あらすじ
花家の希望が見えてきた矢先に、顧晏惜(こあんせき)には新たな試練が…。北地で一体何が待ち受けているのか?呉永(ごえい)将軍は本当に裏切り者なのか?そして、凌王府の火事の真相は?
花嫻(かかん)の離縁裁判は、顧晏惜の策と花芷(かし)の弁舌、そして憲王・顧晏恭(こあんきょう)の裁きにより、花嫻に有利な形で決着する。一方、凌王・顧晏焄(こえんこん)の屋敷が何者かによって放火される事件が発生。花芷と顧晏惜は月夜の下で互いの想いを確かめ合うが、顧晏惜は凌王府の事件を胸に秘める。花家では呉玉娘(ごぎょくじょう)の女児誕生の祝いが開かれ、彼女と花平陽(かへいよう)のロマンチックな馴れ初めが語られる。北地で苦労する花家の男たちをよそに、都の花家では商売が繁盛し、ついに花屹正(かきつせい)を赦免できるだけの資金が貯まる。そんな中、顧晏惜は昭(しょう)国の間諜捜査の末、北地を守る呉永将軍に敵国通謀の嫌疑があることを知り、自ら調査のため北地へ赴くことを決意する。
ネタバレ
ついに決着!花嫻(かかん)の勇気ある一歩と、頼れる男たちの活躍!
まず冒頭は、花嫻(かかん)の離縁裁判。前回、花芷(かし)が「私が何とかする!」と啖呵を切ったものの、どうなることやら…と心配していましたが、さすが花芷(かし)!そして、我らが顧晏惜(こあんせき)さま!
顧晏惜(こあんせき)は、なんと憲王・顧晏恭(けんおう こ・あんきょう)に「ちょっと力を貸してくれませんかね?世直しのお時間ですよ、殿下!」と絶妙な言い回しで協力を要請。この兄弟、なんだかんだで良いコンビですよね。
そして裁判当日。府尹(ふいん)だけじゃ心もとないと思っていたら、憲王自らお出まし!花嫻も、これまでの辛い日々を物語る自述状、嫁入り道具のリスト、そして痛々しい傷の証拠を提出。対する夫の楊奇(ようき)は「濡れ衣だー!」と往生際が悪いったらありゃしない。
府尹が「うーん、大慶国の法律だと、これくらいじゃ罪に問えないかも…」なんて弱気なことを言い出した時には、どうなることかと思いましたが、ここで花芷がビシッ!と発言。「夫婦の情はとっくに冷え切ってます!離縁を認めて、慰謝料200貫も追加で!」と、過去の判例まで持ち出して憲王に訴えます。
その堂々たる姿に、憲王も心を動かされたのか、「よかろう!離縁を認める!楊奇は1ヶ月以内に200貫支払い、さらに杖打ち100回じゃ!」とスカッとする判決! いやー、花嫻、本当によかったね!涙なしには見られませんでした。
裁判後、憲王が顧晏惜に「おい、これで貸し一つだからな?」とニヤリ。顧晏惜は「いやいや、私はただの暇人ですから」と謙遜するけど、憲王は「お前さんの戦の才能は知ってるぞ。今は平和だが、いつ出番が来るか分からんからな」と意味深な言葉。この言葉が後々効いてくるんでしょうか…?
忍び寄る炎…凌王府に一体何が?
そんな中、とんでもない事件が発生! なんと凌王・顧晏焄(りょうおう こ・あんくん)が寝込みを襲われ、部屋に火を放たれるという衝撃の展開! ちょうど帰宅した顧晏惜が目にしたのは、燃え盛る凌王府…。一体誰がこんな酷いことを?凌王の安否も気になります!
月夜の告白…深まる花芷と顧晏惜の絆
場面は変わって、花家ではお祝いムード。花嫻の新しい門出と、呉玉娘(ごぎょくじょう)の女児誕生を祝う宴が開かれます。美味しいお酒も入って、ほろ酔い加減の花芷。月明かりの下、練兵場で一人、顧晏惜を想っていると…背後からそっと抱きしめる影が!きゃー!顧晏惜さまじゃないですか!
「昔、上元節で見た月を思い出すな…」なんてロマンチックなことを言う顧晏惜。でも、花芷は彼の表情に何か影があることを見抜きます。「何かあったの?」と心配する花芷に、顧晏惜は凌王府の火事を打ち明けます。「凌王府が燃えたんだ…主と一緒に」と。
その言葉に、花芷は何も言わず、ただ顧晏惜を見つめ、「拂冬(ふつとう)が作った美味しいお酒、飲んでみる?」と、そっとキスを…!もう、このシーン、美しすぎて息を飲みました!言葉はいらない、ただ寄り添う二人の愛の深さに感動です。
一方、長青(ちょうせい)からの報告を受けた皇帝・顧成燾(こせいとう)は、「20年だ…やっとこの傷も癒えるか。顧晏惜の心のわだかまりも、これで…」と深いため息。凌王府の火事と、皇帝のこの言葉、何か関係があるのでしょうか?謎が深まります。
呉玉娘の秘めた恋物語と、花家の希望の光
花家では、呉玉娘の娘の洗児会(お七夜のようなものかな?)が開かれ、花芷と顧晏惜も祝福に駆けつけます。顧晏惜からの素敵な贈り物も。花芷はさらに、呉玉娘の娘のために「石凍春」というお酒を18甕も紫篁居の竹林に埋めたと告げます。娘さんが大きくなった時に飲むお酒だなんて、粋な計らい!
しとやかな呉玉娘と、花家一の自由人(?)四爺・花平陽(かへいよう)がどうやって結ばれたのか、花芷も興味津々。呉玉娘が語り始めた二人の馴れ初めが、また素敵なんです!
呉玉娘の美しい歌声に惹かれた花平陽。毎日呉家の門の外で待ち続け、なんと凧を使って恋文を送っていたとか!顔も知らない相手からの情熱的なアプローチに、呉玉娘も心を開き、音律に詳しい彼と凧越しの文通を半年も続けた末に嫁いだんですって。ロマンチックすぎる!
北地での苦労、そして見えてきた一筋の光
その頃、北の地・三白城では、花家の男たちがダム建設や城壁修復に追われる過酷な日々。でも、お互いを支え合って何とか乗り越えている様子。そして、都の花家では、秦二桂(しん・じけい)と二夫人(にふじん)・斉蕙蘭(にふじん せい・けいらん)の関係も良好で、息子の柏礼(はくれい)も嬉しそう。お店も繁盛していて、お金もどんどん貯まっているみたい!
そしてついに!念秋(ねんしゅう)が帳簿を何度も確認し、「奥様!50万銭貯まりました!」と報告が! 大慶国の法律では、50万銭あれば流罪の罪人を一人赦免できるんです! やっと…やっと希望の光が見えてきましたね! 花芷は、まずはおじい様・花屹正(かきつせい)を呼び戻そうと提案し、皆もそれに賛成します。
顧晏惜、新たな任務へ…北地に渦巻く陰謀の影
しかし、そんな喜びも束の間。顧晏惜は数日間、花府に帰ってきていませんでした。彼は昭(しょう)国の間諜を捕らえる任務に忙殺されていたのです。そして、衝撃の事実が。北の地を守る呉永(ごえい)将軍に、敵国と通じている嫌疑が浮上! 顧晏惜は皇帝に、自ら北地へ赴き調査することを願い出ます。
花家の希望が見えてきた矢先に、顧晏惜には新たな試練が…。北地で一体何が待ち受けているのか?呉永将軍は本当に裏切り者なのか?そして、凌王府の火事の真相は?
つづく