あらすじ
范閑(ファン・シエン)は郭保坤(グオ・バオクン)を囮にして沈重(シェン・ジョン)の監視を欺き、密偵網再建のため何道人(ホー・ダオレン)と接触する。言氷雲(イエン・ビンユン)の居場所を探る中、鍵を握るのが沈重の妹だと突き止め、彼女を脅迫して協力させる。その裏で何道人が沈重の注意を逸らし、范閑はついに監禁されている言氷雲との対面に成功するが、言氷雲は范閑を疑う。
ネタバレ
いやー、北斉編、ますます目が離せなくなってきましたね!范閑(ファン・シエン)一行、完全にアウェイな状況でどう動くかハラハラしてましたが、第38話は予想を超える頭脳戦と大胆な行動の連続でした!早速、あらすじと感想いってみましょう!
まさかの囮作戦と間一髪の脱出劇!
まず笑っちゃったのが、郭保坤(グオ・バオクン)の使い方!范閑(ファン・シエン)、なんと彼を堂々と街に放って、沈重(シェン・ジョン)の手下の密偵たちをおびき出すための囮にするなんて…相変わらず食えない男だ(笑)。
案の定、郭保坤がアホみたいに「錦衣衛の牢屋どこですか~?」なんて聞き回るもんだから、密偵もすぐに気づくし、報告を受けた沈重(シェン・ジョン)も「こんな分かりやすい動き、監察院がするわけない。こいつは囮だ」と即座に見抜く。さすがは北斉錦衣衛のトップ、手強いですね!
沈重(シェン・ジョン)はすぐに范閑(ファン・シエン)たちがいる宿屋に踏み込むんだけど、范閑と王啓年(ワン・チーニニン)はどこに隠れたと思います?なんと、ベッドの下! 沈重、「まさかそんなベタな場所に…」って思ったのか、部屋の中をざっと見渡して、机の上の足跡から「窓から逃げたな!」と判断。部下に追跡を命じるんだけど、肝心の二人はすぐ足元にいたっていうね!プライドが高いのも考えものだな、沈重!いやー、間一髪セーフ!
范閑の真の目的と新たな協力者
范閑が北斉に来た目的は、肖恩(シャオ・エン)と司理理(スー・リーリー)の交換だけじゃなかったんですね。もう一つの重要な任務、それは北斉に潜伏している南慶(けい)帝の密偵網を再建すること!
でも、誰が味方か分からない状況でどうやって接触するのかと思ったら、以前、街中で大々的に旗を立てて挑発したのが、実は潜伏している味方への合図だったみたい。そして、その合図に応えたのが何道人(ホー・ダオレン)!
彼は陳萍萍(チェン・ピンピン)院長の指示で范閑を助けるために待機していた人物。ちゃんと監察院の令牌も持っていて、王啓年(ワン・チーニニン)が本物だと確認。でも「これで院長への借りは返した」みたいなこと言ってて、ちょっとツンデレ感?(笑) とにかく、これで北斉での協力者ゲットです!
何道人は早速、南慶(けい)帝が上京(北斉の都)で経営している内庫の店の帳簿を調べるよう范閑にアドバイス。なんと、錦衣衛もその店と取引があるらしい。これは重要な手がかりになりそう!
言氷雲(イエン・ビンユン)の行方を探る!立ちはだかる沈重の壁
范閑は当然、捕らえられている言氷雲(イエン・ビンユン)の居場所も何道人に尋ねるけど、彼もそこまでは知らない様子。分かったのは、言氷雲(イエン・ビンユン)が捕まる前に住んでいた場所だけ。
范閑は王啓年(ワン・チーニニン)に帳簿の調査を任せ、自分はその住所へ。でも、いきなり乗り込むんじゃなくて、まずは近くの茶屋で情報収集。ここで重要な情報をゲットするんだけど、それは後ほど…。
いざ、その家に入ってみると…なんと、沈重が待ち構えてた! しかも、「中の家具は全部燃やしたし、瓦もレンガも全部取り替えたから、何も見つからないぞ」って。うわー、沈重、仕事が丁寧すぎる!徹底的に証拠を消しにかかってますね。
「諦めろ」と警告する沈重に対して、范閑は「九品以上の達人でも連れてこない限り、諦めない」と啖呵を切る!カッコいいけど、フラグ立ててないか心配だよ!
