あらすじ
花芷(かし)は「蜜弾児」と名付けた紅果の菓子を売り出し、侍女たちの協力もあって人気を博す。その裏で夏金娥(かきんが)は花芷の成功を妬み、花家の侍女・蝉露(せんろ)が蜜を盗んでいる現場を押さえ、花芷から家政の実験を取り戻そうと画策する。一方、顧晏惜(こあんせき)は花芷の商才と人柄に惹かれつつも、宮廷内の権力争いに巻き込まれていく。
ネタバレ
いや~、花芷(かし)の商才、今回も炸裂でしたね!前回、桃符(とうふ)を売って一儲けしたけど、今度は何で稼ぐのかな?ってワクワクしてた人も多いんじゃない?
さてさて、今回のお話は、あの夏金娥(かきんが)が林婉(りんわん)の部屋に「お世話しますわ~」なんて言って転がり込んでくるところからスタート。でも、口を開けば花芷(かし)が紅果(こうか、サンザシの実)を売ろうとしてることへのネチネチしたイヤミばっかり!林婉(りんわん)も内心うんざりだったでしょうね~、さっさと寝ちゃうあたり、さすがです(笑)。
一方、花芷(かし)は拂冬(ふつとう)の頑張りで最高の食感になった紅果スイーツを、ついに売り出す決意を固めます!時間が経つとくっついちゃうのが難点だったんだけど、そこは花芷!竹串に刺して、見た目も可愛く、しかも拂冬が「蜜弾児(みつだんご)」っていう素敵な名前までつけちゃって、もう完璧!
でもね、問題発生!お嬢様育ちの侍女たちは、さすがに街頭で大声で呼び込みなんてできないわ…って尻込みしちゃうんです。そこで花芷が考えたのが、なんと花灯(はなとうろう)みたいな頭巾!顔を隠せば恥ずかしくないでしょ?ってわけ。この発想、本当にすごいですよね!
夏金娥(かきんが)は相変わらず「どうせ失敗するわよ」なんて水を差してくるけど、花芷はどこ吹く風。お店がないなら、桃符の時みたいに街で売ればいいじゃない!って、もう前向きさが眩しい!
で、まずは拂冬と抱夏(ほうか)が学堂の前で試験販売。これが子供たちに大ウケで、なんと一気に117文も売り上げちゃった!これには他の侍女たちも目の色が変わって、「私もやる!」って大張り切り。やっぱり、頑張った分だけお給金に反映されるのはモチベーション上がりますよね~。
そんな中、抱夏が稼いだお金をスリに取られそうになるんだけど、間一髪のところで陳情(ちんせい)が助けてくれるっていうヒーロー展開も!そして、なんと顧晏惜(こあんせき)様が馬車で通りかかって、頭巾姿の花芷の頭をポン!ってイタズラしていくんですよ~!花芷が振り返ると、七宿司(しちしゅくし)の姿が…。もう、このツンデレっぷり、たまりません!抱夏は途中から「もういいや!」って頭巾取っちゃうんだけど、正々堂々お金を稼いでるんだから、何も恥ずかしいことないですよね!
宮廷では、慶帝(けいてい)が顧晏惜(こあんせき)に「七宿司をまとめるなら、もっと厳しく、時には殺すこともためらうな」なんて怖いこと言ってるし…。その一方で、顧晏惜(こあんせき)は陳情と一緒に変装して蜜弾児を買いに来るんだけど、花芷が陳情が顧晏惜に何かするんじゃないかって心配して引き離そうとするシーン、ちょっとクスッとしちゃいました。顧晏惜は、花芷が貧しい人にも分け隔てなく接する姿に心を打たれたみたいで、伯父の顧成燾(こせいとう)にも食べさせたいって、蜜弾児を予約するんです。優しい一面もあるんですねぇ。花家では、花芷が買ってきたヒヨコやアヒルの子たちにみんな大喜びで、なんだかホッとしました。夏金娥(かきんが)だけは、その賑わいが気に入らないみたいですけど(苦笑)。
そして待ちに待ったお給金日!拂冬はなんと一貫文もゲット!みんな納得の金額だけど、夏金娥は自分の半貫文を見て、めちゃくちゃ不機嫌。そして夜中にこっそり厨房に忍び込んで盗み食い!それを夏金娥と秦姨娘(しんいじょう)がバッチリ目撃。夏金娥、何か企んでる顔してましたね…。
顧晏惜は、花芷のところの蜜糕(みつこう、蜜弾児のことかな?)を顧成燾に献上。これが大好評!そこへ憲王(けんおう)・顧晏恭(こあんきょう)が登場。包装紙の花の模様を見て、花家のものだと気づくけど、顧成燾は特に何も言わず…。顧晏惜は、憲王が買ってきたお菓子を花芷に渡して「研究してみて」なんて言うんだけど、そこで突然の雨!みんなが雨宿りする中、顧晏惜が花芷をかばって濡れないように守ってあげるんです!もう、このシーン、少女漫画か!ってくらいキュンキュンしちゃいましたよね!
憲王は、花芷の屋台を荒らそうとするんだけど、そこに顧晏惜がいるのを見つけて、仕方なく全部買い占めることに。憲王は、顧晏惜がわざと評判を落として身を守ろうとしてるんじゃないかって疑うんだけど、顧晏惜は自分の置かれた苦しい状況を打ち明けて憲王を安心させます。私鋳銭事件で斉如海(せい・じょかい)に濡れ衣を着せられた件について、憲王は自分が首謀者ではないと否定。顧晏惜は、憲王じゃないことは分かっていて、遠回しに黒幕の存在を匂わせます。憲王は、自分がずっと羨んでいた顧晏惜が、実は皇族でありながら庶民よりも不自由な生活を送っていると知って、衝撃を受けたみたいですね。兄弟の絆というか、複雑な心境が垣間見えました。
そして最後に、衝撃の事実が!大奥様の息がかかった侍女の蝉露(せんろ)が、数日おきに蜜を盗み出していたんです!夏金娥はそれを現行犯で捕まえて、花芷のところに乗り込んできます。「これ봐!管理がなってないじゃない!私に管理権を返しなさいよ!」ってことなんでしょうね。いやー、最後の最後まで気が抜けない展開でした!
つづく