あらすじ
顧晏惜(こあんせき)と花芷(かし)は北地への旅を共にし、自由を感じながらも襲撃の危機や困難に立ち向かいます。旅の中で二人の絆は深まり、花芷の機転や心優しさが輝くシーンが描かれます。そして、三白城での再会が感動を呼び、物語は次の展開を予感させ
顧晏惜(こあんせき)と花芷は、目的地を同じく北地大営として北への旅に出る。皇帝から顧晏惜に贈られたマント、そして不遇な六皇子の姿が描かれる一方、黒幕は顧晏惜暗殺のため刺客を放つ。道中、花芷は顧晏惜のために綿入れを作ろうとしたり、流れ星に願い事をする芍薬(しゃくやく)と沈煥(しんかん)の微笑ましい場面も。商隊として進む一行は、刺客の目を欺き、野営では花芷と顧晏惜の距離が縮まる。寒さの中、一つのマントにくるまり馬に乗る二人。危険な谷では山賊に遭遇するも、花芷の機転と顧晏惜の活躍で乗り切り、山賊たちに再起の道を示す。ついに三白城に到着した花芷は、叔父の花平陽(かへいよう)、そして祖父の花屹正(かきつせい)との再会を果たす。
る形で幕を閉じます。
ネタバレ
前回、花芷(かし)が決意を新たにしたけど、今回はどんな展開が待っているのかな?
北への旅立ち!それぞれの想いと忍び寄る影
顧晏惜(こあんせき)が花府を訪れて花芷(かし)に別れを告げようとしたら、なんと花芷(かし)も北へ向かうって言うじゃないの!しかも目的地は同じ北地大営!これはもう運命としか言いようがないわよね!晏惜、嬉しさを隠しきれない様子だったわ。
その頃、宮廷では皇帝・顧成焘(こ・せいとう)が晏惜に立派なマントを贈るんだけど、その場面を第六皇子が影からこっそり見ていて…。この六皇子、なんだかワケありな雰囲気なのよ。聞けば、生母は宮女で早くに亡くなっていて、お父さんである皇帝からは全然可愛がられていないみたい。幼い頃に皇太子が閉じ込められていた集萃宮(しゅうさいきゅう)に迷い込んじゃったことがあって、それ以来ますます煙たがられているんだって。皇子なのに、いつもみすぼらしい格好で、なんだか切なくなっちゃうわ。
そして不穏な動きも…。晏惜の命を狙う黒幕は、七宿司(しちしゅくし)の動きをよーくご存知のようで、北地へ向かう道中に刺客を潜ませているらしいの!晏惜、ピーンチ!
道中のあれこれ♡深まる絆と小さな恋
花芷は、晏惜のために綿入れの袍(ほう:上着のことね)を作ろうとするんだけど、これがまあ不器用で(笑)。でも、その気持ちが健気で可愛いんだよね。
一方、花家では、沈煥(しんかん)が芍薬(しゃくやく)を訪ねてきて、お手製の干しガマガエルをプレゼント!芍薬(しゃくやく)ちゃん、大喜び!夜空に流れ星が流れるのを見て、芍薬(しゃくやく)は「もっと賢くなりたい」ってお願いするんだけど、なんと沈煥(しんかん)も同じ願い事をしてたの!この二人、ピュアすぎて癒されるわ~!
いよいよ出発の日。花芷は夏金娥(かきんが)に家のことを託し、腕利きの鏢師(ひょうし:用心棒のこと)を雇い、鐘叔(しょう しゅく)も一緒。表向きは商隊ってことにしてるの。晏惜は、部下の陳情(ちんせい)と李猴(りこう)を「花家を監視するため」っていう名目で同行させるんだけど、もちろん花芷たちを守るためよね!
家を出て、広大な大地を馬で駆け抜ける花芷。その姿は本当に生き生きしていて、「初めてみんなを連れて遠出をして、もっと速く、もっと遠くまで行ける気がする。自由ってこういう感じなのね!」って。そんな花芷を見て、晏惜も嬉しそう。もう、見てるこっちがニヤニヤしちゃう!
刺客たちは、花芷一行をただの商隊だと思い込んでるみたい。しかも、護衛の鏢師たちとは顔なじみだったりして、あっさりスルー。ラッキー!
危険な道のりも、二人なら…!
野営の夜、花芷は楽しそうに川で魚を捕まえようとして、晏惜がそれを手伝うの。もう、この二人の距離感がたまらない!川辺で語り合う二人。花芷は「この旅の間、本当に楽しいの。この先どうなるか分からないけど、こうして一緒にいられるだけで満足よ」なんて言うもんだから、晏惜は思わず花芷を抱きしめちゃって…!キャー!
翌日、北へ進むにつれてどんどん寒くなってきて、風も強いの。晏惜が自分のマントを花芷に着せようとすると、花芷は「二人とも寒くない方法があるわ!」って言って、晏惜にマントを着させて、自分はその中にすっぽり!二人で一つのマントにくるまって馬に乗るなんて、ロマンチックすぎでしょ!
いよいよ琨山(こんざん)に近づいてきた頃、いかにも「ここで待ち伏せしてください」と言わんばかりの谷間を通ることに。危険なのは百も承知だけど、通らないわけにはいかない。晏惜は花芷を馬車に戻らせて、自ら先頭に立って進むの。
案の定、山賊が出たー!でも、晏惜が頭目の牛横(ぎゅう・おう)をサッと捕らえて人質に取ると、花芷が馬車から降りてきて「私がここの当主よ!こっちはうちの婿!」って啖呵を切るの。カッコイイ!
この牛横たち、実は生活に困って仕方なく山賊になった人たちで、花芷からお金や衣類をもらって大感激。花芷は「もし真面目に働きたいなら、帰りに私たちと一緒に南へ行きましょう」って声をかけるの。花芷の懐の深さ、さすがだわ!
雪もどんどんひどくなってきて、花芷の手は凍傷になっちゃうんだけど、芍薬が持っていた薬膏で手当て。こういう仲間がいるって心強いよね。
ついに到着!涙の再会
そして、ついに三白城(さんはくじょう)へ!到着する少し前、晏惜は「役所へ寄っていく」と言って、花芷たちとは別行動。
花芷たちが三白城に入ると、四叔父の花平陽(かへいよう)が知らせを聞いて大慌てで駆けつけてくるんだけど、勢い余ってすっ転んじゃうの(笑)。みすぼらしい姿の四叔父を見て、花芷は胸を痛めるんだけど、妻の呉玉娘(ごぎょくじょう)と娘の絵姿を見せると、平陽おじさん、号泣!そりゃあ嬉しいよね!
そして、花家の当主・花屹正(かきつせい)も、花家の者が来たと聞いて、病床から飛び起きるのだった…!
つづく