あらすじ

宮中入りを控えた阿瑜(あゆ)は、龍炎(りゅうえん)への想いを募らせるが、龍炎は彼女の告白を拒絶し、愛する人は流蛍(りゅうけい)だと告げる。傷心の阿瑜は神女として入宮し、龍炎は彼女の幸せを願いつつも無力感に苛まれる。一方、宮中で阿瑜に付き添う青青(せいせい) は、雪阡尋(せつせんじん)と思わぬ形で急接近し、キスをしてしまう。阿瑜の誕生日、龍炎は宮殿の壁越しにしか彼女に会えず、その後数十年にわたり、阿瑜は孤独に龍炎を想い続け、龍炎もまた壁の向こうから彼女の一生を見守り続けるという、悲痛な運命が描かれる。

ネタバレ

さて、前回、龍炎(りゅうえん)様そっくりの阿瑜(あゆ)が登場して、波乱の予感がプンプンしてたけど、17話はもう、その予感が的中しまくり!

阿瑜の切ない恋心と、龍炎の苦渋の決断

まず、阿瑜ちゃん。宮中入りを控えて、慣れないお妃教育がスタート。でも、心は龍炎様のことでいっぱいなのよね。健気に蛍を飛ばして龍炎様を呼ぶんだけど、現れた龍炎様はどこかよそよそしい…。

阿瑜ちゃん、勇気を振り絞って「一緒に花火が見たい」ってお願いするの。龍炎様の背中に乗って空を飛ぶシーンは、一見ロマンチックなんだけど、阿瑜ちゃんの目からは涙がポロリ…。そして、ついに城壁の上で花火が打ち上がる中、阿瑜ちゃんは龍炎様に告白!「私のこと、どう思ってるの?」って。

きゃー!どうなるの!?って思ったんだけど、龍炎様の答えは…あまりにも残酷だった。

「君とは結ばれない。俺が愛しているのは流蛍(りゅうけい)だ。君に蛍を贈ったのは、流蛍(りゅうけい)に似ていたからだ」

…って、オイィィィ!そりゃないぜ龍炎様!阿瑜ちゃん、ボロボロ泣いちゃうじゃん!いや、もう泣いてたけど!龍炎様も辛いのはわかるけど、これはキツイ!あまりにもストレートすぎるお断り…。阿瑜ちゃんの純粋な恋心が、木っ端微塵に砕け散る音が聞こえた気がしたよ…。

入宮、そしてすれ違う想い

結局、阿瑜ちゃんは「せめて毎年誕生日に会いに来て」ってお願いするんだけど、龍炎様はそれすらハッキリ約束してくれないの。そして、阿瑜ちゃんは赤い婚礼衣装に身を包み、神女として入宮。青青(せいせい) が付き添ってくれるのが、せめてもの救いかな。

一方、龍炎様は龍隠天池で一人、めちゃくちゃ落ち込んでる。阿瑜ちゃんを止められない自分の無力さを噛み締めてるのね。彼女が宮中で幸せに暮らせることを願うしかないなんて…切なすぎるだろ!

青青(せいせい) と雪阡尋(せつせんじん)の恋にも進展が!?

そんなシリアスな展開の中、ちょっとほっこり(いや、ドキドキ?)するのが青青(せいせい) と雪阡尋(せつせんじん)のパート!

宮中での生活は、物質的には恵まれてるけど、まるで籠の中の鳥だって感じてる青青。そこに、なぜか顔に亀の絵を描いた(!?)雪阡尋(せつせんじん)が登場!「宮中で楽しい?」なんて聞いてくる雪阡尋に、青青は「あんた、私のこと追っかけてるんでしょ!」って、ちょっとツンデレな感じで言っちゃうの。

そしたら雪阡尋、「ああ、好きだ。君も俺のことが好きなはずだ」って、まさかの直球告白返し!ええええ!?二人とも、お互いを前にすると心臓バクバク!そして、青青が転びそうになったのを助けた拍子に…まさかのキス!!

きゃああああああ!こっちはこっちで大変よ!雪阡尋、やるじゃん!阿瑜ちゃんが部屋に入ってきちゃったから、雪阡尋は慌てて消えちゃったけど、二人のドキドキは止まらない!この二人の恋の行方も、ますます見逃せないね!

届かない想い、永遠の別れ

そして、物語は阿瑜ちゃんの誕生日の夜へ。

阿瑜ちゃんは、龍炎様が来てくれるのを信じて、綺麗に着飾って待ってるの。でも、日が暮れても龍炎様は現れない…。青青は「龍王様は宮殿には入れないから、きっと天兵と戦ってるんだわ」って言うんだけど、その言葉がまた切ない。

その時、一匹の蝶が阿瑜ちゃんの前にひらり。阿瑜ちゃんは「龍炎様が来た!」って蝶を追いかけるんだけど、たどり着いたのは宮殿の壁際。壁一枚隔てて、すぐそこに龍炎様がいるのに、会うことはできないの。まるで、果てしなく遠い山と海に隔てられているみたいに…。

そして、時は流れて数十年後。

天子の寵愛なんてとっくの昔に移り変わって、阿瑜ちゃんはただ一人、後宮で蝶が来るのを待ち続けてる。彼女の心の中には、龍炎様への変わらぬ愛だけがあるの。

龍炎様は、龍隠天池で阿瑜ちゃんの一生を知って、後悔と罪悪感でいっぱい。彼女が宮中で幸せに暮らせるなんて思ってた自分が甘かったって。人間の王の心変わりは、あまりにも残酷だったのね…。

毎年、阿瑜ちゃんの誕生日には、龍炎様は壁一枚隔てた場所で、静かに、そして苦痛に耐えながら、彼女がその一生を終えるのを見守り続ける…。

うわああああん!もう涙腺崩壊!こんなに悲しい運命ってある!?お互いを想い合っているのに、決して結ばれることのない二人。あまりにも切なすぎるラストでした…。

『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第17話の感想

『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第17話は、登場人物たちの感情が深く描かれ、特に龍炎と阿瑜の運命には胸が締め付けられました。阿瑜の純粋な想いが龍炎の残酷な言葉によって打ち砕かれる場面は、見ていて非常に辛かったです。彼女がその後、長い年月を孤独に過ごす姿を思うと、言葉になりません。龍炎もまた、自らの選択によって愛する人を苦しめ、自身もまた苦しみ続けるという、あまりにも過酷な状況に置かれていると感じました。一方で、青青と雪阡尋の関係には少し心が和みました。シリアスな展開が続く中で、二人のやり取りは一服の清涼剤のようでした。物語全体を通して、愛と運命の複雑さが巧みに描かれており、登場人物たちの心の動きに強く引き込まれました。この先の展開がどのように進むのか、静かに見守りたいと思います。

つづく