あらすじ
母の死の真相と密輸の謎を追う決意をした范閑(ファン・シエン)は、王啓年(ワン・チーニニン)の協力を得る。一方、北斉では沈重(シェン・ジョン)が妹と言氷雲(イエン・ビンユン)の関係に激怒。范閑は沈重に協力を断られた後、大胆にも敵対していた上杉虎(シャンシャンフー)に接触し、協力を取り付ける。二人は皇宮へ赴き、范閑は巧みな弁舌と上杉虎の恭順な態度で太后に取り入る。太后の前で、范閑は沈重による肖恩(シャオ・エン)殺害や密輸の不正を暴露。追い詰められた沈重は慶(けい)帝国転覆の計略だと主張するが、范閑は海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)への恋心を口実にその場を切り抜け、裏では皇帝と連携して沈重排除の布石を打つのだった。
ネタバレ
前回、肖恩(シャオ・エン)の最期を見届けた范閑(ファン・シエン)。母・葉軽眉(イエ・チンメイ)の死の真相、そして慶(けい)帝国と北斉にまたがる巨大な密輸の謎…。これらの核心に迫るため、范閑(ファン・シエン)はついに本気で「成り上がる」ことを決意するんだ。もちろん、頼れる相棒・王啓年(ワン・チーニニン)も「范閑様が昇るためなら、この身、梯子となりましょう!」って全面協力!いやー、この二人の絆、マジでアツいよね!
一方、北斉では別のドラマが…。言氷雲(イエン・ビンユン)と密会していた沈重(シェン・ジョン)の妹・沈小姐。兄に見つかって、めちゃくちゃ問い詰められちゃうんだ。「もう二度と会わない」って泣きながら誓うんだけど、兄の怒りは収まらない。沈重(シェン・ジョン)は「あいつ(言氷雲(イエン・ビンユン)を許さん!」って息巻いて、使節団の屋敷に乗り込もうとするんだ。妹が必死で止めるんだけど、兄妹の間に流れる空気、重すぎ…。
案の定、沈重(シェン・ジョン)は怒り心頭で使節団に殴り込み!「俺の妹に二度と近づくな!近づいたら官位を捨ててでもお前を殺す!」って言氷雲(イエン・ビンユン)に詰め寄る。わー、怖い怖い!ここで范閑が割って入るんだけど、「慶(けい)帝国の内庫から金をくすねてる奴らの名前と証拠を教えろ。そしたら言氷雲を始末する手伝いをしてやる」って、また無茶な提案を!もちろん沈重は「自分で調べろ」って一蹴。まあ、そうなるよね(笑)。
でも、范閑は諦めない!ここからが范閑の真骨頂!なんと、棺桶やら葬儀用品やらを大量に買い込んで、それを上杉虎(シャンシャンフー)の屋敷に送りつけるんだ!「え、何それ!?」ってなるよね?当然、上杉虎はブチギレ!「范閑、殺してやる!」って飛び出してくるんだけど、范閑は冷静に「あんたが肖恩(シャオ・エン)をすり替えて助け出したこと、知ってるぜ?」ってカマをかける。さらに、「肖恩(シャオ・エン)を殺したのは沈重の手下、何道人(ホー・ダオレン)と狼桃(ラン・タオ)だ」って真実(?)を告げるんだ。
「肖恩殿は、お前に沈重への復讐はするなと言い遺した…」なんて嘘までついちゃう范閑。でも、義父を殺された怒りで我を忘れてる上杉虎は「絶対に沈重を殺す!」と聞かない。そこで范閑は「お前の手下はもういないだろ?俺が手を貸してやる。一緒に皇宮へ行こう」と持ちかけるんだ。まさか敵対してた上杉虎と手を組むなんて、范閑、大胆すぎ!
