あらすじ
花家は著名な儒学者・穆承之(ぼくしょうし)を家庭教師に迎えることに成功するが、一方で武術の先生探しは難航。使用人の李貴(りき)の増長に花芷(かし)は頭を悩ませる。宮廷では、皇帝・顧成燾(こせいとう)が太后と花家の繋がりに疑念を抱き、顧晏惜(こあんせき)に密調査を命じる。そんな中、顧晏惜は花家が抱える問題と自身の調査のため、武術の先生として花家に潜入することを決意するのだった。
ネタバレ
家庭教師探しに救世主現る!?
花家が家庭教師を探しているっていう噂は、あっという間に都中に広まっちゃったみたい。心ない読書人たちが花家のことをあれこれ言ってるのを耳にした沈淇(しんき)、思わず花家を擁護しちゃうなんて、やっぱりいい人だよね!
一方、我らが顧晏惜(こあんせき)様は、陳情(ちんせい)からの情報で、都で有名な儒学者の穆承之(ぼくしょうし)先生がまだ花家の候補リストに残っていることをキャッチ!すかさず陳情に手紙を託すんだけど、この手紙がまた一騒動起こすんだよね(笑)。
穆先生、手紙の封蝋が七宿司(しちしゅくし)のものだったから、てっきり自分、何かやらかして命狙われてる!?って勘違いしちゃって、弟子たちと沐浴までして覚悟を決めるなんて、ちょっと可愛すぎません?で、おそるおそる開けてみたら、中身は花家からの家庭教師募集の案内状!拍子抜けしただろうなあ。そこへ、沈淇(しんき)も同じ案内状を持ってやってくるっていう偶然も重なって、穆先生、ついに花家に来てくれることになったの!
花芷(かし)は穆先生を屋敷に案内して、毎日お菓子や果物を用意するって約束。食べ物につられたわけじゃないだろうけど(笑)、穆先生もご機嫌な様子。花芷(かし)がどうしてうちが塾を開くって知ってたんですか?って聞いたら、「沈淇(しんき)殿のおかげだよ」って。それを聞いた呉玉娘(ごぎょくじょう)は花芷(かし)に沈淇にお礼を言うように勧めるんだけど、花芷は「感謝すればするほど、もう会うべきじゃない」って…。うーん、切ない!花芷の立場を考えると、軽々しく恩義を重ねられないっていう気持ちもわかるけど、沈淇の優しさを思うと、ちょっと胸が痛むよね。
武術の先生探しと、新たな火種
さて、家庭教師問題が一段落したと思ったら、今度は武術の先生探し!芍薬(しゃくやく)のお世話に来た顧晏惜(こあんせき)様は、花芷が武術の先生を探していることを知るの。ちょうどその時、授業中のはずの芍薬(しゃくやく)がふらふら~っと出てきちゃって、花芷と顧晏惜(こあんせき)様が二人で芍薬(しゃくやく)を教室に送っていくっていう、なんだか微笑ましいシーンも。
そんな中、使用人の李貴(りき)が自分の息子を武術の先生にって推薦してくるんだけど、花芷が曖昧な返事をしたら、途端に不満顔。それどころか、端午の節句の祝儀を要求したり、給金のアップを脅しのように迫ったり…!花芷も今の花家が女子供ばかりで事を荒立てられないって分かってるから、一旦は要求を飲むんだけど、迎春(げいしゅん)から聞けば、李貴の横暴はエスカレートする一方で、護衛たちの給金までピンハネしてるって言うじゃないの!これはもう、早急にちゃんとした武術の先生を見つけないと、花家の内部から崩されちゃうかも…って、ハラハラしちゃうよね。
宮廷の不穏な空気と、晏惜の決意
場面は変わって宮廷。皇帝・顧成燾(こせいとう)が宴席を設けて、凌王(りょうおう)・顧晏焄(こえんこん)夫妻を招くんだけど、この兄弟、なんと10年ぶりの再会!でも、なんだかピリピリした雰囲気で、恵王(けいおう)や憲王(けんおう)も同席してるんだけど、言葉の端々にトゲがある感じ。
そこへ顧晏惜様が登場。皇帝は自分の隣に座るように言うんだけど、すでに恵王が座ってるから、場が一瞬凍り付くの!すかさず凌王が自分の隣に晏惜様を招いて事なきを得るんだけど、皇帝と凌王の会話も腹の探り合いって感じで、宴会はなんとも気まずいままお開きに…。
宴の後、皇帝は顧晏惜様を引き留めて、自分が心を込めて準備した家宴なのに、太后が花家のことで顔も見せないって不満をぶちまけるの。花家の女主人と太后は若い頃からの親友で、花家が取り潰されてから、太后の鳳翔宮から頻繁に密書が出入りしてるって言うのよ!それで皇帝は、太后と花家がどんな繋がりがあるのか、徹底的に調べるように顧晏惜様に命じるの。皇帝は太后の実の子じゃないから、ずっと疑心暗鬼なんだね…。宮廷の権力争い、ドロドロしてて怖い!
晏惜、まさかの潜入!?花芷との絆
さてさて、お屋敷に戻る途中、顧晏惜様は街角で待つ花芷の姿を見つけるの。すぐに普段着に着替えて車を降りる晏惜様、優しいよね!花芷が配っていたお粥を飲み干して立ち去ろうとしたら、花芷に呼び止められて、なんと手作りの彩縄(さいじょう:端午の節句に魔除けとして腕に巻く縄)を腕に結んでもらうの!きゃー!このシーン、キュンキュンしちゃった!
そして、ここからが今回のハイライト!あの幼い使用人を探すのと、密書を調査するっていう目的のために、顧晏惜様ったら、なんと!花家の武術の先生に立候補しちゃうの!花芷も才能ある人が来てくれるならって、快く承諾!まさか、こんな形で花家に入り込むなんて、晏惜様、大胆すぎ!
迎春が外部から何人か手伝いの娘を呼んできたことを花芷に報告して、その有能ぶりに花芷も感心。そんな中、例の李貴の息子、李継宗(りけいしゅう)が早速顧晏惜様に突っかかってくるんだけど、花芷が間一髪で止めて、「怪我はない?」って晏惜様を気遣うの。その時、晏惜様、「誰かが自分の前に立って、大丈夫かと聞いてくれたのは初めてだ」って、すごく感慨深げな表情をするんだよね…。今までどれだけ孤独に戦ってきたんだろうって思うと、胸が締め付けられるよ。
一方、鄭虎(ていこ)からの報告で、密書は善化寺(ぜんげじ)を通じて半月に一度送られていることが判明。真相を突き止めるために、顧晏惜様は自ら花家に潜入することを選んだんだね。
つづく