あらすじ

鴻臚寺での交渉を終えた范閑(ファン・シエン)は、父・范建(ファン・ジエン)から夜宴での注意を受けると共に、自分が慶(けい)帝国の文壇の期待を背負っていることを知らされる。一方、范閑は夜宴後に五竹(ウージュー) と皇太后の寝宮へ忍び込み鍵を盗む計画を立て、王啓年(ワン・チーニニン)に偽の鍵の製作を依頼する。祈年殿での夜宴には、長公主(ちょうこうしゅ)や皇太子、第二皇子(だいにこうじ)らも顔を揃え、不穏な空気が漂う。宴の最中、第二皇子の提案から科挙の話題になると、荘墨韓(ジュアン・モーハン)が范閑の有名な詩は盗作であると告発し、証拠として同じ詩が書かれた古い書画を提示する。

ネタバレ

前回は鴻臚寺での交渉が一区切りついたけど、今回は宮中での夜宴が舞台!これがまた、一筋縄じゃいかないんだな。

まさかの文壇の期待の星に!?

まずね、范閑(ファン・シエン)がお父さんの范建(ファン・ジエン)から釘を刺されるんだ。「明日の夜宴、おとなしくしてろよ」って。なんでも、北斉は文芸の国として有名で、慶(けい)帝国はちょっと分が悪いらしい。そこで白羽の矢が立ったのが…なんと我らが范閑(ファン・シエン)!

この前、彼が詠んだ「万里悲秋」の詩が、慶(けい)帝国の文人たちの間で「七言詩の当代一!」なんて絶賛されちゃって、「この若さでこの才能、将来は文壇の大御所・荘墨韓(ジュアン・モーハン)を超えるかも!」なんて噂まで立ってるって言うんだから、さあ大変!

范閑(ファン・シエン)本人は「え、あれパク…いや、昔読んだやつを書いただけなんだけど…」って感じで、お茶を噴き出しちゃう始末(笑)。范建(ファン・ジエン)も「まあ、大げさかもしれんが、藁にもすがる思いなんだよ」って。いやいや、その「藁(死んだ馬)」扱いされてる范閑、明日は文壇の巨匠とガチで渡り合う(かもしれない)ってプレッシャー、半端ないよね!范建(ファン・ジエン)は「大丈夫、荘墨韓ほどの大物が若輩者をいじめたりしないさ」なんて慰めるけど…フラグにしか聞こえないんだよなぁ(案のจัง、荘墨韓はこの夜宴で范閑の名声を叩き潰す気満々!)。

夜宴の裏で進む、極秘ミッション!

そんなプレッシャーの中、范閑は別の計画も進行中。夜宴が終わったら、五竹(ウージュー) と一緒に皇太后の寝宮に忍び込んで、例の鍵をゲットする作戦!五竹(ウージュー) によると、皇太后の枕元の床板に隠し戸棚があるらしい。なんでそんなこと知ってるかって?「昔、葉軽眉(イエ・チンメイ)がゴシップ好きでさ、皇太后の隠し戸棚を覗きに行った時に見張りしたんだよ」って、五竹(ウージュー) さん、サラッと言わないで!(笑) 范閑も、会ったことのないお母さんの意外な一面(と、それに付き合わされる五竹)を知って大爆笑。ますますお母さんへの興味が湧いてくるね!

でも、鍵を盗んだらバレちゃうじゃん?そこは范閑、抜かりない!偽物の鍵を用意してすり替える作戦!で、その偽物作りを頼むのが…お馴染み、王啓年(ワン・チーニニン)!

范閑が銀十両をチラつかせると、王啓年(ワン・チーニニン)の目がキラリーン!でも、「皇太后の鍵を偽造して、後宮に忍び込む…?」って計画を聞いた途端、顔面蒼白!「そ、それは一族郎党打ち首ものの重罪ですよ!」って銀子も返そうとする(笑)。でも范閑は「明日、宮殿の外で待っててほしいから、君に頼むんだ」とニヤリ。結局、銀子と范閑の(半ば脅しに近い)説得に、王啓年(ワン・チーニニン)は協力することに。さすが、賢い(そして金に弱い)男!

