あらすじ
無法無天の襲撃を退けた儒仙(じゅせん)・古塵(こ・じん)は、最後の力を振り絞り百里東君(ひゃくりとうくん)に西楚剣歌の奥義を伝授する。自身の死期を悟った古塵は、東君に天啓城へ行き桃花月落を最高の場所に掛けるよう遺言し、愛弟子の腕の中で消滅する。悲しみを乗り越え、東君は師の遺志を継ぎ、蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)や雷夢殺(らい・むさつ)の後押し、そして祖父・百里洛陳(ひゃくり・らくちん)の許しを得て、新たな冒険の地・天啓城へと旅立つことを決意する。一方、司空長風(しくうちょうふう)も師匠の許しを得て、いずれ東君を追って天啓城へ向かうことになる。
ネタバレ
前回、不穏な動きを見せていた無法無天の二人組、やっぱり来ちゃいましたね!狙いはもちろん、かつて西楚国で「一剣万甲」と恐れられた儒仙(じゅせん)・古塵(こ・じん)先生。奴らは「古塵も昔の戦いで重傷負ってるし、もう大したことないだろ?」なんてタカをくくってたみたいだけど、甘い甘い!
そこに駆けつけたのが、我らが主人公・百里東君(ひゃくりとうくん)!「師匠に指一本触れさせない!」って感じで、めちゃくちゃカッコよかった!父親の百里成風(ひゃくり・せいふう)も息子の決意を止めず、温かい酒(温壺酒(おんこしゅ))と雷夢殺(らい・むさつ)も加勢に!仲間っていいよねぇ…!
でも、古塵先生は「ここは私に任せろ」と東君を下がらせ、自ら無法無天と対峙!「確かに昔は重傷を負ったが、もう回復したわ!」とばかりに剣を抜く姿、シビれた~!しかも、結界を張って、その中で東君に直接「西楚剣歌」の奥義「大道朝天」を伝授しながら戦うとか、どんだけ凄いの!?この技で無法無天の二人をあっさり撃退!ざまぁみろ!って感じでしたね(笑)
戦いの後、古塵先生は東君に語りかけます。「若い頃は最強の剣術さえあれば天下無敵だと思っていた。だが、本当に強い力を持つ者は、天を支える責任を負わねばならない。残念ながら、私は国を守れなかった…」と。そして、「お前自身の道を見つけろ。そうなれば、必ずやお前の名も天下に轟く」と東君に未来を託すんです。もう、この時点で涙腺が…?
無法無天は逃げ去ったものの、古塵先生は自分の命が長くないことを悟っていました。蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)(しょうじゃくふう)たちに頼んで、東君と二人きりの時間を作ってもらいます。
ここからがもう…涙なしには見られない師弟の最後の時間。古塵先生は東君と酒を酌み交わしながら、これまでの感謝と、最後の願いを伝えます。「私の代わりに天啓城へ行き、桃花月落という酒を醸して、天啓城で一番高い場所に掛けてくれ」と。
東君はもちろん「師匠、行かないで!」と泣きじゃくるんだけど、古塵先生は「師兄が命懸けで私を救ってくれたが、それでも私はもう限界なのだ」と静かに語ります。東君と初めて出会った日のこと、衝動的に弟子にしたけど、それが百里家の孫だとは知らなかったこと、でもそれも運命だったのかもしれない、と。
「人生は別れの連続だ。お前もこれから多くの別れを経験するだろう」
この言葉、重すぎます…? 東君は師匠にひざまずき、師匠が目の前で光となって消えていくのを、ただただ見送ることしかできませんでした…。もう、号泣ですよ、こっちは…。東君の悲痛な叫びが胸に刺さりました…。
蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)は、古塵先生がわざと死を選んだのではないか、と考えます。戦乱の再燃を望まず、故国を裏切ることもできず、そして鎮西侯府(百里家)に迷惑をかけたくなかったから…と。でも、雷夢殺は「いや、あれは師匠なりの、弟子への最後の教えであり、愛だったんじゃないか」と。どっちも真実なのかもしれませんね…。深い…。
7日後。蕭若風は鎮西侯・百里洛陳(ひゃくり・らくちん)と百里成風に、東君を天啓城へ連れて行きたい、と申し出ます。「東君こそ、師匠(古塵のことではなく、蕭若風自身の師匠のことでしょうね)が待ち望んでいた最後の弟子だ」と。
おじいちゃん(百里洛陳)は、可愛い孫息子を手元から離したくない!と反対。そりゃそうだよね。でも、雷夢殺が「今の東君は西楚剣歌の唯一の継承者。天下の剣客から狙われる。鎮西侯府だけで一生守りきれるか?」と現実を突きつけます。さらに蕭若風も、東君が謎の集団(無法無天のことですね)に狙われていること、天啓城は危険だけど若者が羽ばたくには最高の場所だと説得。「俺は百里東君(ひゃくりとうくん)を信じてる!」って、熱い!
東君自身も、もう心は決まっていたみたい。馬に乗って、乾東城の隅々まで見て回る姿は、故郷への別れを告げているようでした。おじいちゃんも孫の決意を悟り、「学堂のためだけに行くならいい。だが、朝廷の争いには絶対に巻き込むな」と蕭若風に釘を刺し、天啓城行きを許可します。
一方、温珞玉(おん・らくぎょく)姐さん、怖すぎ!雷夢殺に「温香暖玉」っていう毒を盛って、「東君が無事に帰ってきたら解毒してあげる。もし何かあったら…楽に死ねるわよ?」って!ひぇぇ!雷夢殺、東君のこと頼んだぞ!
そして、ついに東君は天啓城へ旅立ちます!師匠との悲しい別れを乗り越えて、未来への希望を胸に!どんな冒険が待ってるのか、ワクワクしますね!
あ、そうそう、最後にチラッと出てきた司空長風(しくうちょうふう)くん。師匠の辛百草(しんひゃくそう)先生に薬草集めさせられてましたね(笑)。東君から「天啓城に行くぜ!」って手紙が届いて、辛百草先生は「ワシの医術を半分マスターしたら、お前も友達を追いかけて天啓城に行ってよし!」だって!司空長風(しくうちょうふう)くんの合流も楽しみ!
つづく