あらすじ
范閑(ファン・シエン)は亡き友のため、長公主(ちょうこうしゅ)の厳罰を慶(けい)帝帝に求め、その結果、長公主は都からの追放処分を受ける。娘の林婉児(リン・ワンアル)は母との辛い対話を経て、どんな困難があろうとも范閑と共に生きる決意を新たにする。一方、長公主は去り際に范閑への報復と不気味な「贈り物」を匂わせる。その後、慶(けい)帝は范閑を、太子と二皇子(だいにこうじ)がいる場へ「家宴」と称して呼び出し、新たな波乱を予感させる。
ネタバレ
父の助言と范閑(ファン・シエン)の決断
前回、鑑査院の朱格(チュー・ゴー) が長公主(ちょうこうしゅ)と繋がっていたことがバレて大ピンチ!ってところで終わったけど、今回はその続きから。
范閑(ファン・シエン)のお父さん、范建(ファン・ジエン)が息子に「長公主(ちょうこうしゅ)のこと、もう許してやったらどうだ?婉児(ワンアル)の実の母親なんだし」って言うんだよね。確かに、勝負はついたし、事を荒立てすぎるのも…って親心なんだろうけど、范閑は滕梓荊(トン・ズージン)のことがあるから、そう簡単には割り切れない。うーん、悩む范閑の気持ち、わかるなぁ…。
太子、必死の懇願!しかし范閑は…
一方、皇宮では長公主・李雲睿(リー・ユンルイ)が慶(けい)帝帝(けいてい)の書斎の前でひざまずいて許しを請うてる。そこに慌てて駆けつけたのが息子の太子(たいし)。「母上、なんで俺に黙って朱格(チュー・ゴー) や北斉の文豪・荘墨韓(ジュアン・モーハン)と組んだんですか!」って問い詰めるんだけど、長公主は「あなたに知らせてたら、今頃二人でひざまずくことになってたわよ」って、どこまでも食えない人だよね(笑)。
太子も一緒にひざまずいて慶(けい)帝帝に「母を許してください!」って必死にお願いするんだけど、慶(けい)帝は「まあ待て。他に誰か許しを請いに来るかもしれん」って余裕綽々。太子は「もう誰も来ませんよ…」って諦めモード。
ところが! そこに現れたのが、なんと范閑!
長公主も太子も、そして慶(けい)帝までもが「お、范閑が助け舟を出しに来たか?」って思った瞬間…
「長公主を厳罰に処してください!」
えええええ!? まさかの逆張り!これにはビックリしたよね!でも范閑の理由はただ一つ。「滕梓荊(トン・ズージン)を死なせたままにはできない」。友の無念を晴らすため、たとえ相手が未来の義母(になるかもしれない人)でも容赦しない。この覚悟、痺れるぜ…!
慶(けい)帝は内心「それでこそ、将来内庫と鑑査院を任せるに足る『孤臣』よ」って満足げ。そして、長公主に都を離れて封地の信陽(しんよう)へ行くよう命じるんだ。
長公主、追放!そして母娘、涙の対峙
自分が追放されるってのに、范閑がとどめを刺しに来たと知って、長公主はなぜか笑うんだよね…。怖い、怖すぎるって!慶(けい)帝は決定を下した後、無言で弓矢を手に取り、部屋に飾ってあった鎧の心臓部を射抜く…。これ、完全に長公主への警告だよね。ヒェッ…。
その夜、知らせを聞いた林婉児(リン・ワンアル)が母の元へ駆けつける。でも、屋敷はもぬけの殻になりつつあって、侍女たちも荷物をまとめてる。切ない…。
最初は会おうとしなかった長公主だけど、寒空の下で待ち続ける娘を不憫に思ったのか、中へ入れる。
「もう私は負けたのよ。あなたは私なんか知らないふりをして、明日も見送りに来ちゃダメ」と言う母に、婉児は核心を突く質問をぶつける。
「あなたは慶国を裏切ったの?」
「范閑を陥れようとしたの?」
長公主は、あっさりと認める。
婉児の目には涙が…。生まれた時から数えるほどしか会いに来てくれなかった母。病気で苦しんでいる時でさえ、一度も。権力のためなら、娘の婚約者である范閑の命さえ平気で狙う。自分の気持ちなんて、考えたこともないんでしょ?って、婉児の悲痛な叫びが胸に刺さる…。
この言葉に、長公主もついに感情的になる。「生きていれば苦しいこともある!でも、生きているからこそ感じられるのよ!だから、あなたにはただ生きていてほしかった!」って。そして衝撃の告白。
「私がやったことは、北斉と結託しただけじゃない。だからあなたに会わなかった。いつか事が露見した時に、あなたを巻き込まないために…!」
え、まだ何か隠してるの!? 怖すぎるんだけど!
