あらすじ

范閑(ファン・シエン)は、言氷雲(イエン・ビンユン)から密偵網の一部を引き継ぎ、郭保坤(グオ・バオクン)を新たな責任者として配置。皇太后との関係を利用した噂を上京に流し、邪魔者である沈重(シェン・ジョン)の信用失墜を狙う。噂は効果を発揮し、沈重は徐々に孤立していく。一方、范閑は海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)との関係を深めるふりを続け、さらに司理理(スー・リーリー)からは思いがけない告白を受ける。そして迎えた皇太后の誕生日の宴で、范閑は新たな挑戦者・狼桃(ラン・タオ)の存在を知り、沈重と上杉虎(シャンシャンフー)の間にも不穏な空気が流れる。

ネタバレ

今回も范閑(ファン・シエン)の策略が冴えわたりまくりで、もう目が離せなかったね!上京(シャンジン)を舞台にした范閑(ファン・シエン)の暗躍、そして気になる女性たちとの関係…今回も盛りだくさんだったよ!さっそく、あらすじと感想いってみよー!

海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)の勘違い?范閑(ファン・シエン)、まさかのモテ期到来!?

前回、范閑が海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)(ハイタン・ドゥオドゥオ)にちょっと意味深なこと言っちゃったもんだから、さあ大変!海棠さん、完全に范閑が自分に気があると勘違いしちゃったみたい。「あんた、私といると理性が保てなくなるかもしれないから、冷水浴びて頭冷やしなさいよ!」だって!いやいや、范閑からしたら「はぁ!?」って感じだよね(笑)。この話を伝え聞いた北斉の若き皇帝も、「范閑と同じでナルシストだな」って大笑い。

怒り心頭の范閑は、王啓年(ワン・チーニニン)に愚痴りまくり。そしたら王啓年(ワン・チーニニン)、とんでもないアドバイスを…「范閑様の魅力で海棠殿をメロメロにして、夢中にさせてから突き放すんです!」って、悪魔か!(笑) 范閑に「そのセリフ、林婉児(リン・ワンアル)に言ってみろ」って返されて、慌てて謝ってたけどね。この二人のやり取り、相変わらず面白いわ~。

新たな一手!郭保坤、まさかの密偵デビュー!?

そんなおふざけモードの二人を、言氷雲(イエン・ビンユン)がピシャリと制止。「北斉皇室と裏で手を組んで密輸してる件、陳萍萍(チェン・ピンピン)に報告しますよ!」って脅されちゃった。范閑は、密輸の黒幕を沈重(シェン・ジョン)から聞き出すためだ、って必死に言い訳。そして、言氷雲(イエン・ビンユン)が持ってる密偵リストを要求!

渋々承諾した言氷雲(イエン・ビンユン)だけど、上京での活動は油屋の店主が取り仕切ってるらしい。范閑は早速、郭保坤(グオ・バオクン)を連れてその油屋へ!

合言葉で店主と接触した范閑。なんと、皇太后と自分が裏取引してるって噂を上京中に広めるよう指示!しかも、その手伝いと、今後の上京での密偵網の責任者に、あの郭保坤を任命するって言うんだからビックリ!郭保坤、父親を救うためとはいえ、敵国の首都でスパイ活動なんて…大丈夫か!?范閑は「これは沈重(シェン・ジョン)の目を欺くための陽動だ」「北斉の上層部との取引だから、何かあっても権力者が守ってくれる」って説得してたけど、郭保坤の心労、半端ないだろうなぁ…。

噂は千里を走る!沈重(シェン・ジョン)、じわじわと窮地へ…

范閑の指示通り、南慶(けい)帝の密偵ネットワークがフル稼働!「皇太后と范閑が結託して儲けてるらしいぞ!」「それを沈重が邪魔してるんだって!」なんて噂が、あっという間に上京中に広まっちゃった!

錦衣衛(きんいえい)たちが噂話してるのを見た沈重は、必死に火消しを命じるけど、時すでに遅し!范閑は計算済み。沈重が錦衣衛たちの「儲け話」を邪魔したことで、彼らの反感を買ってることを見抜いてたんだね。さすが范閑、人心掌握術がエグい!

范閑はさらに、皇太后に「自分は海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)に本気だ」と信じ込ませるために、わざと二人で仲良く買い物したりしてアピール。海棠さんも、噂が范閑の仕業だって気づいてるけど、協力してるみたい。

案の定、噂は収まるどころか、ますますヒートアップ!ついに皇太后は、毎年沈重に任せていた自分の誕生日の祝宴の準備を、彼の部下にやらせる始末!沈重、明らかに皇太后から冷たくされて、がっくり…。部下たちが集まる日にも誰も来なくて、「自分の良い時代は終わったか…」って悟る姿は、ちょっとだけ同情しちゃうかも…いや、しないか(笑)。

海棠の家で…范閑の孤独と、母の面影

そんな中、海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)が范閑を自分の家に招待。質素だけど、野菜や野花が植えられた庭を見て、范閑はハッとする。海棠が「適当に種をまいただけ」って言った言葉が、かつて母・葉軽眉(イエ・チンメイ)も同じことを言っていたと陳萍萍(チェン・ピンピン)から聞いていたからだ。

畑を耕しながら、范閑は珍しく自分の孤独や不満を海棠に漏らす。「家族以外に友達はいない」「滕梓荊(トン・ズージン)は自分のために死んだ」「王啓年(ワン・チーニニン)は友達かな…」そして、自分が南慶(けい)帝の皇子であることも告白(海棠は冗談だと思ってるけど)。なんだか切ないシーンだったな…。

まさかの告白!そして、海棠の策略…?

海棠の手料理と、母・葉軽眉が作ったという「慶余堂」の酒に、范閑は感傷的になって、酔いつぶれちゃう。

次に目を覚ますと、そばにいたのはなんと司理理(スー・リーリー)!彼女は皇太后の誕生日が終わったら後宮に入ること、もう范閑とは会えなくなるかもしれないことを告げ、勇気を振り絞って范閑への想いを打ち明ける!

これには范閑もタジタジ!「自分には林婉児(リン・ワンアル)だけだ」って強調するけど、司理理(スー・リーリー)は「それでも心の中で想うのは自由でしょ?」って…。切ない告白だよねぇ。范閑は、林婉児(リン・ワンアル)との馴れ初めを少し話したところで、鶏の鳴き声を言い訳に逃げ出しちゃった!

外に出ると、のんきに瓜を食べてる海棠が。范閑はピンとくる。「酒に薬入れたな!?」 海棠は「酒が強かっただけよ」ってしらを切るけど、バレバレ!范閑、激おこ!海棠さん、一体何を企んでるのやら…。

嵐の前の静けさ?皇太后の誕生日の宴へ

そして、ついに皇太后の誕生日当日。范閑は王啓年、高達(ガオ・ダー)と宴へ。王啓年たちは末席に案内され、何道人(ホー・ダオレン)から「狼桃(ラン・タオ)が范閑殿に挑戦するつもりだ」とこっそり警告を受ける。

一方、皇太后から贈られた新しい官服を着た沈重。暑さで倒れそうになった衛兵を助け起こそうとすると、そこには宿敵・上杉虎(シャンシャンフー)も!二人の視線が交差し、憎しみの火花が散る…!

つづく