あらすじ

軽煙(けいえん)が玄阳真人(げんようしんじん)の誕生日祝いのため索隆火山へ向かう中、龍炎(りゅうえん)の助けで危険を乗り越えつつ、二人の絆が深まる瞬間が描かれます。しかし、その裏では猫妖や謎の人物が軽煙に近づき、新たな陰謀が動き出します。軽煙の18歳の誕生日が近づく中、運命の歯車は加速度を増して回り始めます。

ネタバレ

第31話は、運命の糸が絡み合い、愛と試練が交錯するエピソード!軽煙(けいえん)の無垢な心と、龍炎(りゅうえん)の深い愛が描かれ、見る者を虜にする展開が続きます。

命格星君(めいかくせいくん) の策略と軽煙の冒険

軽煙が18歳を迎えるのを心待ちにしている命格星君(めいかくせいくん) 。彼は軽煙の運命に特別な期待を寄せている様子。しかし、その裏で彼が青青(せいせい) の持つ曼陀織女帕(まんだしょくじょは)を密かにすり替えるという怪しげな動きも。彼の真意はいったい何なのか……。

一方、軽煙は師匠である玄陽真人(玄阳真人(げんようしんじん))の誕生日を祝おうと、命がけで索隆火山(さくりゅうかざん)の断崖絶壁に咲く迦楼羅花(かるらはな)を採りに向かいます。険しい崖での危険な挑戦中、落石に巻き込まれ崖下に落ちてしまう軽煙。だが、奇跡のように巻き上げられた木の葉に助けられ、無事に地上に降り立つことができました。その陰には、実は龍炎の密かな助力があったのです。

龍炎との夢の中の再会

崖底で彷徨う軽煙を導いたのは、龍炎が生み出した無数の蛍の光。山洞で休む軽煙の夢に龍炎が現れ、彼女は夢の中で龍炎が待ち望んでいた人物だと確信します。二人の心が近づくひととき、軽煙は大胆にも彼にキスをし、流れ星のような美しい夢の時間を過ごしました。

翌朝、軽煙は夢の余韻を胸に抱きつつ、迦楼羅花を持って玄陽真人の元へ。花を見た玄陽真人は大いに喜びますが、その理由は予想外なもの。彼はこの花を使って妖龍を討つ武器を作ろうとしていたのです。さらに、最近昆仑山(こんろんさん)に現れる妖魔の増加が軽煙の特殊な元神に関係しているとし、彼女に金鷹匕首(きんようひしゅ)を渡して護身用にします。

猫妖との対峙と新たな陰謀

軽煙は、友人となった青青(せいせい) に匕首を見せるも、匕首の力が妖の精気に影響を及ぼすため、青青は頭痛に襲われてしまいます。軽煙は匕首をしまい、新たに開発した流蛍(りゅうけい)の術を青青に披露。これは龍炎を想い続ける彼女が、夢で見た蛍の光を再現したものでした。

その後、昆仑山で囚われた猫妖の姉・花点(かてん)の監視に向かう軽煙。花点は軽煙の正体が200年前の流蛍(りゅうけい)だと気づき、彼女の記憶を呼び覚まそうとします。軽煙の心優しさにつけ込み、花点は真火(しんか)を取り除かせた上で軽煙に薬を使い、逃亡を果たしました。しかし、花点はかつての恩義から軽煙を殺すことは選びませんでした。

新たな敵の影と軽煙の決意

目覚めた軽煙は、師匠たちに自分の失態を詫びますが、罰として後山で反省を命じられます。だが、彼女は猫妖を再び捕らえるため、密かに追跡の術を仕掛けて行動を開始。一方、猫妖は謎の人物に助けられ、その人物の要求で軽煙に接近することを命じられます。彼の目的は軽煙の「ある物」を奪うこと……。この新たな陰謀が、物語にさらなる波乱を巻き起こします。

つづく