さらに長公主は、范閑を殺そうとした理由も語る。慶(けい)帝は范閑に内庫だけでなく、鑑査院も継がせるつもりだと。それは、皇位継承争いの渦中に范閑を放り込むようなもの。巨大な権力争いに巻き込まれれば、范閑はズタズタにされる。だから、婉児が将来不幸にならないように、范閑を排除しようとしたんだって…。
うーん、歪んでるけど、これも母親なりの愛情…なのか? 長公主は婉児に、范閑との婚約を破棄するように言う。
でも、婉児の決意は固かった。
「母上は、私が何が好きか知っていますか? 鶏肉のドラムスティックが好きなんです。あなたは知らないけど、范閑は知っている。私が星空が好きなことも、あなたは知らないけど、范閑は知っている。彼は誰よりも私を理解してくれる人。たとえ彼が進む道が死への道だとしても、私はついていく。だって、私の心の奥底にある恐怖も孤独も、すべて彼に預けてしまったから」
そして、婉児は母の心にいるであろう男性(父ではない誰か)について尋ねるけど、長公主は答えない。婉児は静かに礼をして去っていく。最後に長公主は「明日、見送りに来ないで」と念を押す。母娘の別れ、切なすぎる…。
都からの追放、そして不気味な「贈り物」
翌日、長公主は馬車で都を去る。城門の外では太子が見送りに。「時間があったら会いに行きます」と言う太子に、「そんなことしたら二皇子が黙ってないわよ」と釘を刺すあたり、最後まで策士だね。
そこに、范閑が登場。「婉児の代わりに見送りに来ました」と礼をする范閑に、長公主は笑顔でこう言う。
「あの日、私のために許しを請わなくて正解だったわね。そうじゃなかったら、あなたに仕返ししにくくなるところだったわ」
ひぃぃ! そして、
「あなたへの『贈り物』も残しておいたわ」
って、不気味な言葉を残して去っていく。絶対ヤバいフラグじゃん!王啓年(ワン・チーニニン)も「旦那様、気を付けてくださいよ!」って心配してる。
その直後、背後から殺気が! 振り返ると、郭保坤(グオ・バオクン)が襲いかかってきた!…んだけど、勢い余って自分で転んでドジを踏む(笑)。相変わらず残念なヤツだなぁ。捨て台詞を吐いて逃げていったよ。
物陰には、婉児が隠れていた。范閑は「すまない」と謝るけど、婉児は「あなたが謝ることじゃないわ。母があなたを陥れようとしたんだもの」と気丈に言う。そして、「あなたがどんな道を選んでも、私は一緒に歩いていく」と改めて誓うんだ。うぅ、この二人の絆、尊い…!
慶(けい)帝の新たな一手「家宴」
一方、宮廷では大変なことになってた。たくさんの大臣たちが「范閑が情報を漏らしたせいで言氷雲(イエン・ビンユン)が捕まったんだ!けしからん!」って訴え出てたらしい。でも、慶(けい)帝は全部スルー。何を考えてるんだか…。
数日後、范閑は義父(予定)の林若甫(リン・ルオフー)に呼ばれる。林若甫(リン・ルオフー)は囲碁をしながら、「世の中に絶対的な正しさなんてない。慶(けい)帝に何を言われても、安易に『はい』と言うな。君主と臣下は主従じゃない、対等な勝負師だと思え」とアドバイス。さすが宰相、含蓄のある言葉だ。
そこに、宮中から范閑を呼ぶ使いが。林若甫(リン・ルオフー)は「いいか、慶(けい)帝は人心掌握の達人だ。今はお前を試している。何を言われても、絶対に頷くなよ!」と念を押す。
范閑が宮殿に行くと、慶(けい)帝はまだいない。いるのは、なんと太子と二皇子(だいにこうじ)! なんでこのメンバー?って戸惑う范閑。
やがて、豪華な料理が運ばれてきて、テーブルに並べられる。そこに慶(けい)帝が登場。
「まあ、家宴だ。遠慮はいらん」
家宴!? このメンツで!? 范閑は「じゃあ俺はこれで…」って帰ろうとするけど、慶(けい)帝に引き止められちゃう。
つづく