいて、慶国の都を混乱させようとしてる!これはもう、北斉討伐しかないでしょう!」
って、すごい勢いでまくし立てるわけ。慶(けい)帝も最初は「まあまあ、落ち着いて」なんて言ってるんだけど、そこに息子の死で悲しみに暮れる林若甫(リン・ルオフー)宰相が登場。
「陛下、息子の仇を!北斉を討ってください!」
って涙ながらに懇願するんだ。これには慶(けい)帝も「よし、わかった!」と、待ってましたとばかりに快諾。
…いやいや、ちょっと待って!これって完全に陳萍萍と慶(けい)帝が仕組んだ流れじゃない?林ゴンの死を、北斉を攻めるための口実にしちゃったってわけ。林若甫(リン・ルオフー)も、内心では「四顧剣が犯人なわけない」って分かってるんだけど、息子の死が国の利益のために利用されるのを、ただ受け入れるしかないんだよね…。権力者でも、国の大きな流れの前では無力なんだなって、切なくなるシーンだったよ。
結局、林ゴンの遺体は林家に返されることになったんだけど、陳萍萍はここでさらに追い打ち。
「林家と范(ファン)家には溝ができた。范閑と林婉児(リン・ワンアル)の婚約は解消すべきでは?」
って提案するんだ。でも、これは林若甫(リン・ルオフー)も慶(けい)帝も「いや、それは別の話」って感じで却下。ただし、結婚は国との戦が終わってから、ってことになった。范閑と婉児の未来、まだまだ前途多難だね…。
あ、そうそう、范閑を陥れようとした太子(たいし)は、罰として東宮で3日間の謹慎を命じられてた。まあ、当然だよね。
林若甫の忠告と長公主の執念
宮殿を出た後、范閑は林若甫と二人きりに。林若甫は、范閑が二皇子(だいにこうじ)と会っていたことを確認して、林ゴン殺害が二皇子の仕業ではないと確信。そして、范閑にこう忠告するんだ。
「陳萍萍を信用するな」
って。さらに、「婉児と結婚したら、鑑査院から異動させてやる」とも。息子を失った悲しみの中でも、娘婿になるかもしれない范閑のことを気遣う父親の顔を見せるんだよね。そして、「時間があったら、婉児に会ってやってくれ」と頼むんだ。なんかもう、林若甫の心情を思うと、こっちまで胸が締め付けられるよ…。
一方、その林若甫に声をかけてきたのが長公主(ちょうこうしゅ)。相変わらず、婉児と范閑の結婚を阻止しようとしてる。理由はやっぱり、自分が握ってる内庫(皇室財産)の権力を手放したくないから。でも、林若甫はもう彼女の思惑には乗らない。
「婉児は范閑のことが好きなんだ。あの子が望むなら、それでいい」
って、きっぱり断るんだ。娘の幸せを一番に願う父親の覚悟が見えた瞬間だったね。長公主、ちょっとイラっとしてたけど、表向きはいつものように弱々しく振る舞ってた。この人、本当に食えないよねぇ。
范閑と婉児、悲痛な嘘
そして、今回の最大の見どころ!范閑が帰り道で、なんと林婉児(リン・ワンアル)とばったり会っちゃうんだ!
婉児は、兄・林ゴンが生前にくれた匕首(あいくち)を手に、震えながら范閑に問い詰める。
「兄上を殺したのは…あなたなの?」
うわー、これはキツイ!范閑、どうする!?って固唾を飲んで見守ったよ。
范閑は、一瞬ためらった後、「違う」と否定するんだ。それを聞いた婉児は、安堵からか、范閑の胸で泣き崩れちゃう。
「もし本当にあなただったら、私はどうしたらいいか分からなかった…自ら命を絶つしかなかったかもしれない」
って言う婉児の言葉に、范閑の罪悪感はマックス!本当のことを言えない辛さが、ひしひしと伝わってきたよ…。范閑は婉児を慰めて、「犯人は四顧剣で、国が兄上の仇を討ってくれる」と伝えるんだけど、婉児は素直に喜べない。戦争になれば、また多くの人が犠牲になることを知っているから…。この二人のシーン、本当に切なくて、胸が締め付けられたなぁ。
それぞれの思惑、そして母の影
その頃、陳萍萍は范建(ファン・ジエン)と道でばったり。陳萍萍は「范閑と婉児の婚約は解消しろ!あいつには鑑査院を継がせる!」って主張するんだけど、范建(ファン・ジエン)は「いや、息子はただの金持ちでのんびり暮らす方が安全だ」って言って、意見が真っ二つ。范閑の将来を巡る、育ての親と後見人の対立も、これから激しくなりそうだね。
婉児に嘘をついた罪悪感から、范閑は亡き友・滕梓荊(トン・ズージン)の墓前へ。そこに妹の范若若(ファン・ルオルオ)がやってきて、范閑を慰めるんだ。
「婉児さんのためを思えば、真実を隠すことも優しさだよ」
って。若若、本当に良い子だよね!
一方、陳萍萍は牢獄にいる司理理(スー・リーリー)の元へ。
「林ゴン殺しは北斉の陰謀で、実行犯は四顧剣。いいな?この秘密を守れば、お前の命は助けてやる」
って、釘を刺すんだ。これで、事件の「公式ストーリー」が確定したわけだね。司理理(スー・リーリー)、陳萍萍のことめちゃくちゃ怖がってた。そりゃそうだよね、鑑査院のトップだもん。
そしてラスト。夜、五竹(ウージュー) が范閑の元に現れる。范閑が「なんで陳萍萍は俺にこんなに良くしてくれるんだ?」って疑問をぶつけると、五竹(ウージュー) は衝撃の事実を告げる。
「お前の母親、葉軽眉(イエ・チンメイ)のためだ。彼女が殺された時、陳萍萍は京を血で洗い、彼女の仇を討ったんだ」
えええーーー!ここで母親の話が出てくるなんて!陳萍萍と范閑の母親には、深い繋がりがあったんだね。これは、今後の物語の核心に関わってきそう!
つづく