あらすじ

雪阡尋(せつせんじん)は青青(せいせい) への定情信物を手に入れ二人の仲が深まる一方、龍炎(りゅうえん)と塵月(じんげつ)は龍隠天池(りゅういんてんち)で結婚式を挙げる。 しかし、命格星君(めいかくせいくん) の言葉により、塵月は永遠の愛のために人間界へ転生し修行することを決意、「軽煙(けいえん)」として新たな人生を歩み始める。 龍炎は転生した幼い軽煙を陰ながら守ろうとするが、昆侖派の玄陽真人(玄阳真人(げんようしんじん))に警戒され、近づけない日々が続く。 そんな中、軽煙は街で妖怪に襲われそうになるが、龍炎によって救われる。

ネタバレ

まずは、私たちのクールビューティー、雪阡尋(せつせんじん)様から目が離せません!なんと、愛しの青青(せいせい) ちゃんのために、命格星君(めいかくせいくん) のところへ出向いて、とっておきのプレゼントを探すんですよ。そこで見つけたのが「曼陀織女帕(まんだおりひめのはんかち)」っていう、それはそれは美しい手巾。雪阡尋(せつせんじん)様ったら、自分の大切な宝物と交換してまで手に入れちゃうんですから、もう本気度が伝わってきますよね!

一方、何も知らない青青(せいせい) ちゃんは、羅酆閣(らほうかく)で雪阡尋(せつせんじん)様を待っている間に、その手巾を発見。最初は「え~何これ?」くらいの反応だったのに、それが自分へのプレゼントだって気づいた瞬間、もう嬉しくてたまらないって顔!可愛いすぎかっ!

雪阡尋様も、青青(せいせい) ちゃんの喜ぶ顔を見たら、もう隠しておけませんよね。その手巾、ただのハンカチじゃないんですよ。なんと、青青ちゃんの額にある流星痕を隠してくれる魔法のアイテム!しかも、雪阡尋様が300年もかけてやっと1枚作れるっていう超貴重な「縛神網(ばくしんもう)」と交換したものだったなんて…!そんな大事なこと、青青ちゃんには「偶然手に入れたんだ」なんて言っちゃうあたり、雪阡尋様の不器用な優しさにキュン死にしそうでした。そして、嬉しさのあまり青青ちゃんが雪阡尋様に不意打ちキス!からの、ダッシュで逃走!残された雪阡尋様の呆然とした顔、最高でしたね(笑)。

さてさて、お次は私たちのメインカップル、龍炎(りゅうえん)様と塵月(じんげつ)こと流蛍(りゅうけい)!なんと、龍隠天池(りゅういんてんち)で結婚式ですよ、奥さん!塵月は自分の髪を龍炎様に贈り、愛の証とするんです。もう、この時点で涙腺崩壊寸前。

青青ちゃんや雨神(うしん)たちも駆けつけて、人間界の風習に倣った盛大な結婚式が始まります。真紅の婚礼衣装に身を包んだ二人、美しすぎてもはや罪レベル…。龍炎様が塵月のために用意した特別な衣装も素敵でした。雨神からは「三生石(さんせいせき)」が贈られ、二人が名前を刻むと、それが腕輪に変わって「永遠に離れない」っていう証になるんですって!ロマンチックが止まらない!

…と、幸せの絶頂だったはずなのに。そこに現れたのが、またしても命格星君(めいかくせいくん) !彼が言うには、塵月は極陰の元神だから、龍炎様の霊力だけじゃ守りきれない。人間界で輪廻転生して、仙人になる修行を積まないと、二人が本当に永遠に結ばれる道はない、と…。うそでしょ、そんなのってないよ…って思いましたよね?

龍炎様はもちろん大反対!でも、塵月は「龍炎様の足手まといになりたくない」「自分の力であなたと永遠にいたい」って、その道を選ぶんです。健気すぎる…!雪阡尋様が見守る中、塵月は過去を忘れる「八涙飲(はちるいいん)」を飲み干し、人間界へと旅立ってしまうのでした…。もう、ティッシュ何箱あっても足りません!

そして物語は新たな局面へ。塵月は「軽煙(けいえん)」という名の少女として、昆侖派の弟子に転生します。まだ子供の軽煙ちゃん、師匠である玄陽真人(玄阳真人(げんようしんじん))の「妖魔は全て斬るべし」っていう厳しい教えには、なかなか馴染めないみたい。罰として門の前に立たされても、一人で楽しく遊んじゃうあたり、大物感ありますね(笑)。

そんな軽煙ちゃんを、龍炎様はずっと陰から見守っているんです。でも、玄陽真人は龍炎様の妖気に気づいて、軽煙ちゃんの極陰元神を狙う悪いヤツだと勘違い!斬龍剣(ざんりゅうけん)を手に、臨戦態勢です。あぁ、もどかしい!

命格星君(めいかくせいくん) 曰く、軽煙ちゃんが18歳になれば、龍炎様の龍気の影響も受けなくなるし、仙丹を使えば仙人になれるから、それまで我慢だ、と。でも、龍炎様、待てないんですよねぇ。

案の定、軽煙ちゃんが師姐(しし)と街へ下りたとき、事件発生!甘栗売りに化けた妖怪に、軽煙ちゃんが元神を狙われちゃうんです!絶体絶命のピンチ!…を救ったのは、もちろん我らが龍炎様!間一髪でしたね!

いやはや、本当に息つく暇もない29話でした。雪阡尋様と青青ちゃんの恋の進展にはニヤニヤしっぱなしだし、龍炎様と塵月(じんげつ)の試練にはハラハラドキドキ…。

『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第29話の感想

第29話は、登場人物たちの想いが交錯し、物語が大きく動いた回でした。雪阡尋と青青の関係は、定情信物をきっかけに微笑ましい進展を見せ、二人の純粋な気持ちに心が温かくなりました。特に、雪阡尋が青青のために貴重な宝物を手に入れる場面は、彼の深い愛情を感じさせます。

一方で、龍炎と塵月の婚礼は、束の間の幸福と、その後に訪れる切ない別離が印象的でした。三生石に永遠の愛を誓った直後、塵月が再び人間界へ輪廻転生を選ぶ展開は、二人の愛の深さと、乗り越えなければならない試練の大きさを物語っています。

軽煙として新たな生を受けた塵月を、龍炎が陰ながら見守る姿には胸を打たれます。しかし、玄陽真人の誤解など、二人の前には多くの困難が待ち受けている予感がします。終盤、妖怪から軽煙を救う龍炎の姿は、彼の変わらぬ愛の強さを示していました。

つづく