鍵を握るのは沈重の妹?!
范閑の「九品以上」発言が妙に引っかかった沈重。王啓年が内庫の帳簿を持ち去ったことも聞いて、警戒心を強めます。使える九品といえば海棠朶朶(ハイタン・ドゥオドゥオ)や上杉虎(シャンシャンフー)だけど、彼らは協力してくれない…。そこで沈重は、太后に頼んで何道人を范閑の見張りに付けることに。
でも、これこそ范閑の思うツボ!何道人はすぐにそのことを范閑に報告。だって彼は陳萍萍(チェン・ピンピン)側の人だからね!沈重、完全に踊らされてます(笑)。
そして、范閑が茶屋で仕入れた情報が活きてきます。言氷雲は北斉に来てから貴族たちと交流し、派手にお金を使っていたこと、そしてある女性と親しくなり、捕まる前に彼女から警告を受けていたこと。さらに、その女性は言氷雲を捕まえに来た連中に手を出したけど、相手は手出しできなかったらしい…。
ピンときたね!その女性、沈重と関係があるに違いない!何道人も「そういえば沈重には妹がいたな」と。ビンゴ!
大胆な計画実行!ついに言氷雲と対面へ
ターゲットは沈重の妹・沈小姐(シェン・シャオジエ)に決定!でも、どうやって接触する?
ここでまた范閑の策略が光ります。何道人を通じて沈重に「使節団には追跡の達人(王啓年のこと)がいるから、下手に密偵を近づけない方がいい」と進言させる。沈重は王啓年の評判を調べて、その提案を受け入れちゃう。これで監視の目が少し緩む!
一方、慶国では陳萍萍(チェン・ピンピン)院長が、言氷雲が沈重の妹を利用して情報を得ていたことを掴むんだけど、范閑に知らせるのが間に合わず…。慶(けい)帝も「まあ仕方ない」って、それでいいのか!?
いよいよ作戦開始!范閑たちは沈家を見張れる酒楼に陣取り、妹が出てくるのを待ちます。食料の入った箱を持って馬車で出かける妹。王啓年が尾行するけど、途中で密偵が増えてきて、危険を察知して引き返すことに。でも、妹が向かった方向や密偵の配置から、彼女が言氷雲に会いに行っていること、そして言氷雲が監禁されている大体のエリアを推測します。
そして決定的な瞬間が!夜、家に戻ってきた妹の袖口に血痕が!さらに、侍女に何か耳打ちすると、侍女が慌てて近くの薬屋へ。王啓年が確認しに行くと、侍女が買っていたのは外傷と風邪薬。これで確定!言氷雲は怪我をしていて、妹が手当てをしている!
ちょうどその頃、苦荷(クー・ホー)の一番弟子で九品の達人・狼桃(ラン・タオ)が都に戻ってくるという情報も入り、ますます時間がありません!
范閑は大胆にも、薬屋から戻った侍女に伝言を頼みます。「明日、二つ目の角で馬車を停めて待っていてほしい」と。
翌日、言われた通りに待っていた妹の馬車に、范閑が飛び乗る!「言氷雲を助けに来た」と名乗る范閑に、妹は警戒して刀を抜くけど、范閑が必死に説得(半分脅し?)。なんとか協力させることに成功し、匕首(あいくち)を突きつけて言氷雲の元へ案内させます。
その裏では、何道人が計画通り沈重に報告。「覆面をした九品らしき達人(上杉虎では?と匂わせる)に邪魔されて、范閑たちを取り逃がしてしまった」と。そこに妹が人質に取られたという知らせが入り、沈重はまんまと現場を離れて妹の救出へ!何道人に留守を任せて!完璧な陽動作戦!
そして、ついに…范閑は監禁されている言氷雲と対面!!
しかし、長期間拷問され、疑心暗鬼になっている言氷雲は、范閑を沈重が送り込んだ密偵だと疑います。「俺は南慶使節団の正使、范閑だ」と身分を明かし、まずは言氷雲の枷を針(?)で外そうとする范閑。
つづく