第13話は、花家(かけ)の族学設立をめぐる騒動や、登場人物たちの思惑が錯綜するエピソードです。気になる展開が盛りだくさんの内容を、詳しくネタバレ付きでお届けします!
学問と武術の師探しに奔走する花芷(かし)
花家で族学を始めるため、花芷(かし)は名高い学者を新たな先生として招こうと奮闘中。しかし、周囲の読書人たちは「女子の花家が先生を探すなんて」という偏見を隠そうとせず、冷やかしや嘲笑を繰り返します。その場に居合わせた沈淇(しんき)が、思わず彼女を擁護。花家への敬意を表しますが、花芷はその好意にどう応えるべきか複雑な心境に。
一方、顧晏惜(こあんせき)は、京中の名儒・穆承之(ぼくしょうし)こそが花家にふさわしい先生と考え、穆承之に手紙を送ります。しかし、手紙に押された「七宿司(しちしゅくし)」の封印を見た穆承之は、自分の命が狙われたのではと勘違いし、弟子たちと共に身辺を整えた後、ようやく手紙を開封。そこに書かれていたのは、なんと花家の招聘状でした。
穏やかな日常に潜む不穏な影
花芷が穆承之を府内へ案内し、日々の点心や果物の差し入れを約束すると、穆承之はすっかり満足顔。彼が花家の族学設立を知ったのは、沈淇(しんき)を通じてだったと明かし、花芷は複雑な思いを抱きます。そんな中、使用人の李貴(りき)が自分の息子を武術の先生に推そうと強引に迫りますが、花芷は曖昧にかわします。しかし、李貴が月給の値上げを要求し、横暴な態度を取り続けていることが判明。花家にとってこれ以上の摩擦は避けたい状況の中、花芷は頭を悩ませます。
顧晏惜(こあんせき)の「潜入計画」と花芷の粋な贈り物
一方で、皇宮では緊張感漂う宴が開かれます。慶帝(けいてい)・顧成燾(こせいとう)は兄弟たちを招きますが、太后(たいこう)が花家の件を理由に姿を見せず、彼は苛立ちを隠せません。花家と太后の関係を疑う慶帝は、顧晏惜に密かに調査を命じます。顧晏惜は太后の密使が善化寺(ぜんかじ)を通じて連絡を取っていることを掴み、真相を探るため花家に潜入する計画を立てます。
その帰り道、街角で花芷と遭遇した顧晏惜。彼女から粥を振る舞われ、端午節の彩りとして手作りの彩り糸を贈られます。この心のこもった贈り物に、顧晏惜は思わず胸を打たれます。そして、花家の武術先生として働くことを申し出て、花芷もこれを快く受け入れます。
新たな波乱の幕開け
顧晏惜が花家の武術先生として働き始める中、李貴の息子・李繼宗(りけいそう)が顧晏惜に挑発的な態度を取り、場が緊迫。しかし、花芷が間に入り、顧晏惜をかばう姿に彼は驚きます。「誰かが自分を守ってくれるなんて初めてだ」と感慨深げな顧晏惜。一方で、彼の真の目的である密使の調査も進行中。果たして、花家と太后の間に隠された秘密とは何なのか?今後の展開が気になるところです。
つづく