あらすじ
雪阡尋(せつせんじん)は自傷した青青(せいせい) を気遣い、寒熙雲(かんきうん)は小珒(しょうしん)に非情な仕打ちをする。毒に苦しむ小珒は塵月(じんげつ)と龍炎(りゅうえん)に助けられ、封家の令牌と父の死の謎に直面する。その後、小珒は寒熙雲の陰謀と安命丸の正体を知り衝撃を受ける。一方、南昭軍の侵攻により出陣した塵月は罠にはまり、深手を負って崖から墜落。龍炎は塵月を救うため、ついに龍の姿へと覚醒するのだった。
ネタバレ
青青(せいせい) の乙女心と雪阡尋(せつせんじん)の不器用な優しさ
まずは、私たちの癒し(?)カップル、青青(せいせい) と雪阡尋(せつせんじん)から。青青(せいせい) の額にあった流星痕が消えたのを見て、雪阡尋(せつせんじん)が部屋を訪ねてきたもんだから、青青はもう大喜び!「きっと痕が消えたから会いに来てくれたんだわ!」って、乙女心が爆発してるんですよね。
健気な青青は、実は額の傷が自分でつけたものだと雪阡尋に告白。「美貌を保ちたいの…嫌われたくないから…」って涙ながらに訴える姿は、見ていて胸が締め付けられました。雪阡尋は、そんな青青の自傷行為にカチンときて怒るんだけど、やっぱり放っておけないんですよね。部下の氷星(ひょうせい)には「犯人探しはもういい」と伝え、青青にはそっと飴を渡して機嫌を取ろうとするなんて…雪阡尋、あんた不器用だけど、そういうとこ、嫌いじゃないぜ!
小珒(しょうしん)を襲う非情な運命と寒熙雲の狂気
一方、物語はシリアスな方へ。なんと、あの七宝彎刀が皇帝に見つかっちゃって、再び風都の手に!これにブチ切れたのが寒熙雲(かんきうん)。もう、怒りの大殺戮モードですよ、怖すぎ!
そこへ現れたのが、我らが小珒(しょうしん)。「陛下、お怒りを鎮めてくださいまし!」と諌めるんだけど、寒熙雲は聞く耳持たず。「塵月(じんげつ)を八つ裂きにしてくれるわ!」と復讐心メラメラ。しかも、寒熙雲は小珒(しょうしん)と塵月の間に何かあることウスウス気づいてるみたいで、「お前の憎しみを忘れるなよ」と釘を刺す始末。
さらに、小珒の諫言が気に食わなかったのか、寒熙雲は小珒を鞭打ち!しかも、今日は満月だっていうのに、解毒薬の安命丸を渡さず、「明日また来い」だなんて…鬼畜の所業!
毒に苦しむ小珒、運命の再会、そして深まる謎
案の定、小珒は毒(曼洛香っていう東羅のヤバい毒らしい)の発作で苦しみながら街をさまよいます。そこでバッタリ出会ったのが、なんと塵月と龍炎(りゅうえん)!運命ってやつですねぇ。
小珒は「放っておいて!」と強がるけど、結局、塵月の前で意識を失っちゃう。塵月と龍炎は小珒を屋敷に運び、かいがいしく看病。この曼洛香って毒、一度使うと継続して服用しないと苦しみが続く厄介な代物らしいんだけど、一体どうして小珒がこんな毒に…?
