あらすじ

阿瑜(あゆ)が父を守るために神女を名乗ったことから始まった今回のエピソード。嘘が大きな騒動を巻き起こし、龍炎(りゅうえん)は自らの命を削る覚悟で阿瑜を救いました。阿瑜は晴れて「神女」として崇められる一方で、龍炎は彼女を守るために自分の想いを封じ込めます。青青(せいせい) と雪阡尋(せつせんじん)の関係にも微妙な変化が見られ、次回の展開が楽しみです

街で妖女だと噂された阿瑜は、父をかばうために自分は雨を降らせる神女だと嘘をついてしまう。 窮地に立たされた阿瑜を救うため、龍炎は天血魔(てんけつま)の結界を破り雨を降らせるが、霊力を消耗し負傷する。 神女と崇められた阿瑜は妃として宮中に迎えられることになるが、それは阿瑜の幸せを願う龍炎の計らいだった。 一方、雪阡尋と青青の関係にも変化の兆しが見え始める。

ネタバレ

街では、劉玉香(りゅうぎょくこう)が「青青(せいせい) は妖怪だ!」「いつも一緒にいる阿瑜(あゆ)も絶対妖女に違いない!」なんて根も葉もない噂を広めてるんですよ。もう、聞いてるこっちがイライラしちゃう! 阿瑜(あゆ)のお父さんは、娘をかばおうと必死で「うちの阿瑜は妖女なんかじゃない!神女なんだ!」って叫んじゃうんだけど、これがまた裏目に出ちゃうんですね…。タイミング悪く役人が通りかかって、お父さんの「神女」発言を問題視!お父さんを助けたい一心で、阿瑜はとっさに「そうです、私が神女です!雨だって降らせます!」なんて、大ボラ吹いちゃったもんだから、さあ大変!

役所はすっかりその気になっちゃって、雨乞いのための祭壇まで用意しちゃう始末。もちろん、阿瑜にそんな力があるわけないですよね。一方、愛する阿瑜を救うため、我らが龍王・尉遅龍炎(りゅうえん)は、雨を降らせるためのアイテム「行雨令」を奪いに雷沢台へ向かいます。青青(せいせい) も雪阡尋(せつせんじん)を誘って助けに行こうとするんだけど、雪阡尋(せつせんじん)は「仙術で人間界のことに干渉したら雷刑ものだぞ!お前みたいな小妖が耐えられるわけないだろ!」って青青(せいせい) を叱りつけて、羅酆閣(らほうかく)に連れ戻して閉じ込めちゃうんです。雪阡尋(せつせんじん)なりに青青を心配してのことなんでしょうけど、ちょっと強引すぎません?

雷沢台では、龍炎が行雨令を奪おうとするところを紫陽(しよう)に止められちゃいます。そこへ雪阡尋も駆けつけて龍炎を助けようとするんだけど、なんと玄冥雨神(げんめいうしん)曰く「もうとっくに雨は降らせたぞ」と。えっ、どういうこと?ってみんなで玉池(ぎょくち)鎮(ぎょくちちん)の様子を見に行くと、なんと町全体が謎の結界で覆われていて、行雨令があっても雨が一滴も降らせられない状態だったんです!龍炎は、この結界がかつて倒した天血魔(てんけつま)の最後の怨念で、玉池(ぎょくち)鎮を道連れに荒れ地に変えようとしているんじゃないかと推測します。龍炎、雪阡尋、紫陽、そして施雨小仙(しうしょうせん)の4人で力を合わせて結界を破ろうとするんだけど、びくともしない…。仕方なく、紫陽と施雨小仙は天帝に報告するために天界へ戻ることに。

その頃、祭壇に立たされた阿瑜は、まずはお父さんを小舟で逃がすための時間稼ぎ。そして、ついに「ごめんなさい!私、神女じゃありませんでした!」と白状し、町の人たちに謝罪します。当然、役所は激怒して、阿瑜は斬首刑に処せられることに…!

絶体絶命のピンチ! でも、龍炎は諦めません! 自分の霊力を使い果たさんばかりの勢いで、結界を破ろうとします。この結界、天血魔が作ったものだから、天血魔の名前じゃないと破れないらしいんです。そこで龍炎は、以前城壁に書かれていた「智勇(ちゆう)」という文字を思い出します。そう、智勇こそが天血魔の正体だったんですね! 龍炎が智勇の名を刻むと、ついに結界が破れて玉池鎮に雨が!阿瑜はギリギリのところで命拾いしました。よかったぁ~! でも、龍炎は霊力を使いすぎて吐血…!雪阡尋が慌てて駆け寄り、自分の霊力を分け与えて治療します。

雨が降ったことで、阿瑜は一転して「神女様」と崇められるようになります。そして、あの意地悪な劉玉香には、亀の甲羅模様の化粧をさせられて16日間も街中を引き回されるという、ちょっと笑える罰が下されました。これで少しは懲りるといいんですけどね。

その後、阿瑜はなんと「神女様を妃に迎える」という知らせを受けてビックリ!でも、龍炎はとっくに知っていたみたい。阿瑜が宮中に入れば、人間界の富を享受できるし、宮中の貴い気に守られて一生安泰に暮らせる…それが龍炎の願いだったんですね。愛する人と結ばれることよりも、阿瑜の幸せと健康を優先するなんて…龍炎、切なすぎるよ!

龍炎と雪阡尋は羅酆閣に戻り、青青に命格星君(めいかくせいくん) のところへ薬を取りに行かせます。龍炎がケガをしたと知った命格星君(めいかくせいくん) は、慌てて駆けつけて龍炎を治療のために連れて行きました。羅酆閣には雪阡尋と青青の二人きり。雪阡尋は、龍炎に言われた「対等に接する」というのを初めて試してみるんだけど、青青はなんだか慣れない様子でドキドキしちゃって、雪阡尋から逃げ回っちゃうんです。この二人、もどかしいけど可愛いですよね!

龍炎は、青青に阿瑜のお世話係として宮中に入ってほしいと頼みます。雪阡尋は最初反対するんだけど、龍炎は王宮に自由に出入りできないし、青青ならそれが可能。結局、雪阡尋も折れて、青青が阿瑜と一緒に宮中へ行くことになりました。これからどうなっちゃうんでしょうか?

『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第16話の感想

今回のエピソードは、阿瑜が追い詰められていく様子に胸が痛みました。父を思うあまりの嘘が、まさかあそこまで大きな騒動になるとは。龍炎が身を挺して阿瑜を救う姿は、彼の深い愛情を感じさせ、非常に印象的でした。しかし、その後の阿瑜の幸せを願って身を引くという龍炎の決断は、あまりにも切なく、言葉になりません。一方で、雪阡尋と青青のぎこちないながらも微笑ましいやり取りには心が和みました。劉玉香への罰は少しコミカルで、物語の良いアクセントになっていたと思います。それぞれのキャラクターの想いが交錯し、今後の展開がますます気になります。

つづく