あらすじ
尘月(ちりづき)が迎えた皇后の茶宴では、後宮の嫉妬と聖上(せいじょう)の関心が交錯する中、彼女の強い意志が光る展開となりました。一方、龍炎(りゅうえん)とのすれ違いが続き、二人の関係はさらに切ない方向へ。雪阡尋(せつせんじん)と青青(せいせい) の間には、過去の記憶が絡む謎が浮かび上がり、小珒(しょうしん)との再会という新たな伏線も描かれました。運命に翻弄される登場人物たちの行方から
皇后の茶会に招かれた塵月(じんげつ)は、女装姿で龍炎と再会するも刺客に襲われる。宴席では機転を利かせて皇からの寵愛を避けることに成功。一方、雪阡尋(せつせんじん)は青青への想いを告げるが、自身の失われた記憶の断片に苦悩する。塵月は龍炎が過去を覚えていないことに失望し、彼を遠ざける。夢の中で龍炎を求める塵月と、彼女を見守るしかない龍炎の苦悩が描かれる。そんな中、塵月は街で旧友の小珒と再会する。
ネタバレ
皇后様主催のお茶会に招かれた塵月(じんげつ)。青青(せいせい) の手で、慣れないながらも可憐な女装にお着替え完了!宮中の作法もレクチャー受けるんだけど、辺境育ちの塵月には、どうにも窮屈で仕方ないみたい。そんなところに、我らが龍炎(りゅうえん)様が登場!赤い衣装に身を包んだ塵月が、ゆっくりと龍炎に歩み寄る姿は、まるでかつての阿瑜(あゆ)が彼のもとに駆け寄ってきたシーンと重なって、龍炎様、思わず見惚れて固まっちゃうのよね。
でも、感動の再会も束の間、どこからともなく刺客が襲来!しかもこの刺客、塵月の命じゃなくて、どうやら彼女の美しい顔、特に「両目」を狙ってるみたいで…ひぃぃ!でも大丈夫、龍炎様との息の合った連携プレーで、なんとか危機は脱したものの、刺客には逃げられちゃった。一体誰の仕業なのやら…。
戦いで衣装が破れちゃった塵月。ここで青青(せいせい) がナイスアシスト!龍炎様に新しい帯を締めてもらうっていう、ドキドキの展開を用意してくれるの。間近で見つめ合う二人…龍炎様はまた、阿瑜との甘い記憶を思い出して、目の前の塵月と重なり合って、もう切なさマックス!
馬車の中で、塵月は刺客の狙いが自分の「両目」だったって気づくの。でも、まさかあの人の仕業だとは、この時はまだ思いもよらないのよね。そして皇后様の宴会に到着。周りの妃たちは、皇上が塵月を妃に迎えようとしてるって噂してるから、もう嫉妬の嵐で、塵月への風当たりが強いのなんの!皇后様も、待ってましたとばかりに意地悪モード全開。そこへ皇上も登場して、女装した塵月の美しさにビックリ!すっかり気に入られちゃって、自分の隣に座らせるもんだから、さあ大変。でも、宮仕えなんてまっぴらごめんの塵月は、わざとガサツに振る舞って、皇上一行をドン引きさせることに成功!皇上も、塵月を妃にするのは諦めたみたいで、一件落着…かな?
一方、雪阡尋(せつせんじん)様は、月宮玄女(げんじょ)お手製の可愛いウサギちゃんのお菓子を青青(せいせい) にプレゼント。青青が「なんで玄女様があなたに手作りお菓子を?」なんて聞くもんだから、雪阡尋(せつせんじん)様、グッと青青に近づいて「玄女がどう思ってるかは知らないが、俺の心にはお前だけだ」って…キャー!でも、いい雰囲気になったところで、青青の「私だって、そんなに軽い鳥じゃないんだから!」っていう一言が、雪阡尋(せつせんじん)様の封印された記憶の断片を呼び覚ましちゃうの。天界で罰を受けていた時、誰かを必死で守ろうとしていた記憶…でも、その誰かの顔が思い出せない。青青の額にある流星痕を見て、ますます混乱しちゃった雪阡尋様は、突然姿を消しちゃう。残された青青は、自分の流星痕を嫌われたんだって誤解して、しょんぼり…。羅酆閣(らほうかく)に戻った雪阡尋様は、失われた記憶と青青の関係に、一人思い悩むのでした。
さて、塵月は龍炎様を城壁の上に連れ出して、「ここで昔、すっごく綺麗な花火を見たんだけど、あなたもここで花火、見たことある?」って聞くの。でも龍炎様、「ここに来たこともないし、花火も好きじゃない」なんて、つれないお返事。それを聞いた塵月は、やっぱり人違いだったんだってガッカリして、屋敷に戻るなり「龍炎は主院から出て行って!私の許可なく入っちゃダメ!」って命令しちゃうの。ああ、すれ違う二人…切ない!
その夜、塵月は夢を見るの。夢の中では、龍炎様と抱き合ってキスして、龍の背に乗って空を飛んで…でも、途中で落ちてしまうの。必死に「龍王のお兄様」を探し求める塵月。一方で龍炎様も、愛する塵月と添い遂げられない運命に苦しんでる。何度も自分を忘れてしまう彼女を、ただ見守ることしかできないなんて…辛すぎる!
そんな中、街では小珒(しょうしん)が広平侯(こうへいこう)のドラ息子に絡まれて、一触即発!小珒(しょうしん)が本気でやり返そうとしたところを、塵月が間一髪で止めるの。なんでも、この広平侯の世子様、お身体が特別らしくて、街中で怪我でもさせたら大変なことになるんだとか。実はこの塵月と小珒(しょうしん)、幼馴染だったみたいで、ちょっと手合わせしただけで、お互いにピンと来ちゃった!長年の時を経ても、二人の技は変わってなかったのね。感動の再会!
『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第22話の感想
第22話、今回も登場人物たちの複雑な心情が丁寧に描かれており、物語に引き込まれました。特に、龍炎と塵月の想いが通じ合っているようで通じ合わない、記憶という壁に阻まれるもどかしさには胸が締め付けられる思いです。塵月が龍炎を遠ざけてしまうシーンは、彼女の深い悲しみと失望が伝わってきて切なかったですね。
一方で、雪阡尋と青青のペアも目が離せません。雪阡尋の失われた記憶の謎が少しずつ明らかになりそうで、二人の関係が今後どう進展していくのか、そしてその過去に何があったのか、非常に気になるところです。
また、宮中での塵月の賢明な立ち振る舞いや、ラストでの旧友・小珒との再会は、物語に新たな風を吹き込み、今後の展開への期待感を高めてくれました。それぞれのキャラクターが抱える過去や想いが、これからどのように交錯し、解き明かされていくのか、じっくりと見守りたいと思います。
つづく