あらすじ
重要な証拠である帳簿を巡り、曽銘が命を落とす。帳簿は花芷(かし)の手に渡るが、そのことで彼女も命を狙われることに。一方、蒋家は一族の破滅を恐れ、花蓉(かよう)を利用して顧晏惜(こあんせき)を暗殺しようと画策。蒋徴之の苦悩も虚しく、船着き場で爆破事件が発生。花芷は顧晏惜を救おうと必死に行動し、二人は互いの深い想いを再確認する。しかし、その裏で花蓉は悲劇的な最期を遂げる。事件の黒幕たちが次々と消される中、顧晏惜は花芷と皓月を都へ送るため、それぞれ別の道で出発する。
ネタバレ
帳簿を巡る攻防と、迫りくる魔の手!
前回、重要な証拠を手に入れた顧晏惜(こあんせき)。でも、都に運ぶまでが遠足ってやつで、早速不穏な動きが…。捕らえた関係者たちを「荷物」と偽装して船で皇都へ移送しようとするんだけど、やっぱりそう簡単にはいきませんよね。
一方、追われる身の曽銘(そうめい)。なんと、家族は皆殺しにされたって言うじゃないですか!怒りに震える曽銘は、「帳簿は別の人に預けた。俺が無事なら何もないが、俺が死んだら…ただじゃ済まさんぞ!」と脅しをかけるんだけど、刺客も必死。帳簿のありかを聞き出そうと揉み合ううちに、あっけなく曽銘は命を落としてしまいます…。えぇー!ここで退場なの?!って思わず声出ちゃいましたよ。
この報告を受けた黒幕の一人、蒋徴之(しょうちょうし)。曽銘がまだ何か手を打っていたと知り、皓月(こうげつ)の一件以来、曽銘が接触した人物を全員洗い出し、見つけ次第消すよう非情な命令を下します。こ、怖すぎる…。
そして、その捜査線上に浮かび上がったのが…なんと我らが花芷(かし)!曽銘からあの曰く付きの木箱を受け取っていたんですね。蒋徴之は花芷(かし)の暗殺を指示。しかも「事故に見せかけて」ってところがまた陰湿!
父の非情な策略と、蒋徴之の苦悩
そんな中、蒋徴之のお父さん(蒋父)が登場。このお父さんがまた、とんでもない食わせ物で…。皓月が都で全てを白状したら、蒋家は九族皆殺しだと息子を脅し、さらに七宿司(しちしゅくし)の使いの似顔絵を見せるんです。それを見た蒋徴之は、以前、花蓉(かよう)が街で出会った男だと気づきます。
それを知った蒋父、なんと花蓉を利用して顧晏惜(こあんせき)を排除する計画を立てるんですよ!鬼か!さすがの蒋徴之も「それだけは!」と抵抗するんだけど、一族滅亡の危機を盾にされ、結局は父親の言いなりに…。蒋徴之の苦悩が痛いほど伝わってきて、見ていて辛かったです…。
そして蒋徴之は花蓉に、顧晏惜(こあんせき)が皇都へ帰ることを告げます。健気な花蓉は見送りに行きたいと言い、蒋徴之は「贈り物は用意しておいた」と伝えます。花蓉を危険な目に合わせたくない蒋徴之は、結局、彼女と一緒に行くことを選びます。この時の蒋徴之の表情が、もう切なくて切なくて…。
爆破!そして、花芷(かし)の決死の行動
その頃、街では沈淇(しんき)と六皇子(ろくおうじ)が偶然、曽銘の遺体を発見!急いで宿屋に戻ろうとしていた花芷にそのことを伝えます。それを聞いた花芷、ピーンと来たんでしょうね!すぐに曽銘からもらった木箱を叩き割り、中の帳簿を確認!そして沈淇(しんき)に帳簿を託して城外へ向かわせ、自分は馬車から飛び降りて走り出すんです!さすが花芷、判断が早い!
一方、何も知らない花蓉は、船着き場で顧晏惜に渡す贈り物のことを考えながら、生まれてくる子供との幸せな未来を夢見ていました。その姿があまりにも無邪気で、これから起こることを思うと胸が締め付けられました…。蒋徴之は、やはり花蓉を危険に晒すことに耐えられず、「代わりに贈り物を渡す」と申し出ます。花蓉は疑うこともなく、彼に任せるのでした。
その頃、花芷は蒋家に花蓉を訪ねますが、彼女が船着き場へ向かったと知り、急いで後を追います!間に合ってくれー!
船着き場では、蒋徴之が顧晏惜に例の「贈り物」の箱を渡そうとしていました。しかし、蒋徴之の様子がいつもと違うことに気づいた顧晏惜は、すぐには受け取りません。その一瞬の逡巡!そこへ花芷が駆けつけ、「顧晏惜!」と叫びます!その声で危険を察知した顧晏惜!しかし、時すでに遅し…。蒋徴之が箱を開けると、大爆発!!!
爆風で花芷も吹き飛ばされますが、すぐに起き上がり、顧晏惜の姿を探して船へ!しかし見当たらず、ためらうことなく川へ飛び込む花芷!もう、このシーンは息が止まるかと思いましたよ!愛の力ってすごい!
悲劇の連鎖と、再確認する想い
屋敷に戻った花蓉は、船着き場で爆発があったことを知り、慌てて戻ろうとしますが、蒋父に止められ、部屋に閉じ込められてしまいます。この父親、本当にどこまでも非情…。
そして、再び意識を取り戻した花芷の目の前には…顧晏惜が!無事だったんですね!良かったー!花芷は感極まって顧晏惜に駆け寄り、力強く抱きしめます。「後悔してるの…あなたと離れたことを。この世で死ぬこと以外、怖いものなんてない!」と涙ながらに訴える花芷。もう、こっちまで涙腺崩壊ですよ!やっと素直になれたんですね…。
その後、顧晏惜は州衙に戻り、黄知州(こうちしゅう)を罷免。そして蒋家に乗り込み、蒋大漕(しょうだいそう)を捕らえます。問い詰めると、花蓉はなんと乱葬崗に捨てられたと言うじゃないですか!ひどすぎる!
花蓉は…簪で自ら命を絶っていました…。花芷は泣きながら花蓉の顔を清めていると、彼女の袖から遺書を見つけます。そこには、蒋徵之(しょうちし)への感謝と、子供を悪人たちの手に渡したくないという悲痛な想いが綴られていました…。花蓉の短い生涯を思うと、本当に言葉になりません…。
結局、黄知州と蒋大漕は獄中で何者かに殺害されます。でも、皓月だけは無事だったんですよね。これも何か意味があるんでしょうか…。
最後に、顧晏惜は李猴(りこう)と七宿衛(しちしゅくえい)に花芷を水路で護送させ、自身と陳情(ちんせい)は皓月を陸路で都へ送ることに。また別々の道を行く二人ですが、心はしっかりと繋がったはず!
つづく