あらすじ
陳萍萍(チェン・ピンピン)暗殺計画が実行されるも、范閑(ファン・シエン)と影子(インズ)の活躍、そして陳萍萍自身の策略により失敗に終わる。陳萍萍は范閑を鑑査院の後継者に指名するが、朱格(チュー・ゴー) は反対。一方、北斉との交渉中、潜入していた言氷雲(イエン・ビンユン)が捕らえられ、人質交換の材料とされる。言氷雲の情報漏洩は内部の裏切り者によるものと判明するが、陳萍萍は調査を打ち切る。言若海(イエン・ルオハイ)は朱格を唆し、鑑査院内部の不穏な動きが続く。
ネタバレ
今回の『慶(けい)帝余年』第25話も目が離せない展開でしたね! まさか、あの陳萍萍(チェン・ピンピン)院長が狙われるなんて!
ことの発端は、范閑(ファン・シエン)が鴻臚寺(こうろじ)へ向かおうとした矢先、謎の協力者・影子(インズ)が現れたこと。影子曰く「半刻もしないうちに陳院長が殺される!しかも院長の周りにはもう誰もいない!」とのこと。えええ!?どういうこと!?
実はこれ、鑑査院内部の権力争いが絡んでいて…。表向きは北斉(ほくせい)からの客人・荘墨韓(ジュアン・モーハン)の警護を理由に、陳萍萍(チェン・ピンピン)派の主力がごっそり院外へ出されていたんです。しかも、院に残っているのは、なんと第一処主弁・朱格(チュー・ゴー) の息がかかった者ばかり! そう、朱格(チュー・ゴー) たちの真の狙いは荘墨韓ではなく、陳萍萍(チェン・ピンピン)その人だったんですね…怖っ!
范閑(ファン・シエン)が王啓年(ワン・チーニニン)と一緒に鑑査院に駆けつけると、陳萍萍はまだのんきに碁を打ってる! 大物すぎるでしょ(笑)。すぐに裏切り者たちが襲いかかってきて、范閑(ファン・シエン)は車椅子の陳萍萍を押して、なんとか地下牢へ避難します。
地下牢のさらに奥、そこは「天下を揺るがす魔頭」が閉じ込められているというヤバい場所。でも、もう他に逃げ道はない! 王啓年(ワン・チーニニン)が開けた隠し通路を進むと…なんと行き止まり! しかも、この道を知ってる奴もいるらしい。絶体絶命のピンチに、王啓年(ワン・チーニニン)は「まだ奥さんに報告してないのに死ねない!」と嘆き節(笑)。こういう時でも面白いな、君は!
范閑は、以前助けると約束した司理理(スー・リーリー)が巻き添えになるのを心配し、彼女の枷を外して一緒に匿います。優しい!
いよいよ覚悟を決めて戦おうとした范閑ですが、陳萍萍が「まだ生きてる魔頭がいるぞ」とポツリ。好奇心から覗き窓を見てみると…そこには髪を振り乱し、無数の鎖で縛られた怪しい男が! 陳萍萍によると、この男こそが北斉の重鎮・肖恩(シャオ・エン)で、陳萍萍の足を奪った因縁の相手だとか…。うわー、ここで繋がるのか!
裏切り者たちが最後の扉を破ろうとしたその時、今まで黙っていた影子がまさかの一言。「陳萍萍を殺して、その首を手土産にすれば助かるぞ」。え、影子、お前も裏切り者だったの!? と思いきや、范閑は影子の言葉を無視して王啓年に「戦うぞ!」と檄を飛ばします。
すると影子は、范閑の匕首を奪い、たった一人で外へ飛び出していった! 数十人、いや百人以上の手練れ相手に一人で!? 無理でしょ…と思ったら、外から聞こえるのは影子の圧勝を物語るような戦闘音!
ここで陳萍萍がニヤリ。「これは影子の考えだ。お前を試したのさ」。なんと、裏切りは本物だけど、影子の強さを知っている陳萍萍は全く心配していなかった様子。影子一人で千の騎兵に匹敵するって…どんだけ強いの!?
