あらすじ

林婉(りんわん)の葬儀に太后が弔問に訪れたことで、花家は一時的に安堵する。しかし、花静(かせい)が騒動を起こし、花芷(かし)は彼女とその子供たちとの絶縁を宣言する。一方、禁足が解かれた顧晏惜(こあんせき)は花芷のもとへ駆けつけ、自身の正体を告白。花芷はそれを受け入れ、二人の関係は新たな局面を迎える。そんな中、顧晏惜の兄・顧晏焄(こえんこん)には、顧晏惜からのものとされる点心が届けられる。そして、林婉に長年仕えた蘇嬷嬷が花家を去っていく。

ネタバレ

まず、冒頭から涙腺崩壊…。林婉(りんわん)の棺にすがり、声を上げて泣く太后(たいこう)の姿には、見ているこっちも胸が締め付けられました。40年来の友情がこんな形で終わりを迎えるなんて、悲しすぎますよね。太后が花家の人々が寄り添い、困難を共に乗り越える姿を羨む場面は、今の花家の絆の強さを改めて感じさせました。

そして、太后が弔問に訪れたことで、日和見主義の輩がわらわらと花家にやってくるあたりは、世知辛いけど「あるある」って感じ(笑)。そんな中、芍薬(しゃくやく)が隠れて泣いているのを沈煥(しんかん)が米花で慰めるシーンは、束の間の癒やしでした。芍薬(しゃくやく)がその米花を林婉(りんわん)の霊前に供える姿は、健気で泣けましたね…。

さて、弔問には花嫻(かかん)は駆けつけたものの、あの花静(かせい)は姿を見せず。花芷(かし)は柏林(はくりん)を宋家へ行かせますが、宋成祖(そうせいそ)は相変わらずのクズっぷり!でも、親不孝の罪で息子の科挙に影響が出ると知って、渋々花静を送り出すあたり、小者感がすごい(笑)。

そして、ここからが今回のハイライトの一つ!花芷(かし)と花静の直接対決です!花芷(かし)は屋敷の前で花静を待ち構え、林婉(りんわん)のために喪に服すよう言い渡しますが、花静が聞き入れるわけもなく。すると花芷、花静がやらかした悪事の数々を往来でぶちまけるんです!さらに、宋家で使われたあの春薬まで突きつける徹底ぶり!これには花静もぐうの音も出ず、やじ馬からも非難囂々。逆上した花静は、なんと秦姨娘(しんいじょう)に責任転嫁しようとしますが、我慢の限界を超えた秦姨娘と取っ組み合いの大乱闘に!止めに入った花琴(かきん)が突き飛ばされるわ、秦姨娘が花静の上着を引き裂くわで、もうめちゃくちゃ!結局、花静は服をかき集めて逃げ去り、花芷は集まった人々を前に、花静とその子供たちとの絶縁を宣言!いやー、スッキリした!よく言った、花芷!

一方、七宿司(しちしゅくし)では、顧晏惜(こあんせき)が禁足中に飲まず食わず。皇帝・顧成燾(こせいとう)が好物の栗子糕(くりごな)でなだめようとしますが、顧晏惜(こあんせき)の心は晴れません。「君臣父子は万古不易の道理」と諭されても、納得できない様子。帰宅後、兄の顧晏焄(こえんこん)に「愛したことはあるか?」と問い詰めますが、顧晏焄は「顧家に生まれた者に真実の愛などない」と冷めた反応。うーん、この兄弟も複雑ですね…。

そんな中、陳情(ちんせい)から花芷が贈った蜜菓子と共に林婉の訃報を知らされた顧晏惜(こあんせき)。いてもたってもいられず、馬を飛ばして花家へ!そして、訓練場にいた花芷を見つけます。

ここからが、もう一つのクライマックス!顧晏惜はついに、自分が皇族の世子であり、七宿司(しちしゅくし)の司使であることを花芷に告白します!花芷は目に涙を溜めながら、次々と疑問をぶつけますが、顧晏惜は一つ一つ誠実に答えていきます。隠し事も嘘もない、まっすぐな言葉。花芷は「あなたを恨んでいない。花家の男たちを流罪にしたのも、追い打ちをかけたのもあなたではないから」と。でも、「あの杖刑のことは覚えている。これからあなたが私によくしてくれなければ、いつか必ず取り立てる」と言い放ち、そして…顧晏惜を抱きしめるんです!うわーん、もう涙なしには見られません!やっと、やっと二人の心が通じ合った瞬間でしたね!

その後、花芷の部屋から出てきた顧晏惜を見た芍薬(しゃくやく)が、嬉しそうに抱きつくシーンも可愛かった!

夜には、慶祥(けいしょう)という下僕が、顧晏惜からの謝罪の印として顧晏焄に点心を届けます。疑り深い顧晏焄は、慶祥に毒味をさせてから口にするあたり、やっぱりこの人も一筋縄ではいかないですね。

最後に、林婉の侍女だった蘇嬷嬷(そまま)が花家を去ることに。花芷が自ら見送り、蘇嬷嬷は林婉からもらった簪を花芷に託します。これもまた、一つの時代の終わりを感じさせる、しんみりとした良いシーンでした。

つづく