豪華絢爛!でも不穏な空気漂う祈年殿の夜宴

さあ、いよいよ夜宴当日!本来は鴻臚寺と礼部のための宴のはずなのに、なぜか長公主(ちょうこうしゅ)、皇太子、第二皇子(だいにこうじ)までバッチリおしゃれして参加してる。怪しい匂いがプンプンするぜ…。

王啓年の馬車で宮殿に着くと、入口で武器チェック。范閑が懐から短剣やら髪に仕込んだ針やら自作の毒やらを次々出すもんだから、護衛も隣にいた辛其物(シン・チーウー)もドン引き(笑)。

祈年殿に入ると、やっぱり長公主がいる!范閑、嫌な予感。そこへ、久しぶりに郭保坤(グオ・バオクン)が登場。「今夜、お前が身 bại名裂するのを見てやる!」って、完全に逆恨みモード。父親の郭攸之(グオ・ヨウジー)が慌てて謝るけど、不穏すぎる…。

今日の宴には、北斉から文壇の泰斗・荘墨韓、そして東夷からは四顧剣(スーグージエン)の一番弟子・雲之瀾(ユン・ジーラン)も来てる。雲之瀾は唯一、武器(剣)を持ったまま。目つきが鋭くて、いかにも強そう!

キョロキョロしてたら、侍女が来て「長公主がお呼びです」。行ってみると、長公主が「あなたに殺されるのを待ってたのに、まだ来ないの?」なんて囁いてくる。怖っ!范閑はわざと大きな声で「ご期待に沿えるよう、努めます!」と返す。長公主は「私の配下になれば、婉児(ワンアル)との結婚も内庫の財産もあげるわよ」と誘惑。でも范閑は「あなたには京都(けいと)から出て行ってほしいだけです」とバッサリ。長公主、またも范閑の「純粋さ」に笑っちゃう。

ついに始まる波乱の宴!そして…

范閑と長公主が(ある意味)楽しそうに話してると、荘墨韓が古びた書画の巻物を持って登場。范閑が礼をしても、完全にスルー。一方、鑑査院では陳萍萍(チェン・ピンピン)が祈年殿の様子を気にしている。雲之瀾が剣を持ってることを心配するけど、朱格(チュー・ゴー) は「洪四庠(ホン・スーシャン)が見張ってるから大丈夫」と。

やがて人が揃い、慶帝(慶(けい)帝)がラスボスみたいに登場!全員ひざまずく中、范閑も仕方なく(目立ちたくないからね)跪く。宴が始まると、みんな上品に飲んでるのに、范閑だけはガツガツ飲み食い!慶帝も眉をひそめる始末。

慶帝は范閑を呼びつけ、雲之瀾に「こいつがお前の弟弟子を殺した男だ」と紹介。でも雲之瀾は「私を殺せたら、たいしたもんだ」とクール。慶帝はちょっとムッとしつつも、范閑の働きを褒めて、自分と同じ杯で飲むことを許す。

席に戻ると、今度は第二皇子(だいにこうじ)が「范閑の文才は素晴らしい!来年の科挙は彼に主宰させましょう!」と提案。慶帝は「まだ若い」と渋るけど、范閑を第二皇子に取られたくない皇太子も賛成!ざわつく臣下たち。慶帝は「まだ先の話だ」と話を打ち切る。

まさかの展開!荘墨韓、動く!

この流れを待っていたかのように、荘墨韓が口を開く。「科挙の主宰選びは慎重に」と、もっともらしいことを言い出した。すると、すかさず長公主が「范閑を擁護」するフリ!「荘先生は、范閑の名声が自分を超えるのを恐れているのでは?」なんて煽る。

追い詰められた(というテイの)荘墨韓、ついに爆弾投下!

「范閑殿のあの有名な七言詩…あれは、私の師の作品の盗作です!」

ドッヒャー!会場、騒然!慶帝が范閑に意見を求めると、范閑は意外と冷静。「先生の師のお名前は…杜(ドゥ)先生ですか?」と尋ねる。荘墨韓が「違う」と答えると、范閑はホッと一安心。(どうやら、彼が「元ネタ」として知ってる詩人とは違うらしい)

長公主が「証拠は?」と聞くと、荘墨韓は持っていたあの古い巻物を広げる。そこには…

范閑が詠んだ詩と、まったく同じ詩が書かれていた!!!

つづく