日中、何者かに追われた張晋然(ちょう・しんぜん)は、夜、燕子京(えん・しけい)に酒宴に招かれる。燕子京が崔氏を追い詰める様子から、張晋然は深い恨みがあるのではと推測するが、燕子京は崔十九(さいじゅうきゅう) が別人に貢珠を渡していたという新たな謎を提示する。一方、張晋然が珍珠楼で見つけた羊皮の巻物には、八娘、燕氏の簪、そして郁施という謎の人物の名が記されており、端午(たんご)は郁施が自分の父ではないかと考える。燕子京は郁施の死を知りながらも、端午には行方不明だと告げる。崔家は貢珠を納められず窮地に陥り、崔十九は潭王の妾となることで一族を救おうと決意するが、元婚約者の鄭公子に裏切られ、潭王への献上品である蓮台を盗まれてしまう。船で韶州へ向かう一行の中で、燕子京は船上競技を催し、端午は小蝦米(しょうこうべい)ら奴隷のために勝利し、燕子京から短剣を与えられる。お返しに端午は自作の弩を贈り、羊皮の巻物の解読を燕子京に頼むのだった。

「紅き真珠の詩(うた)」あらすじネタバレ11話

まず冒頭から、張晋然(ちょう・しんぜん)がいきなり何者かに追われるというスリリングな幕開け!そんな彼を夜、酒宴に招いて落ち着かせようとするのが、我らが燕子京(えん・しけい)様。この二人、腹の探り合いというか、なんとも言えない緊張感が漂ってましたね。張晋然(ちょう・しんぜん)も、燕子京(えん・しけい)が崔氏(さいし)を追い詰めていく様を目の当たりにしてきたわけで、「あんた、崔氏に何か深い恨みでもあるのか?」と核心に迫ろうとしますが、燕子京(えん・しけい)は相変わらずのポーカーフェイス。ただ、崔十九(さいじゅうきゅう) が別の誰かにも毎年貢珠を渡していた、なんていう新たな爆弾を投下!えええ、まだ何か裏があるの!?って感じですよね。

一方、張晋然(ちょう・しんぜん)が珍珠楼で見つけた羊皮の巻物。これがまた新たな謎を呼ぶんですよ。そこには八娘(はちじょう)のこと、そして燕氏の赤い簪(かんざし)、さらに「郁施(いくし)」という謎の人物の名前が!これを見た端午(たんご)ちゃん、「郁施って、もしかして私のお父さん…?」なんて推測を。燕子京にそのことを尋ねると、簪のことは否定しないものの、羊皮の巻物に書かれた崔氏一族はもう誰も生きていない、とバッサリ。郁施については、実は燕子京、彼が拷問されて死ぬのを見ていたらしいんですが、端午(たんご)ちゃんを心配させまいと「行方不明だ」なんて嘘をついちゃうんです。うーん、燕子京の優しさなのか、それとも何か別の思惑が…?気になります!

そして、崔家ですよ、崔家!貢珠を期日までに用意できず、崔父(さいふ)は皇帝からお咎めを受ける大ピンチ!そこで立ち上がったのが、娘の崔十九(さいじゅうきゅう) 。「お父様、私が責任を取ります!」と。これまで崔父は、娘だからという理由で商売を任せてこなかった本音を吐露するんですが、崔十九(さいじゅうきゅう) は覚悟を決めていました。数年前に自分に気のある素振りを見せていた潭王(たんおう)の妾(めかけ)になれば、この危機を乗り越えられるかもしれない、と。娘一人の犠牲で一族を救う…苦渋の決断を崔父も受け入れます。切ない、切なすぎるよ崔十九!

蓮台(れんだい)という大切な品を持って潭王のもとへ向かおうとする崔十九。道端に咲くタンポポを見て、自分の運命の儚さを嘆く姿は、見ていて胸が締め付けられました…。そこへ現れたのが、なんと元婚約者の鄭公子(ていこうし)!「崔家の事情は聞いているよ、助けるよ」なんて甘い言葉で近づいてきて、油断した崔十九を気絶させ、蓮台を盗んで逃走!おいおい鄭公子、お前ってやつはー!!これで崔十九は完全に絶望の淵へ…。もう、どうなっちゃうの!?

場面は変わって、船団は韶州(しょうしゅう)へ。張晋然は岳氏(がくし)を調査するために、部下にも韶州行きを命じます。長い船旅で退屈している皆のために、燕子京は船上で競技大会を開催!勝者にはなんと鹿肉のご馳走が振る舞われるとあって、船上は一気にヒートアップ!ここで、私たちの端午(たんご)ちゃんがまたまた魅せてくれます!小蝦米(しょうこうべい)が鹿肉を食べたことがないと聞くと、「私が勝って、奴隷のみんなにもお肉を分けてあげたい!」と燕子京に直談判。燕子京もこれを快諾!男前すぎるぜ、燕子京様!

そして競技が始まると、端午ちゃん、持ち前の身軽さと機転で、見事勝利を掴み取るんです!いやー、スカッとした!燕子京も、彼女が独学で戦い、特に短剣の扱いに長けていることを見抜いて、なんと短剣をプレゼント!これには端午ちゃんも大喜びで、お返しに自分が開発した手首に装着できる弓弩(クロスボウ)を燕子京に渡すという、なんとも微笑ましい(?)一幕も。

羊皮の巻物の文字が気になっていた端午ちゃんは、燕子京に教えを乞いに行くのですが…この二人の関係も、少しずつ変化していくのでしょうか?目が離せませんね!

つづく