あらすじ
久しぶりの休暇を楽しむ許七安(シュー・チーアン)だったが、宋廷風(ソン・ティンフォン)と朱広孝(シュ・グアンシャオ)に誘われ家宅捜索に同行する。そこで別の打更人グループのリーダー格である銀鑼の朱成鋳から理不尽な嫌がらせを受ける。朱成鋳の部下が家宅捜索先の女性に乱暴しようとしたため、我慢の限界を超えた許七安は朱成鋳を斬りつけ重傷を負わせてしまう。朱成鋳の父である朱金鑼は激怒し許七安を殺そうとするが、楊硯(ヤン・イェン)に阻止され、許七安は魏公の裁きを受けることに。魏公は朱成鋳を免職、許七安を腰斬の刑に処すと宣告する。許七安は絶望し、同僚や叔母までもが彼の助命のために奔走する。李玉春(リー・ユーチュン)は魏公に公正な裁きを求め、許七安の救済を訴えるのだった。
ネタバレ
束の間の休息と、新たな火種
久しぶりのお休みで、家族サービスに精を出す許七安(シュー・チーアン)。料理の腕を振るったり、家事を手伝おうとしたり、なんだかんだ言って家族思いなんだよね。そんな平和な時間もつかの間、悪友…じゃなくて、同僚の宋廷風(ソン・ティンフォン)と朱広孝(シュ・グアンシャオ)から「おいしい仕事があるぜ!」とのお誘いが。なんでも、家宅捜索でガサ入れするんだけど、ついでにお宝もゲットできるかもしれないって話。そりゃ行くっきゃないでしょ!と、ホイホイついていく許七安(シュー・チーアン)なのでした。
理不尽な嫌がらせ!許七安、耐える!
ところが、現場に着くなり、別のチームの連中が因縁をつけてきたんだ。春風堂(しゅんぷうどう)のメンバーだと見るや、いきなり朱広孝(シュ・グアンシャオ)にビンタを二発! さすがの許七安もカチンときて剣に手をかけたんだけど、宋廷風(ソン・ティンフォン)に「今は耐えろ、大きな目的のためだ」って止められちゃう。でもね、嫌がらせはそれで終わらなかった。次に現れた朱成鋳(しゅせいちゅう)っていう銀鑼(ぎんら)の野郎が、朱広孝(シュ・グアンシャオ)を蹴り飛ばし、許七安にも何度も手を出してきたんだ! 相手は銀鑼、こっちは銅鑼(どら)。身分の違いで手出しできないのをいいことに、やりたい放題! 許七安、悔しさを噛みしめて耐えるしかなかったんだ…見てるこっちも歯ぎしりしちゃったよ!
家宅捜索が始まっても、朱成鋳たちの嫌がらせは続く。自分たちは金品をこっそり懐に入れてるくせに、宋廷風(ソン・ティンフォン)たちが真珠の首飾りを手に取っただけで「動くな!ゴミ掃除でもしてろ!」って。ひどすぎるよね!? 宋廷風が許七安をなだめていると、奥の部屋から女性の泣き叫ぶ声と助けを求める声が…! ああ、もうダメだ、これは絶対ヤバいやつだって、すぐに分かったよ。
我慢の限界!許七安、怒りの一閃!
「もう我慢ならねぇ!」仲間たちの制止も聞かず、許七安は部屋に飛び込んだ! そこには、案の定、朱成鋳の手下が女性に乱暴しようとしている光景が! 許七安はそいつを引きずり倒したんだけど、逆ギレした朱成鋳は、なんと女性を庭に引きずり出して、頭を踏みつけ始めたんだ!「身分をわきまえろ」って言いながら、ニヤニヤと許七安を挑発する朱成鋳。女性の顔は血まみれ…もう、見てられない!
その瞬間、許七安の中で何かがプツンと切れた。静かに刀を抜き、精神を集中させ、師匠から教わった武芸の奥義を心の中で唱える…。そして、次の瞬間!閃光一閃!許七安の一刀が朱成鋳を襲った! 朱成鋳は十数メートルも吹き飛ばされ、持っていた銀の鏡は真っ二つ!
朱成鋳はその場に倒れ込み、血を吐いて虫の息。周りの連中はパニック! 許七安自身も、まさかここまでの威力だとは思ってなかったみたい。完全にやっちまった…! 朱広孝は「早く逃げろ!」って叫んだけど、許七安は「俺が逃げたら、お前たちや家族はどうなるんだ」って、その場を動かなかったんだ。男だねぇ…!
親の七光り野郎と、迫る危機!
この朱成鋳って野郎、実は父親が金鑼(きんら)っていう超お偉いさん。だから若くして銀鑼になれたっていう、典型的な七光り野郎だったんだ。息子が血まみれで運ばれてきたのを見た父親の朱金鑼は、ブチギレて許七安を殺そうと動き出す!
でも、ここでファインプレー!宋廷風が馬を飛ばして李玉春(リー・ユーチュン)と楊硯(ヤン・イェン)に助けを求めてたんだ。朱金鑼が許七安を私刑にかけようとしたその時、楊硯(ヤン・イェン)が駆けつけて阻止!「魏公(ぎこう)の判断を仰ぐべきだ」と、許七安を魏公のもとへ連行したんだ。ナイス、楊硯(ヤン・イェン)!
非情なる裁き、そして仲間たちの嘆願
李玉春(リー・ユーチュン)は現場にいた証人を集めて、許七安に有利な証拠を探そうと必死に動くんだけど、朱金鑼の怒りは収まらない。そして、ついに魏公(魏淵(ウェイ・ユエン)、ぎえん)の裁きが下される…。
「朱成鋳は法を無視した、職を解く。許七安は上官に刃向かった、腰斬(ようざん)に処す」
……えええええ!? 腰斬って、あの腰斬!? 許七安、目が真っ赤だよ…。あれだけ朱成鋳にやられても耐えたのに、女性を助けようとした結果がこれかよ…。尊敬していた魏公からの、あまりにも非情な宣告。許七安は「魏公、民のため、公のために尽くすという初心を、まだ覚えておいでですか」と問いかけるけど、魏公は背を向けたまま答えない…。
牢に連行される許七安。同僚たちはみんな悲しんで、魏公に許七安の助命を嘆願しに行くんだ。
意外な助け舟と、最後の望み
そして、驚いたことに、いつも許七安に口うるさい叔母さんが、侍郎(じろう)夫人の王秀禾(おうしゅうか)に頭を下げて、皇帝への取りなしを頼み込んだんだ! しかも、自分の嫁入り道具だった、とんでもなく価値のある翡翠の腕輪まで渡しちゃって…! 普段はガミガミ言ってるけど、やっぱり家族なんだねぇ…泣ける。
処刑の時は刻一刻と迫る。朱金鑼以外の金鑼たちも、魏公に再考を促す。そして李玉春(リー・ユーチュン)は、もう見ていられないとばかりに、喪服のような白い衣をまとい、役所の前で魏公の名を叫び、公正な裁きと許七安の救済を訴えるんだ!
つづく