あらすじ

林若甫(リン・ルオフー)が范閑(ファン・シエン)を探るために仕掛けた罠で、誤って太子が捕らえられてしまう。これを機に太子は林若甫と范閑に接触し同盟を持ちかけるが、そこへ二皇子(だいにこうじ)が介入し、事態はさらに複雑化。范閑は母の遺した鍵を探すため、翌日の宮中訪問を利用して潜入する計画を立てる。一方、婉児との間にあったわだかまりが解け、二人の絆はより一層深まった。

ネタバレ

今回の第23話は、もうね、息つく暇もない展開だったよ! 范閑(ファン・シエン)の周りで、またまたとんでもない事件が勃発! さっそく、詳しく見ていこうぜ!

慶(けい)帝帝の命令と燕小乙の疑念

まず、范閑(ファン・シエン)は太平別院で慶(けい)帝帝(けいてい)と密会。そこで慶(けい)帝から「もうここには来るな」と釘を刺されちゃう。さらに、林婉児(リン・ワンアル)との結婚が正式に決まったこと、明日宮中に挨拶に行くように、と命令されるんだ。范閑(ファン・シエン)としては、母親の秘密を探りたいのに、ちょっと不本意だよね…。

別院を出ようとすると、待ち構えていたのはあの弓の名手、燕小乙(イエン・シャオイー)!「さっき対岸にいた弓の達人は誰だ?」って詰め寄られるんだけど、范閑はしらばっくれて、慶(けい)帝の命令を盾になんとかその場を切り抜ける。さすが范閑、口が上手い!

林若甫(リン・ルオフー)の罠と太子の誤認逮捕

范閑が妹の若若(ルオルオ)と合流すると、なんと婉児から衝撃の事実が! 太子(たいし)が捕まったって!? しかも捕まえたのは、婉児の父、林若甫(リン・ルオフー)の手下だっていうじゃない!

実はこれ、林若甫(リン・ルオフー)が「范閑の周りに宗師(武術の達人中の達人)がいるんじゃないか?」って疑って仕掛けた罠だったんだ。婉児も父親に協力してたってわけ。これには范閑もショックだし、若若は「お兄様を裏切るなんて!」ってカンカン! 婉児もバツが悪そうだけど、今は謝ってる場合じゃない!「太子は『犯人は范閑じゃない』って言ってたから、早く大宝(ダーバオ)を連れて父に伝えて!」と范閑を促す。

一方、林若甫は部下からの報告を待ってたんだけど、なんと部下たちは范閑と間違えて太子を捕まえちゃったんだ! しかも太子は「宰相に会わせろ!」って言ってるらしい。もう、ドジすぎるだろ、この部下たち!(笑) ちょうどそこへ、范閑が大宝を連れてやってくる。林若甫の腹心、袁宏道(ユエン・ホンダオ)は真っ青!

林若甫と范閑、そして太子の密談

林若甫は、大宝からピクニックの話を聞いた後、范閑と二人きりに。范閑は、林若甫が自分を試したことを理解しつつ、太子が「林ゴン(リン・ゴン)殺しの犯人は范閑ではない」と言っていたことを伝える。林若甫は、林ゴンを殺せるのは四大宗師しかいないと考えていて、都にいなかった葉流雲、苦荷、四顧剣を除くと、やはり宮中の誰か…皇帝、太后、長公主(ちょうこうしゅ)、太子、二皇子のいずれかだと推測するんだ。

そこへ袁宏道が駆け込んできて、太子が林若甫と范閑に会いたがっていると報告。隠れ家で太子と対面すると、太子は林ゴン殺しの真相(鑑査院の報告書には、宮中に送られたものにだけ真相が書かれていたらしい)を語り、「林ゴンの仇を討つために、宰相と手を組みたい」と持ちかける。驚くことに、太子は「たとえ相手が陛下であっても、仇は討つ」とまで言い切るんだ! 林若甫は表面上、この同盟を受け入れる。

さらに太子は范閑にも接近。「これからは君と争わない。内庫の利権も譲る。私と宰相が後ろ盾になるから、一緒に成り上がろうじゃないか!」って、すごい提案! 范閑、モテモテだな!

二皇子の介入と不穏な空気

范閑が返事をする間もなく、突然、外で物音が! 袁宏道が確認しに行くと、なんと扉の外は死体の山! 一体何が!?

范閑が恐る恐る外を調べると、そこに現れたのは…二皇子(だいにこうじ)の腹心、謝必安(シエ・ビーアン)! そして、悠然と二皇子本人が登場! 「やあ范閑、太子の言葉を簡単に信じちゃダメだよ」なんて言いながら、部屋に入っていく。

二皇子は太子に「賊に襲われていると聞いて、助けに来ました。賊は全員、謝必安が始末しましたよ」と、恩着せがましく挨拶。太子は内心ハラワタが煮えくり返ってるだろうけど、表面上は礼を言うしかない。林若甫は「私は通りすがっただけ」と、さっさと退散。いやー、この皇子たちの腹の探り合い、怖すぎる!

林若甫の深謀遠慮と非情な決断

帰り道、范閑が「本当に太子と組むんですか?」と尋ねると、林若甫は「これは権宜の計だ。混乱に乗じて、君を押し上げるためのな」とニヤリ。策士だねぇ…。

そして、林若甫は袁宏道に、太子を誘拐した(そして二皇子に殺された)部下たちの後始末を指示。「死体には関わるな。だが、残された家族の面倒は見てやれ」と。そして范閑に「時には心を鬼にしなければ、我が身を滅ぼすぞ」と諭す。うーん、厳しい世界だ…。

范閑の決意と婉児との絆

家に帰った范閑は、今日の出来事を反芻する。太子の申し出は本気だったように見える。ということは、林ゴンに自分を暗殺するよう指示したのは太子ではない…?

そこへ五竹(ウージュー) が登場。母の遺した鍵は、やはり太后が持っている可能性が高い、と。しかし、太后の側には大宗師・洪四庠(ホン・スーシャン)がいるし、宮中は燕小乙や禁軍もいて警備が厳重すぎる。「明日、宮中に行くなら、様子を探ってこい」と五竹(ウージュー) 。范閑は、若若に宮中の地図を覚えてもらうことを決意する。いよいよ宮中潜入か!?

その夜、なんと婉児が范閑を訪ねてくる! 若若がこっそり門を開けてくれていたらしい。二人は庭で星空を見上げる。婉児は、宮中で孤独だった子供時代、病弱な自分、そして范閑と出会って初めて知った温かさを語り、「父の試探を隠していてごめんなさい」と謝る。范閑もまた、林ゴンの件で婉児に負い目を感じている。二人は「もう隠し事はしない」と誓い合い、絆を深めるんだ。いや~、このシーンはキュンとしたね!

いざ、宮中へ!

翌朝、范閑は継母の柳如玉(リウ・ルーユー)、そして若若と一緒に宮中へ向かうことに。出発前、范閑は若若に「宮中の道をしっかり覚えてほしい。もしかしたら、忍び込むことになるかもしれないから」と頼む。若若は兄のためなら何でもする、って感じで即答! 頼りになる妹だ!

お金儲けのことしか頭にない弟の范思轍(ファン・スージョー)は、「宮中で偉い人に書局の看板を書いてもらってきてよ!」なんて言ってるし(笑)。

案内役はお馴染みの侯公公(こうこうこう)。まずは柳如玉の縁で、宜貴嬪(ぎきひん)に会いに行くことに。太后との謁見は午後になるらしい。さあ、范閑の初めての宮中訪問、一体どうなる!?

つづく