あらすじ

刺客に襲われた顧晏惜(こあんせき)を花芷(かし)が機転を利かせて救う。都に戻った花芷は家族に北地からの無事の手紙を届け、顧晏惜は皇帝が昏睡状態であることを知る。宮中では憲王が暗躍し、六皇子も行方不明に。一方、花芷は酒楼経営に乗り出し、棠溪楼を巡って白掌櫃と出会う。そんな中、花芷の侍女・拂冬(ふつとう)の辛い過去が明らかになる。

ネタバレ

危機一髪!花芷(かし)の機転が光る山谷の死闘

物語は冒頭からハラハラドキドキの連続! 顧晏惜(こあんせき)が刺客たちと死闘を繰り広げている、まさにその時!颯爽と馬を駆って現れたのは、我らが花芷(かし)! 袖箭(しゅうせん)で見事に顧晏惜(こあんせき)を援護する姿は、もうカッコよすぎ!

谷に誘い込まれ、今度は花芷(かし)が狙われるんだけど、そこは顧晏惜(こあんせき)がしっかりガード。でも、敵の数も多くて大ピンチ! そんな絶体絶命の状況でも、花芷は冷静沈着。周囲を観察し、山に仕掛けられた罠を見抜くんです。そして、なんと自ら刀を手に取り、山肌を駆け上がって罠の縄を断ち切るという大胆な行動に!

ゴロゴロゴローッ!と巨大な岩石が刺客たちを飲み込んでいく様は圧巻! 顧晏惜も花芷の意図を即座に理解して、陳情(ちんせい)と李猴(りこう)を崖下へ避難させるファインプレー。いやー、この二人の以心伝心っぷり、本当に見ていて気持ちがいいですよね! 刺客たちはあっけなく全滅。花芷の機転と勇気、そして顧晏惜との連携プレーに、思わず拍手喝采でした!

都に戻れば、新たな嵐の予感…

都に戻り、顧晏惜は急ぎ宮中へ。花芷は、彼にお守りを渡して無事を祈ります。こういう細かい描写が、二人の絆の深さを感じさせてくれて、キュンとしますよね。

一方、花家では、北地からの手紙が届けられ、夫たちは皆元気だという知らせに奥様たちが大喜び。夜には宴が開かれ、大夫人、二夫人(にふじん)、そして花霊(かれい)が芸を披露して場を盛り上げます。四夫人(よんふじん)が花芷に促されて歌を披露するシーンも、なんだかホッとしました。つかの間の平和な時間でしたね。

しかし、宮中では大変な事態が進行していました。顧晏惜が顧成燾(こせいとう)の寝宮へ向かうと、なんと皇帝は丸一日も昏睡状態! 事態を重く見た顧晏惜は、七宿衛(しちしゅくえい)と禁軍を招集し、宮中を封鎖。関係者への尋問を開始します。

陳妃(ちんひ)の話では、皇帝は朝議の後に倒れたとのこと。憲王(けんおう)が献上した食盒や薬の残り滓を調べても、毒物は見つからず…。皇帝の脈を診た医官からも有力な情報は得られません。うーん、これは一体どういうことなんでしょうか?

刺殺が失敗したとの報告を受けた憲王・顧晏恭(こあんきょう)は、特に動揺する様子もなし。「司使(しし)はそう簡単には殺せぬ」と、なんだか不気味な落ち着きっぷり。皇帝が目覚めない限り、勝負は決まったと考えているようです。いやはや、この憲王、底が知れませんね…。

渦巻く陰謀と、花芷の新たな挑戦

顧晏惜は、憲王府の監視を強化するよう指示。そして、宮中を徹底的に捜索した結果、なんと六皇子が姿を消していることが判明! ええーっ!? 皇帝の昏睡と関係があるんでしょうか? 謎が深まるばかりです。

一方、花芷は、さらなる資金調達のため、酒楼の経営に乗り出すことを決意! でも、手持ちの五十万銭では、都心の一等地の物件は高嶺の花…。そこで花芷が目を付けたのは、少し離れた城南にある「棠溪楼(とうけいろう)」。

現地へ行ってみると、なんとそこには白掌櫃(はくしょうき)の姿が! 彼は以前勤めていた雲来酒楼(うんらいしゅろう)を辞め、独立を考えていたんですね。まさに運命の再会! 花芷は白掌櫃に、ある「妙計」を提案。なんと、棠溪楼の権利を賭けて勝負をすることに! いやー、花芷の商才、本当に恐れ入ります! この勝負、一体どうなるんでしょうか? ワクワクしますね!

それぞれの想いと、見え隠れする過去の影

そんな中、沈煥(しんかん)は芍薬(しゃくやく)を連れて川辺で蛇探し。二人で「もっと色々な場所へ行こう」と約束する姿は、なんだか微笑ましいですね。

宮中では、六皇子の行方不明から二日が経過。顧晏惜は、父である皇帝が自分に文字を教えてくれたこと、初めて弓を引いた日のことなどを思い出しながら、付きっきりで看病を続けます。そんな時、陳情から報告が。顧晏惜は、六皇子の捜索に全力を挙げるよう、そして憲王への監視をさらに強化するよう命じます。「生きていようと死んでいようと、必ず見つけ出せ」という言葉に、彼の決意の固さが表れていますね。

そして、花芷が新しく雇った料理人たちが、拂冬(ふつとう)の指示に不満タラタラ。経験をひけらかし、拂冬を馬鹿にする始末。でも、拂冬は何も言い返さず、黙々と野菜を切り始めます。その時、一人の料理人が拂冬を見て「喜姑(きこ)…?」と声をかけるんです。その声を聞いた瞬間、拂冬は動揺して指を切ってしまい、その場から逃げ出してしまいます。

花芷が事情を尋ねると、拂冬は泣きながら衝撃の事実を告白します。なんと、その料理人は、幼い頃に自分を売った父親かもしれない、と…! 幼い頃から虐待され、宴の肉を失くしたという理由で売られてしまったという拂冬の辛い過去が明らかになりました。うぅ…拂冬、そんな辛い過去があったなんて…。見ているこっちまで胸が締め付けられました。

つづく