あらすじ
五竹(ウージュー) の記憶を頼りに、母・葉軽眉(イエ・チンメイ)の隠れ家「太平別院」を探るため、范閑(ファン・シエン)は林婉児(リン・ワンアル)たちとピクニックを装い城外へ。一方、都では北斉との戦いを巡り鑑査院内部に不穏な動きが。ピクニック先では、林若甫(リン・ルオフー)が范閑を試すために刺客を放ち、太子も現れるなど波乱の展開に。范閑は五竹の助けで別院に潜入するが、そこで待っていたのはなんと慶(けい)帝帝だった。燕小乙(エン・ショウイツ)の鋭い察知能力を慶(けい)帝の機転で切り抜けるも、別院の謎は深まるばかりだった。
ネタバレ
前回、五竹(ウージュー) おじさんがついに思い出した、范閑(ファン・シエン)のお母さん・葉軽眉(イエ・チンメイ)が住んでた「太平別院」の場所! 城東にそんな隠れ家があったなんてねぇ。でも、いきなり乗り込むのは危険すぎるってことで、我らが范閑(ファン・シエン)、ナイスな作戦を思いつくわけ!
「そうだ、ピクニックに行こう!」
ってな感じで、林婉児(リン・ワンアル)や弟妹たちを誘って、お忍びで太平別院を探っちゃおうって魂胆ね。さすが策士・范閑!
いざ、春のピクニックへ!のはずが…?
翌日、范(ファン)家の馬車はウキウキ出発! 城門で待ってたのは、もちろん愛しの君、林婉児(リン・ワンアル)! 范閑ったら、婉児の馬車に乗り込むなりベッタリで、お目付け役の葉霊児(イエ・リンアル)は呆れて若若の馬車へ移動(笑)。狭い車内で二人きり、婉児もドキドキだよねぇ。
そこへ、まさかのサプライズゲスト! なんと林宰相の息子で、ちょっと特別な存在の林大宝(リン・ダーバオ)まで登場! いやー、范閑、人心掌握術もレベル高いわ。天気も最高だし、好きな子も友達も一緒だし、最高のピクニック日和!…のはずだったんだけどね。
その頃、都では不穏な動きが…
北斉との戦いが有利に進んで、朝廷や鑑査院の一部では「イケイケドンドン!北斉、滅ぼしちゃおうぜ!」って声が上がり始めてる。でも、鑑査院トップの陳萍萍(チェン・ピンピン)は冷静。皇帝・慶(けい)帝帝の狙いはじっくり攻める「蚕食の計」だって分かってるから、勝手な動きは許さない構え。
そんな中、影のような護衛・影子(インズ)が陳萍萍(チェン・ピンピン)に警告。「院内に不穏な動きアリ。特に、あなたの側近に気をつけて…」って。え、誰のこと? まさか朱格(チュー・ゴー) ? それとも…?
実は、主戦論を煽ってるのは、息子・言氷雲(イエン・ビンユン)が北斉に囚われてる言若海(イエン・ルオハイ)だったんだよね。同僚の朱格(チュー・ゴー) は、言若海(イエン・ルオハイ)の気持ちも分かるけど、陳萍萍の命令には逆らえない…って感じで板挟み。うーん、こっちもキナ臭くなってきた!
ピクニック先で、それぞれの思惑が交錯!
さて、ピクニック先に着いた一行。范閑と婉児は木陰でまったり。一方、范思轍(ファン・スージョー)と大宝は川辺で虫探し(笑)。葉霊児(イエ・リンアル)は暇を持て余して大宝にカンフーを教えようとするけど、思轍が「あの姉ちゃん、母老虎(メス虎)だぞ!」って大宝に耳打ちしたのがバレて、追いかけっこ開始! このトリオ、意外と気が合うみたいで微笑ましいんだけど…
実は、婉児にはお父さん・林若甫(リン・ルオフー)からの密命が。「范閑と二人きりになって、森の奥へ誘い出せ」って。林若甫(リン・ルオフー)、まだ范閑が息子・林ゴン(リン・ゴン)殺しの犯人じゃないかって疑ってるんだよね。もし范閑のそばに凄腕の護衛(五竹(ウージュー) のことね!)がいるなら、そいつが林ゴン(リン・ゴン)を殺したはず…ってことで、刺客を放って范閑を襲わせ、護衛の有無を確認しようっていう、なんとも非情な最終テスト! 婉児、つらい立場だよね…。
しかも、この林若甫の動き、ちゃっかり太子にバレてた! 太子も「やっほー、僕もピクニックに来ちゃった☆」って感じで現場に登場。えええ、カオス!
