あらすじ

父親に売られそうになった拂冬(ふつとう)は花芷(かし)に助けられ、料理人としての才能を開花させる。一方、宮廷では皇帝の容態が悪化し、その原因に謎が深まる。そんな中、花芷は街で謎の黒装束の男たちに追われる幼い乞食(後の六皇子)を保護する。六皇子の命を狙う者、そして彼を巡る陰謀が動き出す。

ネタバレ

冒頭から衝撃の事実が発覚! なんと拂冬(ふつとう)のお父さん、梁富貴(りょうふうき)が、ラクダのこぶを買うためだけに娘を売り飛ばそうとしていたんですって! ひどい話ですよね…。花芷(かし)も思わず拂冬(ふつとう)を抱きしめていました。そりゃ、胸が痛みますよ。

一方、宮廷では不穏な動きが。顧晏惜(こあんせき)が皇帝・顧成燾(こせいとう)の枕の下に怪しい粉末を発見! 御医に調べさせると、なんと枕の中に薬包が! 長青(ちょうせい)曰く、不眠に悩む皇帝のために入れたものらしいんですが…。でも、皇帝が意識不明になったのは、この薬枕と未知の毒物が合わさったせいかもしれないんですって! しかも、何の毒か分からないから解毒薬も作れないなんて、一体どうなっちゃうの!?

そんな中、沈煥(しんかん)がこっそり芍薬(しゃくやく)に会いに来ました。花芷(かし)の料理対決のことで悩む芍薬(しゃくやく)に、沈煥(しんかん)が「手伝うよ」なんて言うもんだから、芍薬(しゃくやく)はもう大喜び! 二人で花芷(かし)のお店でご馳走を頼みまくって、沈煥(しんかん)はお金がすっからかんに(笑)。でも、食べきれなかった料理を芍薬が大相国寺の人たちに分け与えるシーンは、なんだかほっこりしましたね。

さて、例の梁富貴がまた拂冬の前に現れましたよ! 今度は殊勝な態度で謝ったり、お涙頂戴の言葉を並べたりして、花家の店のレシピを持って一緒に帰ろうなんて言い出す始末。でも、私たちの拂冬はもう昔の拂冬じゃありません!「私は家畜じゃない、人間よ!」とキッパリ断って、花芷の元へ。ここから拂冬の逆襲が始まるんです!

厨房に立った拂冬は、なんと今までの人気メニューを全部変えるって宣言!料理長の銭(せん)師匠は「小娘が生意気な!」って感じでブチギレ。拂冬が指を切ったことをネチネチ嫌味を言う始末。でもね、拂冬は黙ってまな板の前に立つと、鮮やかな包丁さばきを披露! これには銭師匠もぐうの音も出ません。他の料理人たちも拂冬を見る目が変わりました。そして、拂冬が考案した新メニューで、花家の店は大繁盛!投票率もグンとアップしたんですから、さすがですよね! 花芷も拂冬の成長ぶりに目を細めていました。

場面は変わって、花芷が売れ残りの肉まんや鶏の丸焼きを道端の物乞いたちに配っていると、隅っこで怯えている子供を発見。お腹は空いているのに、なかなか取りに来られない様子。花芷がそっと食べ物を置いてあげると、その子は花芷の馬車の花の印を目に焼き付けていました。この子こそ、後の六皇子だったんですね…!

そんな花家の店に、白銘夏(はくめいか)が偵察にやってきました。料理の美味さに感動した白銘夏は、なんと拂冬を今の3倍の給金と屋敷付きでスカウトしようとするんです! でも、拂冬はきっぱりお断り。そして、余った食材で作った料理を物乞いたちに分け与える拂冬の姿に、白銘夏は心を打たれ、自分の過去を語り始めるのでした。

ある日、拂冬が六皇子に食べ物をあげようとしたその時! 突然、覆面姿の黒装束の男たちが現れて、子供を見境なく捕まえ始めたんです! 六皇子は何とか逃げ延びましたが、一体何が起こっているんでしょうか!?

この事件を知った花芷は、飲み物を届けるという名目で顧晏惜(こあんせき)に手紙を渡します。手紙を読んだ顧晏惜(こあんせき)は花芷の元へ。黒装束の男たちが子供を攫っていると聞き、花芷を抱きしめ、謝罪の言葉を残して去っていくのでした。何か事情があるんでしょうか…?

顧晏惜は七宿衛に街中を大々的に捜索させます。これを知った憲王・顧晏恭(こあんきょう)は、自分も手をこまねいてはいられないと、部下に六皇子の捜索を命じます。しかも、「七宿司(しちしゅくし)より先に見つけろ!もし七宿司(しちしゅくし)が先に見つけたら、絶対に口を開かせるな!」ですって! 憲王、何を企んでるの!?

花芷と拂冬が再び物乞いたちに食事を配っていると、またしても黒装束の男たちの馬蹄の音が! 急いで馬車に戻ろうとしたその時、誰かが馬車に忍び込むのを発見! なんと、それはあの臆病な小乞食、六皇子だったんです! 花芷は彼を馬車の中に押し込み、家へ連れ帰るのでした。

家に着いても、六皇子はベッドの下に隠れて出てこようとしません。芍薬が声をかけてもダメ。でも、花芷が「出てこないとご飯あげないよ」と言うと、あっさり出てきました(笑)。芍薬が六皇子の首に絞められたような跡があるのを発見し、花芷は事の重大さを察知。皆にこのことは絶対に口外しないようにと固く口止めするのでした。

つづく