あらすじ
長公主(ちょうこうしゅ)の密談を聞いた刺客が范閑(ファン・シエン)ではないかと疑った燕小乙(エン・ショウイツ)が范府を訪れるが、范閑は五竹(ウージュー) の助けと機転で窮地を脱する。その後、范閑と五竹は母・葉軽眉(イエ・チンメイ)が残した箱を開封。中から現代の武器と、五竹への愛情のこもった手紙、そしてこの世界の驚くべき真実と范閑自身の出生の秘密が記された范閑宛ての手紙を発見する。
ネタバレ
今回も濃かったね! 范閑(ファン・シエン)のピンチからの大逆転、そしてついに明かされるお母さんの秘密… もう、ドキドキが止まらないって!
まさかの訪問者!燕小乙、范閑(ファン・シエン)を疑う
前回、長公主(ちょうこうしゅ)と荘墨韓(そうぼくかん)の密談を盗み聞きしちゃった范閑(ファン・シエン)。もちろん、長公主は黙っちゃいないよね。刺客を捕まえ損ねた弓の名手、燕小乙(エン・ショウイツ)に、昨夜の侵入者を始末するよう命令! しかも、燕小乙ってば、幼い頃に長公主に命を救われた恩があるから、彼女のためなら何でもするって覚悟なんだ。忠誠心、ハンパない!
で、燕小乙は昨夜の侵入者の体格が范閑に似ていたことから、疑いの目を向けるわけ。長公主も「まさか…」とは思いつつ、念のため燕小乙に范府を探るよう指示。
夜明け前、燕小乙が范府に乗り込んできた! 范閑はまだ例の詩会での酔いが醒めないフリ(実は昨夜の潜入でボロボロなんだけどね…)。妹の范若若(ファン・ルオルオ)が必死で「兄は寝てる!」ってガードするんだけど、燕小乙は怪しさMAX! 若若が文字通り体を張って部屋を守ろうとする姿、健気すぎる…! 兄のためなら命がけって、泣けるよねぇ。
范閑の機転! 賭けの行方は?
部屋の中に人の気配がないことを察知した燕小乙。まさにドアをこじ開けようとしたその時! 部屋の中から范閑の声が! 「若若、入れてやれ」って、ナイスタイミング!
部屋に入った燕小乙は、単刀直入に「宮中に刺客が入った。お前の体に傷がないか確認させろ」と迫る。うわー、絶対絶命!? でも、我らが范閑はここで動じない! 「勅命もなしに無礼な! でも、賭けをしよう。俺に傷があったら好きにしろ。なかったら、さっき妹にした無礼を詫びて土下座しろ!」って言い返すんだ。強気! さすが詩仙(笑)!
燕小乙も、一夜にして百首の詩を詠んだ“時の人”である范閑に手荒なことをして、長公主に迷惑がかかるのは避けたい。結局、この賭けに乗ることに。
范閑は待ってましたとばかりに服を脱ぎ、体を見せつける! そこには…傷ひとつない綺麗な体!(もちろん、これは演技。本当は…ね?) 燕小乙は顔面蒼白。ぐうの音も出ず、部屋を出ると若若の前に進み出て、プライドを捨てて土下座! そして、一言も発さずに去っていくのでした。いやー、スカッとした! 若若も継母の柳如玉(リウ・ルーユー)も呆然としてたけど、范閑にとっては「妹に手を出したんだ、土下座くらい当然だろ?」って感じ。カッコよすぎ!
五竹(ウージュー) の助けと、母が残した箱
燕小乙たちが去った後、范閑は部屋のドアを閉める。そこには…やっぱり五竹(ウージュー) がいた! 五竹(ウージュー) に「もう我慢するな」と言われ、范閑はこらえていた内傷で、黒い血をゴボッと吐き出す! 危なかったー!
実は、燕小乙の矢は范閑の腰にあった鍵に当たってたんだって! しかも、その鍵、九品の実力者の矢を受けても無傷って、どんな素材でできてるの!? 謎が深まるばかり…。
そして、ついに! 范閑は五竹と一緒に、お母さん・葉軽眉(イエ・チンメイ)が残したあの箱を開ける時が来た! ドキドキ…! 中にはさらに複雑な鍵が! しかも、見たことないハイテクなやつ! 范閑がお手上げ状態になった時、五竹が何かを操作すると…カチャッ! 開いた! え、五竹とお母さんの間に、何か特別な関係が…?
