あらすじ

拂冬(ふつとう)の宋家への嫁入りを花芷(かし)が阻止しようとする一方、顧晏惜(こあんせき)は蕭氏の自害をきっかけに、顧晏焄(こえんこん)が関わった過去の王妃殺害や謀反の陰謀を暴き出す。皇帝に釘を刺された顧晏惜をよそに、花芷はリンゴに「晏」の字を貼り彼を想う。そんな中、花静(かせい)が再び拂冬を求めて花家を訪れるが、花芷たちの機転で追い返される。夫から暴力を受ける花娴(かけん)の苦悩も描かれる。追い詰められた秦姨娘(しんいじょう)は花静に唆され、花芷の部屋に忍び込み腹当てを盗もうとするが、抱夏(ほうか)に見つかり捕らえられてしまう。

ネタバレ

まず冒頭から涙腺崩壊案件ですよ。侍女の拂冬(ふつとう)が「宋(そう)家になんて絶対に行きたくない!花(か)家で一生下働きする方がマシです!」って泣きじゃくるんです。そりゃそうだよね、あんな家に嫁がされたら…って思うと、こっちまで胸が苦しくなっちゃう。でも、我らが花芷(かし)様!「安心して、私がいるわ」って、もう頼もしすぎ!この一言でどれだけ拂冬が救われたことか…。

一方、顧晏惜(こあんせき)様はというと、なんだか心ここにあらずって感じ。そんな時に飛び込んできたのが、なんと蕭(しょう)氏が自害したっていう衝撃のニュース!えええ!?って声出ちゃいましたよ。でね、顧晏惜(こあんせき)様、蕭氏の遺書を手に、あの食えない顧晏焄(こえんこん)を問い詰めるんだけど、これがまた凄まじい!

「周(しゅう)家があなたの謀反を助けた件、どうなんです?」ってカマをかけたら、顧晏焄、あっさりパニック!どうやら蕭氏が全部バラしたと思ったみたい。いやはや、昔々のドロドロした話が次から次へと…。周(しゅう)家が兵権を握ってたから、顧晏焄は皇太子の座を狙って周氏を王妃に迎えたけど、結局、今の皇帝・顧成燾(こせいとう)が即位。そしたら顧晏焄、周(しゅう)家に謀反をそそのかして、失敗したら王妃の一族は皆殺し。さらに、自分にぞっこんだった蕭氏を利用して王妃を始末させたっていうんだから、もうゲスの極み!董(とう)じいさんがそのことを密告しようとしたら、口封じのために殺害。顧晏惜(こあんせき)様が七宿衛(しちしゅくえい)の司使(しし)だってことや、芍薬(しゃくやく)ちゃんが何も知らないってことを見抜いて、芍薬(しゃくやく)ちゃんの命だけは助けたっていうんだから、もう何が何やら…。

皇帝・顧成燾も一枚上手で、顧晏焄と顧晏惜様を呼びつけておいて、ずーっと待たせた挙句、顧晏惜様だけ慎閣(しんかく)に閉じ込めて反省しろって!「お前には君臣父子の心が足りん!」だって。蕭妃の件もこれ以上嗅ぎまわるな、と釘を刺されちゃいました。うーん、皇帝の胸の内も複雑そう。過去の醜聞は、誰だって蒸し返されたくないですもんね。

そんなシリアスな展開の中、花芷(かし)の日常にはちょっとほっこりする場面も。西山(せいざん)の果樹農家さんからリンゴの木をもらって、花芷(かし)がひらめいたのが「リンゴ文字」!リンゴに縁起の良い文字を切り抜いて貼っておくと、熟した時にその文字が浮き出るっていう、なんとも風流なアイデア。花芷が貼ったのは「晏」の字。もう何日も顧晏惜様に会えてないから、恋しい気持ちが溢れちゃってますね~。芍薬(しゃくやく)ちゃんは沈煥(しんかん)さんと楽しそうに象戯(しょうぎ)してるし、拂冬が作ったお菓子を、迎春(げいしゅん)が七宿司(しちしゅくし)に届けたりして、花家は相変わらず賑やか。

でも、平穏は長く続かないのがこのドラマ。あの花静(かせい)が、またもや宋成祖(そうせいそ)を連れて拂冬を寄こせって乗り込んできた!花芷は高額な結納金をふっかけてやんわりお断り。三夫人(さんぶにん)も「拂冬はもう自由の身よ!」って強気だし、二夫人(にふじん)も「花家の面子を考えなさい!」って宋家を牽制。さすが花家の女たち、頼りになる!宋成祖はカンカンに怒って帰って行きました。花静も捨て台詞を吐いて追いかけて行ったけど、誰も相手にしないのが痛快でしたね(笑)。

そして、花娴(かけん)…。実家に戻ってきたのに、お母さんの林婉(りんわん)には会おうとしない。夏金娥(かきんが)にお金を渡して、林婉(りんわん)への差し入れを頼むんだけど、その時、夏金娥(かきんが)が花娴の腕の傷に気づいちゃうんです!また旦那に殴られたのね…って、もう胸が痛い。花芷は花娴のお金を柏林(はくりん)に渡して、服や靴を買ってあげるように指示。優しいなぁ。一方、花静はというと、宋成祖がとんでもない好色漢で、何人も妾がいるもんだから、家では全然相手にされてないみたい。下人にもナメられて、癇癪起こした挙句、「全部花芷のせいよ!」って逆恨み。もう、この人どうしようもないわ…。

そして、物語は不穏な方向へ。秦(しん)姨娘がこっそり柏礼(はくれい)に会いに行こうとしたら、二夫人にバレて追い出されちゃうんです。落ち込んでるところを楊(よう)掌櫃に慰められて、お酒を飲んで…あらら、そのままお泊りコース。二人がぐっすり寝てるところに、なんと花静が登場!「助かりたいなら、いい方法があるわよ」って、秦姨娘(しんいじょう)に悪魔の囁き…。え、何企んでるの!?

案の定、秦姨娘(しんいじょう)、花家に「花芷に手作りのものを渡したい」って言って戻ってくるんです。花芷が留守だったから、抱夏(ほうか)も油断しちゃったんでしょうね。秦姨娘はまんまと花芷の部屋に忍び込んで、腹当てを盗み出す!でも、花芷の机を見て、昔助けてもらったことを思い出して一瞬ためらうんだけど…時すでに遅し!抱夏に見つかって、現行犯逮捕!あーあ、秦姨娘、どうしてそんなことしちゃったのよ…。

つづく