夜中に再び毒の発作で苦しむ小珒に、塵月はずっと寄り添って看病します。目覚めた小珒に、塵月は自分が肌身離さず持っていたという封家の令牌を見せるんです。「ずっとこれを持って、あなたのことを忘れた日はなかった」って…。うぅ、泣ける。
でも、ここで新たな謎が!小珒は、その令牌が以前、寒熙雲のところで見たものと違うことに気づくんです。そして、7年前の戦について塵月に尋ねるんだけど、塵月は「7年前に両国は戦なんてしていない」と答えるばかり。じゃあ、どうして小珒のお父さんは塵月のお父さんに殺されたことになってるの…?謎は深まるばかり。結局、小珒はどこか他人行儀な態度で将軍府を去ってしまいます。塵月は「もう曼洛香には頼らないで。もっと苦しくなるだけだから」と必死に訴えるんだけど…。
小珒の気づきと寒熙雲の恐るべき策略
寒熙雲の元へ戻った小珒は、ようやく安命丸を一つもらいます。「これからは大人しく言うことを聞け」ですって。ムカつく!
小珒が部屋を出ようとした時、偶然にも郭大人(かくだいじん)と寒熙雲の密談を聞いちゃうんです!なんと、二人は南昭軍を利用して、塵月を戦場で死なせようと企んでいた…!
部屋に戻った小珒は、塵月の言葉を思い出します。「令牌はずっと私が持っていた…」でも、確かに寒熙雲も令牌を持っていた…。もしかして、お父様の死は封家のせいじゃないんじゃ…?疑念が頭をもたげます。そして、手の中の安命丸。これは強いお酒と一緒に飲まないといけないんだけど、試しに水に入れてみると…なんと、曼洛香特有の香りが!そう、安命丸の正体は、あの恐ろしい毒、曼洛香そのものだったんです!小珒、衝撃の事実に言葉を失います…。
塵月の出陣!待ち受ける罠と絶体絶命の危機
朝廷では、南昭軍侵攻の急報が!将軍である塵月は、当然ながら出陣を命じられます。塵月を心配する陸征(りくせい)も、監軍使として同行を願い出ます。
出陣前、小珒が塵月に会いに来ます。「万事、お気をつけて…」多くは語らないけど、その瞳には強いメッセージが込められていました。塵月も、今回の戦がただならぬものだと覚悟を決めている様子。
そして、舞台は国境へ。塵月は得意の兵法で敵の兵糧を断つ奇襲を仕掛けますが、南昭軍は一枚上手!最初はやられたフリをして封家軍を油断させ、撤退するところを猛攻撃!うわー、罠だ!
塵月はとっさの判断で龍炎たちに血路を開くよう命じますが、南昭軍の兵力は圧倒的。仲間の高揚(こうよう)も無念の戦死…。そして、塵月自身も深手を負い、崖から真っ逆さまに…!!
龍炎、愛する人を守るため、ついに龍となる!
塵月の危機を目の当たりにした龍炎!霊力を使おうとするんだけど、なぜか制限がかかって力がうまく出せない!それでも、愛する塵月を見捨てることなんてできるはずもなく、龍炎もまた、塵月の後を追って崖から飛び降ります!
朦朧とする意識の中、自分と一緒に飛び降りてきた龍炎の姿を見た塵月は、「やっぱり、あなたは私の龍王なのね…」と確信します。そして、龍炎は…!塵月を守るため、ついにその身に宿る強大な霊力を解放!天を衝く龍の姿へと化身し、塵月をその腕(?)に抱きかかえるのでした…!
『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第24話の感想
第24話は、各キャラクターの感情が複雑に交錯し、物語が大きく動いた回でした。青青と雪阡尋の間に見えた不器用な優しさには、心が和む瞬間もありました。しかし、小珒が背負う過酷な運命と、彼女を取り巻く陰謀の深さには、ただただ言葉を失います。彼女が真実にたどり着けるのか、その過程から目が離せません。
そして、最も心を揺さぶられたのは、やはり終盤の展開です。塵月が絶体絶命の危機に瀕し、それを救うために龍炎が本来の姿を現すシーンは、息をのむほどの迫力でした。愛する者を守ろうとする龍炎の強い意志がひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。それぞれのキャラクターが抱える秘密や葛藤が、物語にさらなる深みを与えていると感じます。この先の展開がどのように紡がれていくのか、注意深く見守りたいと思います。
つづく