あらすじ

第18話では、顧晏惜(こあんせき)の過去の陰謀が浮き彫りになり、さらなる皇室内の緊張が高まります。一方で、花芷(かし)は日常の中で温かさと知恵を発揮し、家族や仲間を守る姿が描かれました。それぞれが抱える問題が絡み合い、物語はさらに複雑さを増しています。

ネタバレ

顧晏惜(こあんせき)を取り巻く陰謀と、花芷(かし)の日常の交錯

第18話では、物語が大きく動く陰謀と、登場人物たちの複雑な感情が交差する展開が描かれました。涙あり、怒りあり、そして少しのユーモアも織り交ぜられたエピソードでした。

拂冬(ふつとう)の決意と花芷(かし)の優しさ

拂冬は宋家への嫁入り話に絶望し、「一生花家で牛馬のように働く方がマシ」と涙ながらに訴えます。そんな彼女を花芷は優しく励まし、「何事も私に任せて」と言い切ります。花芷の芯の強さと優しさが光るシーンでした。

萧氏(しょう し)の死と顧晏惜(こあんせき)の疑念

一方、顧晏惜は心中穏やかでない状況に追い込まれます。萧氏が自害し、彼女の絶命書が顧晏惜の手に渡ります。その内容を利用して、顧晏焄(こえんこん)を問い詰める顧晏惜。萧氏が周(しゅう)家の反乱計画を暴露したと勘違いした顧晏焄は動揺を隠せません。

顧晏焄の過去が徐々に明らかになります。かつて周(しゅう)家の力を借りて皇位を狙ったものの失敗し、全てを隠蔽するため萧氏を利用して王妃を殺害していたのです。その残酷な真実が、顧晏惜の推理によって浮き彫りにされます。

皇帝・顧成燾(こせいとう)の裁き

顧成燾は、顧晏惜と顧晏焄を宮廷に召喚。しかし、顧晏惜は長時間待たされた挙句、慎閣に閉じ込められ「反省せよ」と命じられます。顧成燾は顧晏惜に対し、「君臣父子の道を心得よ」と厳格な態度を示し、萧妃に関する追及をやめるよう命じました。

花芷の創意工夫と日常の温かさ

そんな中、花芷は日常の中に小さな楽しみを見つけます。西山の果樹園から贈られたリンゴの木を見て、リンゴに文字を貼り付けて模様を作るアイデアを思いつきます。「晏」という文字をリンゴに貼り付ける花芷。顧晏惜への想いが垣間見える微笑ましい場面です。

拂冬を巡る争いと宋成祖(そうせいそ)の執着

拂冬を嫁に迎えたい宋成祖が再び現れますが、花芷は高額な嫁入り道具を要求し、婉曲に拒否。三夫人は「拂冬は自由の身」と毅然とした態度で突っぱねますが、二夫人(にふじん)は家族の体面を考慮するよう勧めます。結局、気まずい空気の中、宋成祖は怒りながら去っていきました。

秦姨娘(しんいじょう)と危険な計画

秦姨娘の物語も急展開を迎えます。彼女は花家での生活に耐えきれず、密かに柏礼(はくれい)に会いに行きます。しかし、二夫人に見つかり追い返されてしまいます。その後、失意の中で出会った楊掌柜(ようしょうぐい)に誘われ、酔った勢いで関係を持つことに。そして、花静(かせい)が現れ、「生き延びたければ協力しろ」と秦姨娘に取引を持ちかけます。

秦姨娘は花芷の部屋に忍び込み、下着を盗もうとしますが、思い直したところで抱夏(ほうか)に見つかり、現行犯で捕まってしまいました。

つづく