箱の中身は…衝撃の連続!
期待に胸を膨らませて箱を開けると、そこには…見たこともない金属でできた物体が。五竹も首をかしげるけど、現代から来た(?)范閑にはピンときた! これって…銃!? しかも、かなり強力そうなやつ! この時代にこんなものが存在したら、まさに無敵じゃん! お母さん、何者なの!?
さらに箱の底には、五竹宛ての手紙が。范閑が読み上げると、そこには愛情たっぷりの言葉が。「親愛なる小竹竹(シャオジウジウ)へ」って…あのクールな五竹が「小竹竹」!? 思わず笑っちゃうよね! 手紙には、五竹にもっと笑ってほしい、いい人を見つけてほしいっていう、まるで姉のような優しい言葉が綴られていた。それを聞く五竹の顔には、見たこともない穏やかな笑みが…! なんか、こっちまでジーンとしちゃう。
葉軽眉は、五竹がいつか自分の意志でこの箱を開けることを願っていたみたい。「どんな力があなたにこの箱を開けさせるのかしら?」という問いに、五竹は「あなたがこの世界に何を残したか、そして、私のことを覚えているか知りたかった」と静かに答える。うぅ…切ない!
手紙の後半は、まるで葉軽眉自身の独白のよう。「この世界に来て、見て、遊んで、大金持ちになって、皇帝のヒゲを抜いて…天下統一以外はだいたい経験したかな。なかなか面白い人生だった」って、豪快すぎる! そして、「もし私がもういない時にこの手紙を読んだら、この箱は壊して。私の存在を他の人に知られたくない。だって、彼らは知るに値しないから」と続く。彼女の孤独が伝わってくる…。「でも、一番孤独な時も、いつもあなたがいたわ、五竹」という言葉に、涙腺崩壊…。
さらに驚愕! 范閑への手紙と世界の真実
これで終わりかと思いきや、箱の底にはもう一つの隠しスペースが! そこには「小竹竹、これは開けないで」と書かれた、范閑宛ての手紙が! えええ!? お母さん、范閑がこれを開けることまで予見してたの!?
五竹に促され、范閑が手紙を開くと…そこには信じられない内容が書かれていた!
- ここは地球: タイムスリップでもパラレルワールドでもなく、ここは未来の地球。
- 大氷河期: かつて地球は何度も大氷河期に見舞われ、人類は一度滅亡の危機に瀕した。
- 神廟の正体: 滅亡を回避するため、一部の人類は自らを冷凍保存し、未来での復活を待った。葉軽眉もその一人。神廟とは、その時代の遺物や技術が眠る場所。
- 范閑の誕生: 范閑は普通の人間ではなく、記憶をデータ化して移植された実験体で、唯一の成功例だった!
- 真気(しんき)の正体: この世界の武術で使われる「真気」は、実は旧時代の科学技術の名残。
- 太平別院の秘密: 范閑が求めるさらなる答えは、太平別院の池の底にある仕掛けの先にある秘密の扉の向こうに隠されている。でも、その扉を開けば、逃れられない運命と向き合うことになる…。開けるかどうかは、范閑次第。
…って、情報量多すぎ! 頭がパンクしそう! 范閑がただの転生者じゃなかったなんて! しかも、この世界そのものが、私たちが知ってる歴史とは全く違うものだったなんて…。
最後に、葉軽眉は「五竹をよろしくね」と書き残していた。あんなに強い五竹を「よろしく」って、どういうこと…?
一方その頃、宮廷では慶(けい)帝帝(けいてい)が刺客事件の報告を受けていたけど、真相究明より国の体面を気にしてる様子。うーん、この皇帝も一筋縄ではいかないね。そして、鍵屋を逃がした王啓年(ワン・チーニニン)は、陳萍萍(チェン・ピンピン)に見つかって大ピンチ! こっちもどうなる!?
つづく