あらすじ

雪阡尋(せつせんじん)は自身の過去の詳細を知ることができず、流蛍(りゅうけい)は夢の中で龍炎(りゅうえん)との再会を願う。夏侯家が没落する中、流蛍は龍炎への信頼を貫く。流蛍の妊娠を知った龍炎は苦悩し、雪阡尋は流蛍の元神を狙うが、出産時に龍炎が命がけで母子を救ったことで、雪阡尋の心境に変化が訪れる。最後に、雪阡尋は龍炎と青青(せいせい) の関係を誤解し、嫉妬を見せる。

ネタバレ

雪阡尋(せつせんじん)の謎多き過去と、流蛍(りゅうけい)の切ない夢

まずは、我らが雪阡尋(せつせんじん)様。書庫で自身の過去を探るも、なぜか詳細は抹消済み…。一体どんな秘密が隠されているんでしょうか?気になりますよねぇ。

一方、流蛍(りゅうけい)は夢の中で龍炎(りゅうえん)と再会。あの美しい落英谷(らくえいこく)で、かつて龍炎(りゅうえん)が見せてくれた蛍の光景を思い出すんです。でも、手を伸ばしても龍炎は消えてしまう…。切ない!夢から覚めた流蛍は、青青(せいせい) が持ってきた紙龍に懐かしさを感じて夏侯府へ。そこには元神状態の龍炎がいるんだけど、流蛍には見えないんですよね、もどかしい!

流蛍は落英谷(らくえいこく)に何か大切なものを埋めたことを思い出し探しに行くんですが、見つからない。そこに再び龍炎が現れて、「これは夢だ、覚めれば全て変わる」と告げるんです。でも流蛍は、許致遠(きょちえん)には感じられない龍炎への愛しさを夢の中に求め、「永遠に覚めたくない」と願うんですね。そんな流蛍を龍炎は強く抱きしめ、なんと千年の霊力と引き換えにこの夢を続けさせようとするんです!龍炎の愛、深すぎます…!

夏侯家の没落と、流蛍の変わらぬ信頼

現実世界では、許致遠(きょちえん)が科挙に合格して大出世!でも、流蛍とは相変わらず相敬如賓な関係。そんな中、夏侯家が謀反の罪で取り潰しに!夏侯雪(かこう・せつ)だけが龍炎に助け出されるんですが、両親を救えなかった龍炎を責めるんです。まあ、気持ちは分かりますけどね…。

許致遠も夏侯家を助けたい気持ちはあるものの、謀反となると手が出せない。しかも、夏侯雪(かこう・せつ)の夫が龍妖だと聞いて、彼女も龍妖に害されたんじゃないかと疑う始末。世間は誰も龍炎を信じない中、ただ一人、流蛍だけは龍炎を固く信じるんです!これには龍炎も心底救われたでしょうね。そして龍炎は、青青(せいせい) に頼んで夏侯家を救うための手紙を許致遠に届けさせるんです。さすが龍王様!

流蛍の妊娠と、それぞれの思惑

龍隠池では、命格星君(めいかくせいくん) が龍炎の情の深さが仇とならなければいいが…と心配しています。でも龍炎は、流蛍を守れるならどんな試練も恐れない覚悟。そこへ青青が駆け込んできて、なんと流蛍が妊娠2ヶ月だと告げるんです!龍炎は心配でたまらず許府へ。一方、命格星君(めいかくせいくん) は青青と龍炎が親しいこと、さらに青青がかつて羅酆閣(らほうかく)で雪阡尋に会っていたことを知り、驚きを隠せない様子。この辺りも何か伏線がありそうですね。

許府で、流蛍が許致遠の子を身ごもり、幸せそうにしている姿を見た龍炎の心中は、もうズタズタ…。流蛍を他人に嫁がせた時から覚悟はしていたでしょうけど、雷に打たれるよりも辛いって、どれほどの苦しみか…。

そして羅酆閣(らほうかく)では、氷星(ひょうせい)が流蛍の妊娠を知り、彼女が難産で死ねば元神を天網の修復に使えると雪阡尋に進言。天網修復のためならと、雪阡尋もその計画に乗ってしまうんです!やめてー!

流蛍、命がけの出産!龍炎、愛のための決死行!

ついに流蛍の出産が始まりますが、羅酆閣の者たちが赤ん坊の元神を奪い、流蛍は難産に苦しみます!もう見てられない!流蛍の苦しむ姿に、龍炎は自身の危険も顧みず、なんと内丹を無理やり取り出し、分身して羅酆閣へ向かうんです!

羅酆閣では、雪阡尋の命を受けた氷星(ひょうせい)が赤ん坊の元神を渡さない。龍炎の分身は雪阡尋には敵わないながらも、必死の思いで宝箱を奪い返し、赤ん坊の元神を解放!流蛍は無事に男の子を出産します。よかった…本当によかった!

流蛍のために全てを投げ打つ龍炎の姿を目の当たりにした雪阡尋は、愛とは何か、その価値が分からず動揺します。「お前が一生情愛を断ち切るなら、それは幸運でもあり損失でもある」という龍炎の言葉が、雪阡尋の心に深く突き刺さったようですね。そして雪阡尋は、部下に「二度と流蛍に手を出すな」と命じるんです!おお、雪阡尋様にも変化が…!

龍炎の優しさと、雪阡尋のまさかの嫉妬!?

龍炎は青青に流蛍の世話を頼み、たくさんの滋養品や服を買い与えます。どこまでも流蛍を想う龍炎の愛に、青青も感動。そこへ雪阡尋が青青を訪ねてやってくるんですが、この光景を見て、なんと龍炎と青青の関係を誤解!「お前は羅酆閣の人間だ、龍炎の者ではない!」と青青の手を掴んで嫉妬心をむき出しにするんです!えええ!

『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第9話の感想

『龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い』第9話、今回も物語が大きく動きましたね。特に印象的だったのは、やはり流蛍の出産シーンと、それを命がけで救おうとする龍炎の姿でした。我が身を顧みず、愛する人のために全てを捧げる龍炎の想いの深さには、胸を打たれずにはいられません。そして、その姿を目の当たりにした雪阡尋の心境の変化も見逃せないポイントです。彼が龍炎の行動に何を感じ、今後どう変わっていくのか、非常に興味深いです。また、ラストの雪阡尋の意外な一面には驚かされました。それぞれのキャラクターの感情が複雑に絡み合い、物語に更なる深みが増したように感じます。今後の展開から目が離せません。

つづく