あらすじ
花芷(かし)に保護された六皇子は彼女に懐き、離れようとしない。そんな中、白掌柜から料理対決の直接対決を申し込まれ、拂冬(ふつとう)が受けて立つ。一方、六皇子は宮廷での陰謀の記憶に苦しみ、花府を抜け出してしまう。七宿司(しちしゅくし)は黒衣の刺客をおびき出し、その黒幕が憲王の側近・魏(ぎ)内侍であることを突き止める。追い詰められた憲王は、六皇子を捜すため花家と棠溪楼に兵を差し向け、自らも棠溪楼で花芷と対峙する。料理対決が進む中、憲王の圧力は増していくが、顧晏惜(こあんせき)が花芷を庇う。拂冬は見事料理対決に勝利するが、逆上した憲王は花芷を手にかけようとする。しかし、そこに七宿司が現れ、顧晏惜が七宿司の司使であることが明らかになる。
ネタバレ
今回の『惜花芷(かし)~星が照らす道~』第28話、手に汗握る展開とはまさにこのこと!ハラハラドキドキが止まらなくて、見終わった後もしばらく放心状態でしたよ。六皇子の可愛らしさと健気さにキュンキュンしつつ、花芷(かし)の度胸と才覚には改めて惚れ惚れ。そして、ついにあの人の正体が…!それでは、早速28話の濃密すぎる内容を振り返っていきましょう!
六皇子、花芷(かし)の「小さな影」になる
前回、命からがら花家に保護された六皇子。抱夏(ほうか)がお風呂を用意し、芍薬(しゃくやく)が薬湯で傷を癒し、拂冬(ふつとう)が温かいご飯を準備と、花家総出で手厚く看病。すっかり元気になった六皇子ですが、なんと花芷のベッドの下で発見されるというお茶目っぷり(笑)。すっかり花芷に懐いちゃって、どこへ行くにも金魚のフンみたいについて回る姿は、もう可愛すぎてたまりません!「小さな影」って呼ばれてるのも納得です。
そんな中、白掌柜(はくしょうき)が花芷を訪ねてきて、なんと料理対決の最終日に直接対決を申し込んできたんです!受けて立つのはもちろん、花家の料理番長・拂冬!しかも、対戦相手には因縁の(?)白記の梁富貴(りょうふうき)を指名!これは燃える展開!
悪夢と憲王の魔手
しかし、平穏な日々は長くは続かず…。六皇子は宮廷での恐ろしい出来事を夢に見てうなされます。宦官と黒衣の男の密談、そして渡される怪しげな針…。あの時、恭桶(おまる)を運ぶ車に隠れて九死に一生を得たものの、その恐怖は深く刻まれているんですね。悪夢から覚めた六皇子が、思わず抱夏に小刀を向けてしまうシーンはヒヤッとしました。でも、花芷の「この家では、刀がなくても安心して眠れる」という言葉に、六皇子が刀を手放す場面はジーンと来ちゃいました。
ところが、安心したのも束の間。六皇子はこっそり花府を抜け出してしまいます。その頃、七宿司(しちしゅくし)はわざと目立つように馬車を街中で走らせ、案の定、黒衣の刺客たちをおびき寄せることに成功!鮮やかに一網打尽にしつつ、わざと一人を逃がして後を追うと…なんとその連絡先は憲王(けんおう)の側近、魏内侍(魏(ぎ)内侍)だったんです!やっぱり黒幕はアンタか、憲王!
事態がバレたと知った憲王、なんと逆ギレして兵を集め宮中へ!さらに、一部の兵を花家と花芷が営む料理店・棠溪楼(とうけいろう)に差し向け、六皇子を力づくで捜させようとします。そして憲王自身も棠溪楼に乗り込んできて、花芷に「お茶を淹れろ」とプレッシャーをかけてくる始末。一方、魏内侍は花家を捜索し、六皇子が見つからないと分かると、なんと屋敷に火を放つという暴挙に!許せん!
炎の料理対決!その裏で動く影
さあ、いよいよ拂冬と梁富貴の料理対決当日!花家のみんなも棠溪楼に集結し、固唾を飲んで勝負を見守ります。
第一局:包丁さばき対決!
拂冬、見事に前回の雪辱を果たし、鮮やかな手つきで勝利!お見事!
ここで憲王が花芷に淹れさせたお茶を飲み、わざとらしく咳き込みます。部下が花芷に難癖をつけようとしたその時、颯爽と現れたのが我らが顧晏惜(こあんせき)!「彼女は私の身内だ」とばかりに花芷を庇う姿、カッコよすぎ!実はこの時、六皇子は彼らがいる部屋のテーブルの下に隠れていて、ブルブル震えながらも花芷からもらった肉まんを握りしめていたんです…健気すぎる(涙)。
第二局:火加減対決!
この勝負も拂冬が優勢!しかし、六皇子が見つからずイライラが頂点に達した憲王は、花芷と二人きりで話がしたいと要求。またもや顧晏惜(こあんせき)が「何かあれば私の前で話せ」と割って入ります。しびれを切らした憲王は、ついに「お前が連れ去った少年はどこだ!」と花芷に詰め寄りますが、花芷は「あれは私の弟、花柏林(はくりん)です」とキッパリ。この緊迫したやり取りの中、階下では拂冬の勝利を告げる歓声が!憲王は苦虫を噛み潰したような顔で窓を閉めさせます。
第三局:真剣勝負!饗宴の一皿!
梁富貴が高級食材「炙駝峰(ラクダのコブの炙り焼き)」を作ると宣言する一方、拂冬も負けじと得意料理に取り掛かります。料理人たちが腕を振るう中、なんと七宿衛たちが人知れず観客の中に紛れ込んでいた賢王府の刺客たちを次々と始末!仕事が早すぎる!
梁富貴の「炙駝峰」は食通たちを唸らせますが、ここで拂冬が出した料理の名は「賽駝峰(さいだほう)」。なんと、高級なラクダのコブではなく、誰もが手に入れやすい魚の白子を使った一品!味も見た目も本物に勝るとも劣らない「賽駝峰」に、満場から拍手喝采!
ついに決着!そして明かされる衝撃の事実!
料理対決は花家の完全勝利!しかし、逆上した憲王が花芷に襲い掛かろうとしたその瞬間!部屋の外にはズラリと並んだ七宿司(しちしゅくし)の兵たちが!そして、七宿衛たちが部屋になだれ込み、憲王を取り押さえます。
ここで憲王は、ようやく気付くのです。
目の前にいる顧晏惜(こあんせき)こそが、恐るべき七宿司の司使(トップ)であったことを…!
いやー、最後の最後で鳥肌立ちましたね!顧晏惜の正体、そして憲王の悪事が暴かれる瞬間、スカッとしました!次回、憲王がどうなるのか、そして六皇子の運命は?花芷と顧晏惜の関係も気になるところです!
つづく