あらすじ
范閑(ファン・シエン)は柳夫人と共に後宮を訪れ、宜貴嬪、淑妃、寧才人ら個性的な妃たちと面会する。太后には謁見を許されず、謎の宦官・洪四庠(ホン・スーシャン)から警告を受ける。その後、長公主(ちょうこうしゅ)に呼び出され、彼女自身が牛欄街刺殺事件の黒幕であることを告白される。怒りを抑えた范閑は、その場を後にする。一方、北斉との和平交渉のため使節団が都に来ることになり、鑑査院内部では和平妨害の動きが起こる。そんな中、范閑は北斉使節団の接待副使に任命される。
ネタバレ
今回もやってきたよ、波乱万丈の第24話! いや~、今回も濃かったねぇ。范閑(ファン・シエン)くん、ついに後宮デビュー!と思ったら、いきなりラスボス級との対面で、こっちまでドキドキしちゃったよ!
いざ、魑魅魍魎の後宮へ!
柳(リウ)夫人に「後宮では言葉と行動に気をつけなさいよ!」って釘を刺されて、范閑(ファン・シエン)と若若(ルオルオ)は宮中へ。最初に会うのは宜貴嬪(イーグイピン)。なんとこの方、柳夫人の従妹で、三皇子のお母さんなんだって! 范閑(ファン・シエン)、持ち前の人たらしスキルを発揮して「柳おばさま!」なんて呼んじゃって、あっという間に宜貴嬪を笑顔にしちゃうあたり、さすがだよね~。
でも、長公主(ちょうこうしゅ)がしっかり監視してるんだな、これが。范閑が宜貴嬪に取り入ってるのが面白くないみたいだけど、すぐには手を出さないあたり、腹黒さがうかがえるわ…。
個性派ぞろいの妃たち
次に会ったのは、二皇子(だいにこうじ)のお母さん、淑妃(シューフェイ)。若若曰く「厳しいけど、本好きで才能ある人を大切にする」人らしい。宮殿に入ると、噂通り本!本!本! 本に埋もれてる! 淑妃は范閑の詩を褒めつつ、書局のことなんかを聞いてきたかと思ったら、「息子(二皇子(だいにこうじ))はあなたを褒めてるけど、あの子は心を許さないタイプよ」なんてチクリ。范閑、タジタジ(笑)。プレゼントに古書をくれるって言うんだけど、「私が選んでから渡すわね」って…マイペースすぎ!
お次は大皇子のお母さん、寧才人(ニンツァイレン)。大皇子って武勇に優れた人なのに、皇位争いに参加しないのはなんで?って思ったら、お母さんが東夷(とうい)出身だからなのね…。しかも、もとは奴隷だったとか。太后(たいこう)に嫌われて位を下げられたっていう苦労人。
この寧才人、淑妃とは真逆で、まさかの武術マニア! 范閑を見るなり「色白すぎ!」ってダメ出し(笑)。いやー、妃たち、キャラ濃すぎでしょ!
太后謁見と謎の宦官・洪四庠
いよいよラスボス(?)太后とのご対面!…と思いきや、廊下で跪かされて、遠くからチラッと見られるだけ! ひどくない!? 范閑が「皇帝にも跪かなかったのに、おばあちゃんだから跪いてやるか」なんてボヤいたら…ぎゃー! 聞こえてる!?
そこに現れたのが、見るからにヤバそうなオーラの洪(ホン)公公こと洪四庠(ホン・スーシャン)。「太后に聞こえたわけじゃない、俺が聞いたんだ」って…怖すぎ! この人、絶対ただ者じゃないよね!? 范閑もピンときたのか、「もしかして四大宗師(しだいそうし)の一人?」って聞くけど、洪四庠はスルー。気になる~!
洪四庠は太后の伝言として「林婉児(リン・ワンアル)を悲しませたら命はないと思え」って脅してくるけど、范閑は「そんな脅しは逆効果だ。俺が婉児を大切にするのは心からだ!」って言い返しちゃうんだよね。肝が据わってる!
長公主、衝撃の告白!
太后のところを出たら、今度は長公主からお呼び出し。しかも范閑一人だけ! うわー、絶対何かあるやつじゃん…。
広信宮(こうしんきゅう)に行くと、長公主が一人で待ってた。いきなり「頭痛に効くツボ知らない?」とか言い出して、范閑にマッサージさせるのよ! え、これって罠? それともただの気まぐれ?
マッサージしながら世間話…かと思いきや、話はだんだん核心へ。范(ファン)家のこと、鑑査院(かんさつ)のこと、そして…牛欄街(ぎゅうらんがい)での刺殺事件のこと! 滕梓荊(トン・ズージン)の名前が出たときの范閑の悲しそうな声…泣ける…。
そしたら長公主、突然笑い出して、とんでもないこと言い出したの!
「あの事件、私が仕組んだのよ」
…はぁ!?!?!?
范閑、一瞬フリーズ。そりゃそうだよね! しかも「林ゴン(リン・ゴン)は私の手下だったの。太子も知らないわ。だから、滕梓荊(トン・ズージン)は間接的に私のせいで死んだってことね」って、悪びれもせずに言うんだよ!
「あなた、滕梓荊(トン・ズージン)の仇を討ちたいんでしょ? 今、ここには誰もいないわよ。どうする?」
うわああああ! 完全に范閑を挑発してる! 目の前には親友の仇。しかも、澹州(澹(たん)州)での最初の暗殺も自分の仕業だって白状する始末。「あなた面白いから、殺すのも楽しいわ」って…この人、マジでイカれてる!!!
范閑、怒りで手が震えてるけど…ぐっとこらえた! えらい! ここで手を出したら、それこそ長公主の思うツボ。後ろには案の定、女官と弓の名手・燕小乙(エン・ショウイツ)が隠れてた! 怖すぎ!
「覚えてろよ…」范閑はそう言い残して、その場を去るしかなかった…。
北斉との和平交渉と新たな火種
一方、都の外では慶(けい)帝国が北斉(ほくせい)との戦に勝利! 北斉は和平交渉のために使節団を送ってくることに。その中には、なんと高名な文学者・荘墨韓(ジュアン・モーハン)もいるらしい。
でも、鑑査院内部は不穏な動きが…。言若海(イエン・ルオハイ)たちは、この和平交渉をぶち壊して、一気に北斉を滅ぼそうと企んでるみたい。荘墨韓を暗殺する計画まで立ててるって…ヤバいよ! 陳萍萍(チェン・ピンピン)は「陛下の意に背く者は許さん」って言ってるけど、どうなることやら…。
范閑、まさかの接待役に!
范閑が屋敷に戻って、若若に長公主のことを報告してると、お父さんの范建(ファン・ジエン)から呼び出しが。書斎に行くと、やたらニコニコした役人・辛其物(シン・チーウー)が。なんと、皇帝陛下から直々に、范閑が北斉使節団の接待副使に任命されたんだって!
えええええ! 長公主との対決があったばかりなのに、今度は外交問題!? しかも、敵対する(かもしれない)北斉の、しかも大物文化人までいる使節団の接待役って…范閑、休む暇なし!
つづく