あらすじ
愛する流蛍(りゅうけい)の幸せだけを願い、龍炎(りゅうえん)は自らの存在を彼女の記憶から消し去るという悲痛な決断を下す。何も知らずに他家へ嫁いでいく流蛍と、その姿を陰から見守り、一人苦しみを背負う龍炎。一方、雪阡尋(せつせんじん)は自身の失われた過去の謎に迫ろうとする。運命に翻弄される者たちの切ない愛と宿命が描かれる、涙なしには見られない第8話。
ネタバレ
いや~、今回の『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第8話、もうティッシュなしでは見られませんでしたね!? 龍王様こと尉遅龍炎(りゅうえん)の切なすぎる愛に、胸がギュンギュン締め付けられました…。流蛍(りゅうけい)の幸せを願うあまりの行動とはいえ、あまりにも過酷な運命!
それでは早速、涙腺崩壊必至の第8話の展開を、一緒に振り返っていきましょう!
雪阡尋(せつせんじん)、失われた過去の謎へ…
まず、場面は羅酆閣(らほうかく)へ。雪阡尋(せつせんじん)のもとを紫陽(しよう)が訪れます。龍炎が紫髄陽炎を破壊したことを伝える雪阡尋(せつせんじん)ですが、話題は彼自身の過去へ。
なんと雪阡尋、自分が天孤星で、罰として肋骨から浮生琵琶を作り、羅酆閣を三千年守っていること以外、二千年前の記憶がほとんどないと言うんです!? 紫陽もその記憶の欠落ぶりに驚き、「もしや八泪飲を飲んだのでは…?」と。真実を知りたければ、命格星君(めいかくせいくん) を訪ねるよう助言します。雪阡尋のミステリアスな過去にも、何か大きな秘密が隠されていそうですね…!
龍炎の非情な命令と、流蛍(りゅうけい)の涙
一方、夏侯(かこう)家では、夏侯雪(かこう・せつ)が流蛍(りゅうけい)に許致遠(きょちえん)との結婚を勧めていました。でも、流蛍の心は龍炎一筋。もちろん、そんな気にはなれませんよね。
そこへ現れたのが、なんと龍炎!? しかも、流蛍に「許致遠に嫁げ」と命じ、青青(せいせい) を流蛍の侍女につけるという衝撃の展開…!
流蛍が悲しみにくれる姿を見て、龍炎だって胸が張り裂けそうなんです。でも、彼は夏侯家の未来を知っている。流蛍が許致遠と結婚することだけが、彼女が災いを避け、穏やかに天寿を全うできる唯一の道だと信じているんですね…。
「本当に、私に嫁いでほしいの…?」と問いかける流蛍。龍炎は、辛い気持ちを押し殺して彼女を説得します。流蛍は「たとえ龍炎様が思い出を忘れても、私は一人で大切にします!」と健気に訴えるのですが…ああ、切ない!?
愛するがゆえの決断…龍炎、流蛍の記憶を消す
そして、龍炎はあまりにも辛い決断を下します。
流蛍が平穏な一生を送れるようにと、なんと彼女の中から自分との全ての記憶を消し去ってしまうんです!
「あの満天の蛍の思い出は、私一人が覚えていればいい。全ての思慕の苦しみも、私一人が背負う」
うわーん、龍炎様、自己犠牲がすぎますって…!
記憶を失くした流蛍、運命の嫁入りの日
再び目覚めた流蛍は、龍炎との甘く切ない日々をすっかり忘れていました。ただ、初めて会うはずの龍炎に、なぜか懐かしさを感じるのでした…。
そして、許致遠への嫁入りの日。龍炎の元神は、ずっと流蛍のそばに付き添っています。愛する人が他の男に嫁いでいく姿を見守るなんて、どれほど辛いことか…。龍炎は、せめてもの餞(はなむけ)として、空から紅い花びらを降らせます。千年もの間修練を積んで、生死を超越したはずの龍炎でさえ、天劫よりも辛い痛みを感じていました。
赤い婚礼衣装に身を包んだ流蛍が、夏侯家の門を出ようとしたその時!彼女は「星旋韻」を目にし、ふと龍炎との約束を思い出し、涙を流します。
それに気づいた龍炎は、流蛍に過去を思い出させまいと、時間を停止!再び彼女の記憶に手を加え、涙をそっと拭い、最後のキスを…。その龍炎の目からも、一筋の涙がこぼれ落ちるのでした…。ああ、もう言葉になりません…
龍炎の孤独と、流蛍の心の違和感
流蛍が嫁いだ後、龍炎は一人、彼女のかつての部屋を訪れます。そこに残る思い出の品々を見つめ、流蛍との日々を噛み締める龍炎。そこへ、青青(せいせい) が流蛍の忘れ物を取りに来ます。
龍炎は、かつて流蛍に贈った愛の証である絵の行方を尋ねますが、青青(せいせい) は「さあ…?もしかしたら、なくしてしまったのかも」と悪気なく答えます。その言葉は、龍炎の心を深くえぐるのでした…。まるで針で刺されるような痛みに、彼は打ちひしがれます。
一方、記憶を改変された流蛍は、「自分は許致遠と愛し合っている」と思い込んでいます。でも、心のどこかで記憶の食い違いを感じ、拭えない違和感を抱き始めるのでした…。
『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第8話の感想
今回の第8話は、登場人物たちの感情が深く掘り下げられ、観ているこちらの心も大きく揺さぶられる展開でした。特に、尉遅龍炎(りゅうえん)が愛する流蛍の幸せを願うあまり、彼女の記憶から自らの存在を消し去るという決断には、胸が締め付けられる思いです。彼の深い愛情と、その裏にある計り知れない苦悩がひしひしと伝わってきました。
記憶を失った流蛍が、それでもなお龍炎に対して何かを感じ取るかのような描写は、二人の絆の強さを暗示しているようで、切なさが増します。夏侯雪(かこう・せつ)や青青といった周囲のキャラクターたちの思いも絡み合い、物語に奥行きを与えていますね。
また、雪阡尋の失われた過去に関する謎も少しずつ明らかになってきており、彼の物語が今後どのように本筋と関わってくるのか、非常に気になるところです。それぞれのキャラクターが抱える運命や想いが、これからどのように交錯し、どのような未来へと繋がっていくのか、静かに見守りたいと思います。今回のエピソードで描かれた龍炎の自己犠牲的な愛の形は、深く心に残るものでした。
つづく