陳萍萍は司理理(スー・リーリー)にも問いかけます。「さっきは俺を人質に取る絶好の機会だったのに、なぜ何もしなかった?」と。司理理(スー・リーリー)は正直に「怖くてできませんでした。北斉では、陳萍萍の名は鬼神と同じですから…」と答えます。そりゃそうだよね…。
地上に戻ると、そこは死体の山。陳萍萍は「これは私の誘い込み作戦だ」と平然と言い放ちます。范閑も「殺しに来た者は、殺される覚悟もできているはず」と動じません。肝が据わってきたね! そこへ、朱格(チュー・ゴー) が一処のメンバーを連れて登場。影子と対峙します。
朱格は「自分が戻ったら影子が同僚を殺していた」と報告しますが、陳萍萍は「私が命じた」とあっさり。さらに、荘墨韓が行方不明になったという報告が! 陳萍萍は朱格に調査を命じつつ、京都(けいと)にいる各処の主弁を集めるよう指示します。
王啓年は奥さんに報告するため一足先に退散。范閑も帰ろうとしますが、陳萍萍に引き止められ、主弁たちに紹介されることに。
ここで鑑査院の幹部が勢揃い!
一処の朱格、四処の言若海(イエン・ルオハイ)、六処の影子、八処の宣九(シュエン・ジウ)、そして三処主弁・費介(フェイ・ジエ)の代理で、范閑の兄弟子にあたる冷師兄(ロンシション)も登場(毒の実験で担架に乗ってるけど笑)。
そして、陳萍萍から衝撃の発表が! 「今日、范閑が私を救ってくれた。将来、彼に私の後を継がせたい」。
ええええええ!? まさかの後継者指名!
当然、朱格は猛反対。でも陳萍萍は「これは相談ではなく通知だ。不服なら私を殺してみろ」と一蹴。怖すぎるって!
会議の後、言若海(イエン・ルオハイ)は朱格に「鑑査院も世代交代の時期だ」と意味深な言葉をかけ、けしかけます。うーん、この人も何か企んでそう…。
范閑は「なぜ自分に鑑査院を?」と戸惑いますが、陳萍萍は「鑑査院は元々、君の母・葉軽眉(イエ・チンメイ)が作ったもの。いつか君に返すつもりだった」と語ります。母の想いを受け継ぐのか…!
その夜、范閑は五竹(ウージュー) と今後のことを相談。牛欄街襲撃の黒幕・長公主(ちょうこうしゅ)をどうするか…。殺すのは簡単だけど、婉児(ワンアル)の母親でもある。范閑は、殺すよりも権力を奪って都から追い出す方が、彼女にとっては死ぬより辛い罰になると考え、自分で実行することを決意します。
翌日、范閑はついに鴻臚寺少卿(こうろじしょうけい)として、北斉使節団との交渉に臨みます。お偉いさんの辛其物(シン・チーウー)は「礼儀正しく、大国の余裕を見せろ」なんて言ってたのに、いざ交渉が始まると超強気で高圧的! 范閑も唖然(笑)。
交渉は、慶(けい)帝国が占領した土地の返還問題で早速暗礁に乗り上げます。そんな中、北斉側の使者に一枚の紙が渡され…状況が一変! なんと、北斉に潜入していた慶国の密偵・言氷雲(イエン・ビンユン)の正体がバレて捕まったというのです! しかも、捕らえたのは北斉錦衣衛のトップ・沈重(シェン・ジョン)!
北斉は言氷雲(イエン・ビンユン)を人質に、土地の返還、捕虜の返還、賠償金、そして…肖恩(シャオ・エン)と司理理の身柄引き渡しを要求! 特に肖恩(シャオ・エン)は、北斉にとって陳萍萍のような存在。これは厳しい交渉になるぞ…。
言氷雲(イエン・ビンユン)の父である言若海(イエン・ルオハイ)は、息子のために領土を渡すことを拒否しますが、最終決定権は慶帝(慶(けい)帝)に。慶帝は「領土は絶対に渡さないが、それ以外は交渉次第。言氷雲は必ず生きて連れ戻せ」と命じます。
交渉はさらにヒートアップ! 怒号が飛び交い、掴み合い寸前になる場面も(笑)。范閑だけは、なんだか眠そうにしてるのが面白い。
最終的に交渉はなんとか妥結。慶帝も結果には満足し、夜宴を開くことを決定します。
しかし、まだ不穏な動きが…。朱格は、一度姿を消してからずっと屋敷に閉じこもっている荘墨韓の動きを怪しんでいます。陳萍萍も「夜宴で何か企んでいるなら、その時が勝負だ」と警戒。
さらに、言若海から新たな情報が。言氷雲が捕まったのは、京都(けいと)内部の誰かが情報を漏らしたからだというのです! 鑑査院内部に裏切り者が…!? 朱格は徹底調査を求めますが、陳萍萍は「この話は終わりだ」と調査を打ち切ります。一体なぜ…?
言若海は帰り際に、再び朱格へ「古いものは取り替えるべきだ」と囁くのでした…。鑑査院の闇は深い!
つづく