そして舞台は皇宮へ!范閑は太后(北斉の皇太后)に謁見。お世辞を並べ立ててご機嫌を取りつつ、なんと上杉虎を「太后様への誕生日プレゼントです!」って差し出すんだ!これにはビックリ!上杉虎も范閑の指示通り、太后に恭順の意を示し、「ワンちゃんのように働きます!」って忠誠を誓う。疑う太后に、范閑は「太后様と皇帝陛下の仲が悪いこと、知ってますよ?」なんて爆弾発言まで!さらに、上杉虎が長年培ってきた軍の機密名簿まで差し出したもんだから、太后も「こいつ、本気か…?」ってなるわけ。
ここで上杉虎が「肖恩は沈重に殺されました!どうか仇を!」と訴える。沈重の説明と全然違う!范閑はすかさず「じゃあ、何道人と狼桃を呼んで直接対決させましょう!」と提案。太后もこれを許可する。
ちょうどその頃、范閑が上杉虎を連れて皇宮に来たって聞いた沈重は、真っ青になって駆けつける。宮殿の入り口で何道人とばったり会い、一緒に太后の元へ。范閑はここぞとばかりに「沈重殿、許可もなく入ってくるとは無礼な!」みたいに煽る煽る(笑)。何道人はあっさり「沈重様の指示で肖恩を殺しました」と白状。でも、意外なことに太后は沈重を責めず、「まあ、色々あったのよね」みたいに流して、上杉虎との和解を促すんだ。
これで終わりかと思いきや、范閑はさらに畳みかける!慶国の内庫の帳簿を見せて、「この密輸、俺が引き継いで続けまっせ!利益の3割、太后様の誕生日プレゼントにしますわ!」って提案。太后は密輸のことなんて全然知らない様子。范閑は「長公主(李雲睿(リー・ユンルイ))と沈重が組んで、不正な帳簿作って大儲けしてるんですよ!」と暴露!
沈重は密輸自体は認めるんだけど、「これは慶国を内部から崩壊させるための壮大な計画なんです!私腹を肥やしたわけじゃない!」と反論。慶国側の協力者の名前は絶対に明かさない。太后もこれには同意。
范閑は「いやー、俺、金儲けしたいだけなんで!密輸、やらせてくださいよ!」ってあくまで欲深いフリ。太后も「じゃあ、あなたに任せるわ」と許可。でも、沈重は「范閑ほどの男が、こんな小銭のために将来を棒に振るはずがない!」と疑いの目を向ける。太后も「確かに…」と怪しむ。
そこで范閑が放った一言が…「実は…海棠朶朶(ハイタン・ドゥオドゥオ)殿に一目惚れしまして!太后様と仲良くして、彼女との仲を取り持っていただきたいんです!」
……は!?!?!?
これには沈重も太后も、そして聞いてた海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)本人もポカーン(笑)。いやいや、范閑、その言い訳は無理があるって!
皇宮からの帰り道、范閑は海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)に必死で謝罪。「あれは沈重を油断させるための嘘だから!本気にしないで!」って。そして、こっそり写しておいた上杉虎の名簿を「皇帝陛下に渡してくれ」と託す。海棠朶朶も、まあ范閑の狙いは分かってるから、それ以上は追及しない感じ。
一方、太后は范閑の言葉をどう受け取ったのか…。沈重は「范閑の言うことなんか信じちゃダメです!」って食い下がるけど、太后は「まあ、考えておくわ」とそっけない。そして、改めて上杉虎を武将の最高位に任命!明らかに沈重への不信感を募らせてる!
そう、これが范閑の狙いだったんだ!上杉虎をあえて恭順させることで、沈重の傲慢さを際立たせ、太后の中に疑念の種を植え付ける。そして、皇帝が沈重を排除しやすい状況を作り出す…。范閑は海棠朶朶に「皇帝陛下が沈重を始末する手助けをする」と約束するのだった。
いやー、今回も范閑の頭脳プレイが光りまくったね!敵だったはずの上杉虎を味方につけ、太后の前で沈重を追い詰め、さらには皇帝とも裏で連携する…。まさに縦横無尽の大活躍!次回、いよいよ沈重との決着がつくのか!?
つづく