あらすじ

河川工事の資金難を花琴(かきん)の助けで乗り越えた花芷(かし)。工事は順調に進み、花芷は子供たちのための私塾も開く。しかし、工事完成間近、皓月の讒言により慶帝は激怒。花芷は奉天女として天文院に幽閉されることに。花芷を救おうと宮中に乗り込んだ顧晏惜(こあんせき)も捕らえられ、二人は引き裂かれてしまう。花芷は天文院で皓月に仕えることになり、顧晏惜は慎閣から皓月の動向を探り始める。

ネタバレ

いやー、今回の「惜花芷(かし)」38話、息もつかせぬ展開でしたね! まさかあんなことになるなんて…! 花芷(かし)と顧晏惜(こあんせき)の未来に暗雲が立ち込めてきて、もうハラハラしっぱなしでしたよ。

金策に奔走、そしてまさかの救世主登場!

前回、河川工事の資金集めに奔走していた花芷(かし)たち。三夫人(さんふじん)と念秋(ねんしゅう)が必死にお金をかき集めるんだけど、あと20万銭がどうしても足りない…! もう万策尽きたかと思ったその時、なんと喪服姿の花琴(かきん)が現れたんです!

なんでも、あの強欲だった孫掌櫃(そんしょうき)が、まあ自業自得というか、遊びすぎてポックリ逝っちゃったみたいで。未亡人となった花琴が、孫家の財産を掌握して、不足分の20万銭をポンと出してくれたんですよ! いやー、まさか花琴がこんな形で恩を返すとはねぇ。人生、何が起こるかわかりません。

おかげで期限内に資金を調達できた花芷は、顧晏惜(こあんせき)と一緒に慶帝(けいてい)、つまり顧成燾(こせいとう)に報告。ついでに、河川工事の帳簿を全部チェックさせてほしいってのと、花家の屋敷を自分たちの住まいとして認めてほしいってお願いもして、これは無事にOKもらえました。でもね、花芷が下がった後、顧晏惜(こあんせき)も一緒に出て行っちゃったもんだから、慶帝は面白くなさそうでしたねぇ。あの独占欲、どうにかならないものかしら…。

河川工事と束の間の平穏、そして芽生える新たな夢

いよいよ河川工事がスタート! 夫人たちも現場で汗を流して手伝っていて、なんだか清々しい雰囲気。苦しい生活には逆戻りしちゃったけど、家族みんなで一緒にいられるってだけで、みんな満足そうでした。

顧晏惜も現場で花芷をサポート。なんだか最近の花芷、前より肩の力が抜けてリラックスしてるように見えるって。確かに、余計な心配事から解放されて、今は肉体労働は大変だけど心は穏やか。ぐっすり眠れるようになったみたい。そんな花芷に、顧晏惜が「河川工事が終わったら、皇太后に頼んで結婚の許しをもらおうか?」なんてプロポーズまがいのことを言うんですよ! 花芷は「今のあなたは一文無しじゃないの。私にはまだ玉の腕輪があるけどね」なんて軽口叩いてましたけど、まんざらでもない様子。見てるこっちがニヤニヤしちゃいます。

そんな中、花芷は工事現場の子供たちが勉強する機会がないのを見て、青空教室を開いて文字を教え始めるんです。大人たちも学びたいって言い出して、昼は工事、夜は勉強会と大忙し。そこに六皇子(ろくおうじ)も「僕も手伝います!」って名乗り出てくれて、花芷も嬉しそうでした。

そして、花霊(かれい)にも春が! 鄭知(ていち)がやってきて、叔母にも話を通して、花霊を娶るための準備もしてきたって言うんですよ。もう、プロポーズですね! 花霊、よかったねぇ。

子供たちの学ぶ意欲を目の当たりにした花芷は、河川工事が終わったら、お金を集めて学校を建てたいっていう新しい夢を抱き始めます。本当に花芷って人は、どこまでも前向きでエネルギッシュ!

忍び寄る影、そして非情なる勅命

一方で、宮廷では不穏な動きが。恵王(けいおう)・顧晏睿(こあんえい)が、雨乞いを続ける謎の美女・皓月(こうげつ)に一目惚れしちゃったり。その皓月が「雨が降る」と予言したら、本当に雨が降って、慶帝は天枢使(てんすうし)にご褒美をあげてました。

でも、慶帝は相変わらずご機嫌斜め。顧晏惜がめっきり宮中に顔を出さなくなって、一緒にご飯も食べてくれないのが不満みたい。子供か!ってツッコミたくなりますよね。

そして、ついに河川工事が完成! 職人さんたちが爆竹を鳴らしてお祝いムード一色だったのに…そこに、またしても宮中から勅命が。

なんと、あの皓月が慶帝に吹き込んでたんですよ。「花芷はわざと資金集めで大騒ぎして世間の注目を集め、私塾を開いて人心を掌握しようとしている。これは見過ごせません!」みたいなことを。それを聞いた慶帝、大激怒!

そして下された勅命は…「花芷を奉天女(ほうてんにょ)とし、天文院(てんもんいん)に入れ」。

えええええ!?ですよ、もう。天文院って、一度入ったら白髪になるまで出られない場所。完全に花芷を幽閉するってことじゃないですか!

沐浴更衣させられた花芷は、慶帝の前に。慶帝は「天文院に入ったら、二度と外には出られぬと思え」と冷たく言い放ちます。でも、花芷はもう覚悟を決めていました。「陛下の心は、真の心を得ることはできません。顧晏惜も、もう以前のようにはなりません。私は二度と宮門を出られなくても、彼と同じ空の下で生きています。私たちの絆は、陛下には理解できないし、永遠に手に入れることもできません」と。強い…強すぎるよ花芷!

愛する人を守るため…顧晏惜、血染めの抵抗

この知らせを聞いた顧晏惜が黙っているはずがありません! 七宿司(しちしゅくし)を鄭虎(ていこ)と陳情(ちんせい)に託し、花芷を助けるために宮中に乗り込もうとします。もちろん、許可なく入れるわけがないんだけど、そんなの無視! 刀を手に、文字通り血路を開いて進んでいく顧晏惜。その姿は、まさに鬼神のようでした。

慶帝は、そんな顧晏惜の姿を花芷に見せつけるんですよ。刀で斬られ、傷つき、疲れ果てて、ついに刀を握れなくなるまで…。ひどすぎる…。

倒れ込み、血を吐きながらも、必死に立ち上がろうとする顧晏惜。花芷は縛めを解いて駆け寄り、顧晏惜は懐から花芷の算盤を取り出して渡します。「宮中のものは使い慣れないだろうから」って…。どこまで優しいんだ、顧晏惜!

怒り心頭の慶帝は、顧晏惜を慎閣(しんかく)に投獄。自分の命令なしには一歩も出すな、と。

それぞれの場所で…新たなる戦いの始まり

長青(ちょうせい)が顧晏惜の手当てをしながら、「今は力を蓄えてください。いつか必ず会える時が来ます」と励まします。

一方、花芷は天文院へ。これからは、あの皓月に仕えることになるなんて…。

顧晏惜は、少し動けるようになると、窓の外で皓月の侍女が宮中を自由に行き来しているのを目にします。そして、陳情を呼び寄せ、皓月の行動を徹底的に監視し、彼女が買い付けているものを詳しく調べるよう命じるのでした。

いやー、もう、どうなっちゃうの!? 花芷と顧晏惜の運命は? 皓月の正体は? 慶帝の次なる一手は?

つづく