あらすじ

荘墨韓(ジュアン・モーハン)に詩の盗作疑惑をかけられた范閑(ファン・シエン)。絶体絶命の中、酔った勢いで膨大な数の詩を暗唱し、「詩仙」として逆に名声を高め、荘墨韓を失墜させる。しかし、その夜、皇太后の持つ鍵を盗み出すため五竹(ウージュー) と共に宮中に侵入。鍵の奪取には成功するも、長公主(ちょうこうしゅ)と荘墨韓の密談を盗み聞きし、言氷雲(イエン・ビンユン)の情報漏洩と肖恩(シャオ・エン)救出という裏取引を知ってしまう。逃走中に燕小乙(エン・ショウイツ)に矢で射られ、負傷してしまう。

ネタバレ

前回は范閑(ファン・シエン)が絶体絶命のピンチ!ってとこで終わったよね。文学界の大御所、荘墨韓(そうぼくかん)に「お前の詩、パクリだろ!」って公衆の面前で糾弾されちゃってさ。こりゃもう万事休すか!?ってハラハラした人も多いんじゃない?

崖っぷちからの大逆転劇!酔いどれ詩仙、ここに降臨!

さあ、第27話!祈年殿の夜宴は、もうピリピリムード全開!慶(けい)帝帝(けいてい)の顔は怖いし、荘墨韓は「こんな悲しい詩、お前みたいな若造に書けるわけないだろ!」ってドヤ顔。おまけに、范閑(ファン・シエン)を目の敵にしてる郭保坤(グオ・バオクン)が「こいつ、国の恥さらし!追放しろ!」ってハイエナみたいに騒ぎ立てる始末。もうね、四面楚歌ってこのことよ!

でもさ、我らが范閑(ファン・シエン)はただじゃ転ばない!最初は「あー、もうどうでもいいや」って感じでヤケ酒あおってたんだけど(この酔いどれ演技がまた良い!)、ついに反撃開始!

「確かにこの詩は俺が書いたもんじゃない」って、ええー!?まさかの盗作認めちゃうの!?って思ったら、次の瞬間!「これは詩聖・杜甫の作品だ!あんたの師匠なんて知らん!」ときたもんだ!

当然、荘墨韓は「杜甫?誰それ?」ってキョトン顔。そりゃそうだ、この世界にはまだ存在しない詩人だもんね。范閑は「それは俺が夢で見た仙界の記憶なんだ…」なんて、ちょっとポエミーなこと言っちゃうもんだから、会場は大爆笑!郭親子は「陛下!こいつ嘘ついてます!処罰を!」って息巻いてる。

でもね、ここからが范閑劇場第二幕の始まりよ!

「他に詩はないのか?」って荘墨韓に聞かれて、「一首だけだ」って答えが返ってきた途端、范閑、ニヤリ。酒甕をあおり、筆と紙を用意させると…

「昔、李白は酒を飲んで三千の詩を詠んだ。今、俺は酔って百篇を吟じよう!」

うおおおおお!キターーー!こっからがマジで圧巻!范閑、酔った(フリかもしれないけど)勢いで、脳内にストックされてる名詩を次から次へと暗唱し始めるの!もうね、書記官が追いつかないレベル!太監たちが必死で書き留めてる姿がシュール(笑)。

会場は最初ポカンとしてたけど、その詩がどれもこれも超絶名作だって気づき始めて、どんどん静まり返っていくの。さっきまで范閑をバカにしてた連中も、もう唖然とするしかない。郭保坤なんて酔っ払って「仙界なんてあるわけ…」って口走っちゃって、二皇子(だいにこうじ)に「じゃあこの詩はどこから来たんだ?」ってツッコまれてしどろもどろ(笑)。ざまぁ!

最後は、フラフラになりながら荘墨韓の前に歩み寄って、「詩の解釈や大家としてはあんたに敵わない。でもな、詩を暗唱すること、そして人としては、俺の勝ちだ!」って言い放って、バッタリ!

いやー、かっこよすぎでしょ!完全にノックアウト!荘墨韓は70年の名声が一夜にして地に落ちて、ショックで吐血して気絶…。まさに因果応報、自業自得ってやつだね。夜宴はとんだ茶番劇で幕を閉じたのでした。

夜の帳に蠢く陰謀…狙われた鍵と衝撃の裏取引!

さて、一件落着…と思いきや、話はまだ終わらない!

王啓年(ワン・チーニニン)に担がれて屋敷に帰った范閑。心配する家族の前では酔いつぶれたフリをしてたけど、若若(ルオルオ)だけになった途端、薬を飲んでゲーゲー吐き出す!(やっぱり酔ったフリだったのね!)

そして夜。范閑は夜行装束に身を包み、五竹(ウージュー) と合流!目的は、皇太后(こうたいごう)が隠し持つ、母親の遺した箱を開けるための鍵!

作戦はこうだ。まず、最強の護衛ロボ(?)五竹(ウージュー) が、宮中で大立ち回りをして、大内侍衛のトップ、洪四庠(ホン・スーシャン)を引きつける!この二人のバトルがまたすごい!五竹(ウージュー) 、わざと母親(葉軽眉(イエ・チンメイ))ゆかりの四顧剣の技を使って洪四庠を挑発するあたり、策士だよねぇ。

その隙に、范閑は皇太后の寝宮に忍び込む!途中、弓の名手・燕小乙(エン・ショウイツ)に見つかりそうになるも、なんとか回避!寝宮では、お香に仕込んだ睡眠薬で皇太后たちを眠らせ、ベッドの下の隠し場所から、見事鍵をゲット!

宮殿の外で待つ王啓年(ワン・チーニニン)と合流し、すぐに鍵の複製を作成。やれやれ、これでミッション完了…と思いきや!

偽の鍵を元の場所に戻そうとしたその時、范閑はとんでもないものを見てしまう!なんと、あの長公主(ちょうこうしゅ)の腹心の侍女が、頭からすっぽり覆いを被った怪しい人物を宮中に案内しているじゃないか!

気になった范閑がこっそり後をつけると…その怪しい人物の正体は、なんと荘墨韓!

そして、聞こえてきたのは衝撃の会話!今回の范閑の名誉毀損事件、裏で糸を引いていたのはやっぱり長公主!彼女は、北斉に捕らわれている慶(けい)帝国の密偵・言氷雲(イエン・ビンユン)の情報を北斉に流す見返りに、荘墨韓に范閑を陥れるよう依頼していたのだ!荘墨韓がそこまでしたのは、北斉に囚われている実の弟、肖恩(シャオ・エン)を救うためだったとは…。うわー、根が深い!

長公主は、計画が范閑のせいで台無しになったことに激怒。「あいつが絶望する顔が見たいだけだ!」って、もう完全に私怨じゃん…。

その言葉に驚いた范閑が、うっかり物音を立ててしまい、長公主の侍女に見つかっちゃう!ヤバい!侍女と一戦交えるも、その騒ぎで燕小乙が駆けつけてくる!

范閑、必死で逃げる!しかし、燕小乙の放った矢が范閑を捉え、壁から落下!幸い、すぐに姿を消すことができたけど、現場には折れた矢と布切れが…。燕小乙は「確実に当たったはずだ!手負いの侵入者を徹底的に探せ!」と命令を下す。

つづく