あらすじ

使用人の蝉露(せんろ)が母の薬代のために盗みを働くが、林婉(りんわん)は事情を汲んで寛大な処分を下す。夏金娥(かきんが)の疑念に対し、林婉は帳簿で潔白を示し、花芷(かし)は夏金娥に帳簿の監査を任せる。そんな中、董老丈(とうろうじょう)が何者かに殺害され、芍薬(しゃくやく)が一時行方不明になる。花芷に保護された芍薬は、街での出来事や花家での生活を通して、医術の才能を見せる。顧晏惜(こあんせき)は芍薬を花芷に預けることを決意し、二人の距離は縮まる。しかし、再び刺客の魔の手が芍薬に迫り、花芷が人質に取られるが、顧晏惜との連携で危機を脱する。

ネタバレ

前回、花家の財政を立て直そうと奮闘する花芷(かし)だったけど、今回は使用人の蝉露(せんろ)が、病気のお母さんの薬代のために、つい出来心で盗みを働いちゃうの…。でもね、林婉(りんわん)様は蝉露の事情を汲んで、1年間の月給停止っていう温情ある処分にするのよ。さすがだわ。

一方、夏金娥(かきんが)は相変わらず花芷(かし)に対して疑心暗鬼。でも林婉(りんわん)様が帳簿を見せて、花芷(かし)が受け取るお金は秦姨娘(しんいじょう)と同じだってことを説明。夏金娥(かきんが)もね、商家の出身だけど気が強くて、旦那様との仲も上手くいってないから、家政を取り仕切ることで自分の居場所を確保したいっていう、ちょっと切ない事情があったのよね…。それを理解した花芷は、なんと帳簿の監査を夏金娥(かきんが)に任せるっていう大胆な行動に出るの!これで少しは夏金娥の気持ちも和らぐといいんだけど…。

そんな中、衝撃的な事件が!芍薬(しゃくやく)のお世話係がうっかり部屋の鍵をかけ忘れちゃったの。そこに、以前の火事のことで何かを思い出そうとしていた董(とう)じいさんが通りかかって、芍薬(しゃくやく)に声をかけるんだけど…。なんと、その様子を屋根の上から覆面姿の刺客が見ていたのよ!そして、董じいさんはその刺客に殺されてしまうの…!亡くなる間際、董じいさんは顧晏惜(こあんせき)からもらった手紙を握りしめていたわ…。風で開いた扉から芍薬(しゃくやく)が出て行った直後、刺客は芍薬の部屋に忍び込んで…もう、怖すぎ!

芍薬は初めて街に出て、見るもの全てが珍しくてキョロキョロ。でもお金がないから何も買えないのよね。そこで、沈煥(しんかん)っていう人がお店の人に「兄貴のツケにしといて」って言うのを見ちゃった芍薬。花芷のところで甘いお菓子「蜜弾児(みつだんご)」を食べた後、ちゃっかり「お兄様のツケでお願いします!」って真似っこするんだけど、これがまた可愛いのなんの!

董じいさんの遺体を確認した顧晏惜(こあんせき)は、妹の芍薬がいなくなったことを知って大慌て!一方、花芷は帰り道が分からなくなっちゃった芍薬を自分の家に連れて帰るの。芍薬は花家の温かい雰囲気が気に入ったみたいで、みんなと一緒の食事がとっても楽しそうだったわ。

そしてね、芍薬の意外な才能が発覚するのよ!林婉(りんわん)様の咳が悪化して、お医者様が処方箋を出したんだけど、それを見た芍薬が「この薬じゃなくて、3種類変えた方がいいです」って言うの!お医者様も芍薬の言う薬の名前を聞いて、その知識にびっくり仰天!この子、ただ者じゃないわね…。

七宿司(しちしゅくし)が街中を探しても見つからなかった芍薬が、翌日、花芷と一緒にいるところを発見されるの。駆けつけた顧晏惜(こあんせき)は、芍薬が楽しそうに蜜弾児を売っているのを見て、ちょっと複雑な気持ちだったみたい。花芷は顧晏惜に、もっと芍薬の面倒を見てあげて、一人で食事させないようにって優しく諭すの。そして、芍薬の医術の才能を絶賛!

顧晏惜は芍薬を連れ帰って事情を聞いて、花芷が自分たちの正体を知らないことにひとまず安心するの。芍薬はもう閉じ込められるのは嫌だし、遊び相手もいなくて寂しいって訴えるのよ。それを聞いた顧晏惜は、芍薬の気持ちを汲んで「帰りたくなければ帰らなくていい。でも、自分の名字が顧だということ、特に花芷には絶対に話しちゃダメだ」って約束させるの。芍薬は大喜び!

そして顧晏惜は、芍薬を花芷に預けて、食費として三百文を渡すの。花芷はそれを断らずに受け取って、なんと顧晏惜を森へ紅果(こうか)運びの手伝いに連れ出すのよ!ちょっと強引だけど、花芷らしいわよね(笑)。作業が終わる頃にはすっかり暗くなっちゃって、花芷は顧晏惜を夕食に誘うの。いい雰囲気じゃない?って思ったら、あの覆面の刺客が芍薬を見つけて、こっそり後をつけてきてるのよー!やめてー!

雨が降ってきて、花芷と顧晏惜は軒下で雨宿り。湖を見ながら、お互いの家族のことを語り合うの。顧晏惜と芍薬は10年も離れ離れだったけど、今の花芷も大好きなお祖父様たちと離れて暮らしてる…なんだか切ないわね。

その頃、二夫人(にふじん)が大夫人に、花芷と顧晏惜の仲をちょっと気にした方がいいんじゃない?なんて忠告したり。大夫人が芍薬を呼び出して何か聞こうとするんだけど、芍薬は賢くも何も話さないの。

顧晏惜は帰り際に、草むらに誰かが隠れて監視していることに気づくの。董じいさんが殺された直後に芍薬が狙われるなんて、これは絶対あの火事と関係があるはず!顧晏惜は七宿司に待ち伏せを指示。覆面の男を捕まえて連行しようとした時、仮面をつけた顧晏惜は「待てよ、刺客は一人じゃないかもしれない!」って閃いて、急いで紫篁居(しこうきょ)に戻るの!

案の定、別の覆面の男が屋敷に忍び込んで、芍薬を見つけて襲いかかろうとしていたわ!そこを花芷が間一髪で阻止!さらに顧晏惜が七宿司を率いて駆けつけるんだけど、刺客はなんと花芷を人質に取っちゃうの!絶体絶命のピンチ!

でもここで顧晏惜が機転を利かせて、言葉巧みに花芷に「弓弩が放たれる瞬間に避けろ!」って合図を送るのよ!花芷もそれをしっかり理解して、タイミングを合わせて体をずらし、刺客は見事射殺されたわ!いやー、最後の最後までハラハラさせられっぱなしだったわね!花芷と顧晏惜の連携プレー、お見事!

つづく