あらすじ
花芷(かし)は李貴(りき)に強引に説得され、再び護衛として戻ることに。一方、沈家では沈淇(しんき)が家との決別を図る中、偶然花芷と関わり、顧晏惜(こあんせき)の嫉妬を呼ぶ。柏礼(はくれい)の出生の秘密が明らかになり、秦姨娘(しんいじょう)の犠牲が家族に波紋を広げる。そして、花芷は花家の未来のために族学を設立しようと奮闘するが、試練は続く。顧晏惜との距離も少しずつ縮まり始め、物語は次なる展開へ――。
ネタバレ
第12話は、花芷(かし)が再び護衛として戻るところから始まりますが、物語は次々と新たな展開を見せ、複雑な人間関係が絡み合うエピソードです。家族間の秘密、恋愛模様、そして未来への挑戦が描かれ、視聴者を引き込む内容となっています。
花芷(かし)、再び護衛として戻るも…?
まず、李貴(りき)は表向きは「お願い」の形を取るものの、15人もの男たちを連れて花芷の家に押しかけ、強引に彼女を護衛として復帰させます。花芷もこれには逆らえず、仕方なく承諾。再び花府の中に戻ることになります。
一方、秦姨娘(しんいじょう)は隣人問題で大騒ぎ。どうしても夏金娥(かきんが)の隣に住むのが嫌で、二夫人(にふじん)の近くに住みたいと言い張ります。なんと柴部屋(物置小屋)でもいいと主張するほどの執念ですが、花芷が状況をよく理解しないまま承諾。これには二夫人も呆れ、怒りを露わにします。
沈家の策略と沈淇(しんき)の葛藤
沈老爺(しんろうや)は宪王(けんおう)とのコネを作るため、沈淇(しんき)に茶会の招待状を書かせようとします。最初は断固拒否する沈淇ですが、父と祖父の圧力に屈し、しぶしぶ従うことに。
そんな中、沈淇が家を出て新たな場所で春試(官吏登用試験)の準備をすることを決意します。家族の金を使わず、自分の信念を守りたいという強い思いが彼を動かしているのです。荷物を抱えて家を離れる途中、偶然にも花芷と出会い、彼女の助けを受けます。しかし、その場面を目撃した顧晏惜(こあんせき)は嫉妬心を隠せません。
柏礼の秘密と秦姨娘の犠牲
一方、柏礼(はくれい)は学校でのいじめに耐えられず、ついに逃学(学校をサボること)を決意。同級生からの侮辱や先生の冷遇が、彼の心を傷つけていました。これに激怒した二夫人と大喧嘩になり、柏礼は家を飛び出します。
夜になり、家族総出で柏礼を探す中、秦姨娘が川に落ちた柏礼を発見し、自ら飛び込んで助けます。しかし、助け出した直後、思わず「私の息子」と口走ってしまい、これを聞いた二夫人は彼女に平手打ちを食らわせます。
秦姨娘はその後高熱を出し、「私の息子…」とつぶやき続けます。その姿を見た花琴(かきん)はついに柏礼に真実を告げます――彼の本当の母親は秦姨娘だと。
新たな挑戦と花芷と顧晏惜(こあんせき)の距離
二夫人は秦姨娘を追い出そうとしますが、花芷はこれを阻止し、秦姨娘を月秀小館(げっしゅうしょうかん)で働かせることにします。そして、家には戻らないよう厳命することで、一応の解決を図ります。
花芷は、花家の子供たちが外の学堂で差別されている現状を見て、自分たちの族学(家族専用の学校)を作ることを計画します。しかし、先生を探すのに苦労し、思うように進みません。そんな彼女を顧晏惜はそっと励まし、さらに布屋に誘い、芍薬(しゃくやく)への贈り物を選びます。試着を頼まれた花芷も、顧晏惜とペアルックのような衣装になり、二人はなんとも微笑ましい雰囲気を醸し出します。
つづく