あらすじ
軽煙は龍炎(りゅうえん)への愛を貫くも、命運に翻弄される二人。龍炎は自身の命の限界を悟りながらも、軽煙を守るために最後の力を振り絞ります。一方、命格星君(めいかくせいくん) の陰謀は佳境に入り、龍炎と軽煙の愛は最大の試練を迎えます。果たして二人の運命はどうなるのか――
18歳の誕生日を迎えた軽煙は、龍炎が七殤咒で重傷を負っていることを知る。龍炎は一度は軽煙を突き放そうとするが、軽煙の献身的な愛を受け入れ、残された時間を共に過ごすことを決意する。しかし、軽煙の極陰元神を狙う命格星君の魔の手が迫る。命格星君は、軽煙(けいえん)の人生を長年にわたり操っていた黒幕であることを明かす。追い詰められた龍炎は、最後の力を振り絞り、軽煙を昆仑山へ逃がし、命格星君との決戦に挑む。一方、雪阡尋(せつせんじん)の身を案じる青青(せいせい) もまた、大きな決断を下そうとしていた。
愛と犠牲、そして希望が交錯する第35話でした。ネタバレ
軽煙(けいえん)の不安な誕生日、そして龍炎(りゅうえん)との辛い再会
軽煙(けいえん)が悪夢で龍炎(りゅうえん)の負傷を見てしまうシーンからスタート。もう、この時点で嫌な予感しかしなかったわよね…。一方、雪阡尋(せつせんじん)が命格星君(めいかくせいくん) に龍炎のことを報告してるんだけど、この命格星君(めいかくせいくん) 、マジで外道!龍炎の生死なんてどうでもよくて、狙いはただ一つ、軽煙の「極陰元神」だけ。しかも「もう誰もワシを止められん」とか言っちゃってるし!キーッ、許せん!
軽煙は18歳の誕生日だっていうのに、龍炎のことが心配で一日中上の空。いつもの隠れ家にも龍炎の姿はなくて、必死に探し回った結果、洞窟でボロボロの龍炎を発見するの。でもね、龍炎は七殤咒の影響で正気を失いかけてて、軽煙のことさえ分からない状態…。軽煙が必死に呼びかけて、やっと我に返るんだけど、今度は「俺は妖だ!」って正体を明かして、軽煙を突き放そうとするのよ!「お前とはもういられない」って…。もう、このシーンの龍炎様、見てるこっちが辛すぎた…。
でもね、やっぱり龍炎様は優しいのよ。雨上がりの雷鳴の中、泣きじゃくる軽煙を一人で帰せるわけもなく、フラフラになりながらも送っていくの。千年も軽煙を想い続けてきた龍炎様。「他の誰にもお前を託さないと誓ったのに、約束を破ることになりそうだ」って…。自分の体がもう長くないことを悟って、軽煙に自分と同じ苦しみを味わわせたくないから、あえて突き放そうとしてたのね。谷まで送った龍炎は、最後の力で蛍のような光を灯して、軽煙の道を照らすの。「これからは強く生きていくんだ。もうそばにはいられないけど、ずっとお前のことを見守っている」って…。うわーん、龍炎様ぁぁぁ!
軽煙もただ悲しんでるだけじゃないのよ。龍炎の姿が見えなくなる直前、内傷を癒す「清心咒」を笛で奏でるの。龍炎もその音色を聞きながら、「七殤咒はもう体の奥深くまで蝕んでいる。長くはもたないだろう。でも、お前と過ごせた千年間、辛いこともあったけど、幸せだった。悔いはない」って…。もう、涙なしには見られないわ!
七殤咒の恐怖と、それでも貫く愛
昆仑山に戻った軽煙は、蔵書閣で「七殤咒」について調べるの。そして知ってしまうのよ…七殤咒にかかった者は、内臓が全て傷つき、七つの穴が徐々に塞がり、ゆっくりと窒息して死に至るってことを…。龍炎が死んでしまうと知った軽煙は、再び龍炎の元へ。「残された時間がどんなに短くても、あなたのそばにいたい。一瞬だって永遠になる。別れの苦しみは怖くない。怖いのは、最後の時間さえ一緒にいられないこと」って…。もう、軽煙の健気さと強さに号泣よ!その言葉を聞いた龍炎は、たまらず軽煙を抱きしめるの。「そばにいてくれてありがとう」って…。ああ、もう、この二人の愛の形、尊すぎる!