太子は婉児に近づいて、「お父さんの考え、分かってるよ。林ゴンを殺したのは、宗師(グランドマスター級の達人)だって伝えてあげな」って囁く。一体どういう意味…?
と、そこへ覆面の刺客団が登場! しかもリーダー格の男、太子を范閑と間違えて「范閑、覚悟!」とか言っちゃってる! 婉児が「人違いです!」って慌てて、太子も「え、これ父上の差し金?」って困惑。刺客リーダー、パニックになって「宰相閣下とは無関係です!」って叫びながら覆面落としちゃうし! もう、コントかよ!ってツッコミたくなるドジっぷり(笑)。
ついに発見!母の隠れ家「太平別院」
一方、范閑は若若のナイスアシストで婉児から離れ、ついに河の対岸に太平別院を発見! 手入れはされてるっぽいけど、人が住んでる気配はない…。しかも、やけに静かで鳥の声もしない。なんかヤバい雰囲気…。
その時、ヒュン!と矢が飛んできた! 范閑と若若の間をギリギリで通過! ヤバい、敵がいる! 范閑が矢を確認してる間に、さらに二本の矢が! 振り返ると、若若が気絶してる!?
…と思ったら、五竹おじさんが気絶させただけだった(ホッ)。どうやら、矢を放ったのは九品の実力を持つ弓の達人らしい。
五竹おじさん、「俺がこいつを引きつける。お前は回り込んで中に入れ。湖の中の塔の向かいにある寝室の、書棚とベッドの下に鍵があるはずだ」と指示。かっけぇ!
五竹おじさん、どうやって敵を誘い出すのかと思ったら、壁に刺さった矢を素手で引っこ抜いて、そのまま対岸に投げ返した! その矢、なんと別院の壁を貫通! さすが人間超えてるわ…。
最強の弓使い・燕小乙、そしてまさかの…!
五竹の挑発に乗って、別院から出てきたのは、なんと大内侍衛(皇帝直属の護衛)トップの燕小乙! こいつが九品の弓使いか! 燕小乙、岸辺で優雅(?)に肉とか食いながら「もう一発撃ってみろよ」と挑発。
その隙に、范閑は別院に潜入成功! 寝室を見つけて、ベッドの下とかを探してると…ん? 屏風の後ろに誰かいる!? 匕首を抜いて近づくと…
そこにいたのは、な、なんと慶(けい)帝帝!!!
えええええええええ!? なんで皇帝がこんなところに!? 范閑、人生最大のピンチじゃん!
慶(けい)帝は冷静に范閑の匕首を取り上げ、「ここは昔、私の故人が住んでいた場所でね。時々、見に来るのだ」と。故人って、絶対お母さんのことだよね!?
一触即発!慶(けい)帝の機転
外では、燕小乙が五竹の気配がないことに気づき、警戒モード。と、その瞬間、五竹がもう一本の矢を放つ! 燕小乙は即座に五竹の位置を特定し、矢を連射! 五竹が隠れていた大木を、なんと矢だけでへし折った! でも、五竹はとっくに移動済み。燕小乙は急いで院内に戻る!
燕小乙はドアの外から「陛下、ご無事ですか?」と声をかける。慶(けい)帝は「問題ない」と答えるけど、燕小乙は気づいた。「中に、もう一人いる…!」 弓を引き絞り、再度「お食事はいかがなさいますか?」と探りを入れる。
慶(けい)帝、うっかり「もう食べた」と答えてしまい、ハッとする! 九品以上の達人は、壁越しでも複数の人間の呼吸音を聞き分け、位置まで特定できるんだった! ヤバい!
慶(けい)帝、咄嗟に范閑を突き飛ばし、ドアを開けて「彼は太常寺協律郎の范閑だ。脅されてなどおらん!」と宣言。ナイス機転!
そして慶(けい)帝は燕小乙に、范閑が出ていくのを見逃すよう指示。さらに、宮殿に戻ったら一個営(軍隊の単位)を派遣して、この別院を厳重警備させ、今後は誰も近づけるな、と命じた。
いやー、今回も濃かった! ピクニックのはずが、まさかの皇帝との遭遇。太平別院の謎、林若甫の企み、太子の動き、鑑査院の内紛…いろんな伏線が張り巡らされて、ますます目が離せない! 范閑、無事に鍵は見つけられるのか? そして、慶(けい)帝の真意は?
つづく