雪阡尋(せつせんじん)の異変と青青(せいせい) の決意
一方、氷星(ひょうせい)が霊力を消耗しながら青青(せいせい) を治療してるんだけど、そこで雪阡尋(せつせんじん)が命格星君(めいかくせいくん) と一緒に出て行った時の様子がおかしかったって話を聞くの。青青(せいせい) が術で雪阡尋を呼び戻そうとしても応答なし!これは絶対何かあったわよ!青青は、昔雪阡尋にあげた羽根飾りを見つけて、自分の寿命が縮む危険を冒してでも内丹を活性化させて、雪阡尋を探しに行こうと決意するの。氷星もその覚悟を理解して協力するんだけど、こっちのカップルも波乱の予感ね…。
束の間の安らぎと、忍び寄る魔の手
龍炎は軽煙を龍隠天池に連れて行って、残されたわずかな時間を二人きりで過ごそうとするの。そして、二人が初めて恋に落ちた思い出の場所、落英谷(らくえいこく)へ。龍炎は龍の姿になって軽煙を乗せて飛んで、そこでかつての愛を語り合い、キスをするのよ…。きゃー!美しい!…って思ったのも束の間、軽煙が突然苦しみ出して倒れちゃうの!龍炎はすぐに、誰かが軽煙の元神に手を出したと察知するんだけど、そこに現れたのが…やっぱりお前か、命格星君!
明かされる衝撃の真実!命格星君の恐るべき策略
しかも、命格星君と一緒に雪阡尋もいるじゃないの!どういうこと!?命格星君は、ニヤニヤしながら全部白状し始めるのよ。昔、龍炎が流蛍(りゅうけい、軽煙の前世ね)の命格書を求めた時、「そんなものはない」って嘘をついたのは、龍炎と人間の女があまり深く関わってほしくなかったから。そして、龍炎を利用して流蛍(りゅうけい)を王宮に送り込み、王宮の気で流蛍(りゅうけい)の元神を育てさせ、次に将軍府に生まれ変わらせて精気を養わせ、最後に昆仑山で仙術を学ばせて霊気で元神を完成させる…。これ、全部、命格星君の仕込みだったのよ!軽煙の元神が純粋であればあるほど、命格星君が得る力が大きくなるっていう、とんでもない計画!この男、マジで許せんわ!
龍炎、最後の戦い!愛する人を守るために
命格星君の目的は、極陰元神を手に入れて天地の主宰になること。七殤咒で弱ってる龍炎なんて、敵じゃないと高を括ってるの。命格星君が龍炎に襲いかかろうとしたその時!龍炎は分身術を使って、軽煙を昆仑山の玄陽真人(玄阳真人(げんようしんじん))の元へ送るの!そして、全ての事情を説明して、軽煙を託すのよ。玄陽真人は弟子たちを集めて結界を張ろうとするんだけど、龍炎は「自分が命格星君を食い止める」って…。重傷の体で、最後の最後まで軽煙を守ろうとする龍炎様…!
『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』35話感想
『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第35話、見終わった後の心のざわめきが止まりません。軽煙と龍炎、二人の愛の深さがこれでもかと描かれる一方で、あまりにも過酷な運命に胸が締め付けられる思いでした。特に、龍炎が自身の命が長くないことを悟りながらも、軽煙への愛ゆえに突き放そうとする場面、そして軽煙がそれでも龍炎のそばにいることを選ぶ姿には、涙を禁じ得ませんでした。
まさか命格星君が全ての黒幕だったとは…。彼の長年にわたる策略と、軽煙の人生が弄ばれていたという事実に、ただただ愕然としました。純粋な愛を利用するとは、許しがたい行為です。
最後の龍炎の決死の覚悟には、言葉もありません。愛する人を守るために、満身創痍で強大な敵に立ち向かう姿は、悲しくも美しいものでした。雪阡尋と青青の安否も気にかかります。
つづく