謎の宝飾品の手がかりを追って韶州を訪れた燕子京(えん・しけい)と端午(たんご)。そこで二人は、「玉観音」の異名を持つ天才的な宝石彫刻家・越雲岫(えつうんしゅう)と出会う。燕子京は越雲岫の持つある装飾品に気づき、衝撃を受ける。それは彼が幼い頃、行方不明になった妹に贈ったものと酷似していたのだ。燕子京は周囲を驚かせながらも越雲岫に求婚するが、その真意を端午は訝しむ。一方、越雲岫の周辺には不穏な動きがあり、彼女の身に危険が迫っている可能性が浮上する。そんな中、韶州に現れた張晋然(ちょう・しんぜん)によって、燕子京の壮絶な過去と、彼の一族を襲った悲劇が明らかになる。全ての点が繋がり、端午は燕子京の本当の目的と、越雲岫の正体に気づき始めるのだった。

「紅き真珠の詩(うた)」あらすじネタバレ12話

謎の文字と運命の再会…燕子京(えん・しけい)、韶州へ!

前回、謎の異国の文字が書かれた紙と、そこに描かれた美しい宝飾品に手がかりを見出した燕子京(えん・しけい)。今回はその宝飾品を実際に手にし、端午(たんご)もその美しさに息をのむシーンからスタート! やっと絵でしか見られなかった首飾りの実物が見られて、端午(たんご)ちゃんもビックリだったよね!

そして一行は、その手がかりを追って韶州(しょうしゅう)へ。そこで燕子京は、部下から「玉観音(ぎょくかんのん)」と呼ばれる凄腕の宝石彫刻家がいるって情報をゲットするんだ。この玉観音、本名は越雲岫(えつうんしゅう)っていうんだけど、彼女の手にかかればどんな素材も生きているみたいに精巧な作品に生まれ変わるっていうんだから、期待が高まるよね!

早速、燕子京は船を降りて玉観音の工房がある岳(がく)家へ。そしたらなんと! 岳家の前は人でごった返してるじゃないの! 聞けば、その日は岳家がお婿さんを選ぶ日だったらしくて。燕子京ったら、ちゃっかり「私も求婚しに来ました~」みたいなノリで岳家に入っていくんだから、相変わらず大胆不敵!

天才彫刻家・玉観音との出会い、そして衝撃の事実!

お屋敷の広間に入ると、そこにはたくさんの男たちが…! みんなの視線の先には、静かに座って黙々と彫刻作業をしている一人の女性が。この女性こそが玉観音こと越雲岫(えつうんしゅう)! 肌は透き通るように白くて、顔立ちはまるで桃の花みたい。まさに国色天香って言葉がピッタリの美女なんだけど、それだけじゃない! 周りがどんなに騒がしくても、微動だにせず作業に没頭する集中力と、その手から生み出される作品の素晴らしさ…。いやはや、ただ者じゃないオーラが漂ってるわけ。

各地を旅して、酸いも甘いも噛み分けてきた燕子京。そんな彼が、越雲岫(えつうんしゅう)の腰に揺れるある飾りに気づいた瞬間、顔色が一変するの! それはなんと、彼が幼い頃に自分の手で彫って、たった一人の妹に誕生日の贈り物としてあげた魚の珠の首飾り…! 長年行方不明だった妹と、瓜二つの人物が目の前に現れたんだから、そりゃあ衝撃だよね! 燕子京が簡単にあきらめるはずがない!

案の定、他の男たちが玉観音の作品に値をつけ始めると、燕子京は「それが結納の代わりってことね?」とばかりに、とんでもない高値を提示! 「全財産を投げ打ってでも、玉観音を妻に迎える!」って宣言しちゃうんだから、もう周りはポカーンだよね。

燕子京の真意は?端午の鋭い観察眼が光る!

そんな燕子京の様子を見て、端午は「え、ちょっと待って!?」ってなるわけ。確かに越雲岫は息をのむほどの美人で、才能もピカイチ。でも、出会って数分で全財産を投げ打つなんて、あの超絶用心深い燕子京らしくない! 絶対何か裏があるはず…! 端午が問い詰めようとしても、燕子京はいつものポーカーフェイスで何も語らず、むしろ「早く縁談を進めてくれ!」って急かす始末。うーん、怪しい、怪しすぎる!

翌日、端午は改めて越雲岫のもとへ。彼女の部屋に入ると、そこにはなんと、かつて端午が羊皮紙の巻物で見たことのある「飛天像」が! それだけじゃなくて、他にも巻物に描かれていた作品がたくさん完成品として置かれていたんだ。これには端午もビックリ!

そして端午は、燕子京に「越雲岫さんは白玉がお好きみたいですよ」と報告。それを聞いた燕子京、なんと船にある白玉を全部、越雲岫に贈るよう部下に命じるの! もう、なりふり構わない感じがすごい!

忍び寄る魔の手…羊乳に隠された悪意

再び越雲岫を訪ねた端午は、さらに不穏な事実に気づく。越雲岫が手を美しく保つために使っている羊乳…なんと、それに問題があるっぽい! 越雲岫自身も「お父様が持ってきてくれるんだけど、ここ数日、これに手をつけると力が入らなくなって、痛みも出てきたの…」って。手浴はしたくないけど、お父さんの圧力で逆らえないみたい。かわいそうに…。

端午はこっそりその羊乳を持ち帰って、お医者さんに見せるんだけど…やっぱり! なんと毒が仕込まれていたのよ!

ここで端午の推理が炸裂! 「もしかして、玉観音のお父さんは、娘が嫁いだら自分のコレクションしてる玉の価値が下がるのを恐れてるんじゃ…? だから、娘に何かあれば、その作品が“幻の一品”になって価値が爆上がりする…そんな恐ろしいことを考えてるのかも!」って。いやいや、実の娘にそんなことするなんて、信じられないけど…ありえなくもないのが怖いところ。

張晋然(ちょう・しんぜん)登場!明かされる燕子京の過去と一族の悲劇

そんな中、なんと韶州に張晋然(ちょう・しんぜん)も来ていたの! 岳家の近くで偶然端午と再会! 張晋然(ちょう・しんぜん)が岳家で掴んだ情報っていうのが、また衝撃的で…。

端午は飛天像を見て、薄々燕子京の正体に気づき始めてたんだけど、張晋然の口から決定的な事実が語られるの。

「揚州の燕(えん)氏こそが、かつて合浦(がっぽ)を治めていた一族だ。当時、燕氏は揚州でも指折りの豪商で、国への献上品として『蓮台飛天像』を準備していた。これが朝廷に献上されれば、国内随一の宝石商として名を馳せるはずだった…。しかし、宮中での宴の最中、その国宝が突然砕け散り、しかも他の宝石も全て偽物だったことが発覚したんだ! 皇帝が激怒して燕氏を罰し、真相を究明しようとした矢先…燕氏一族は、なんと全員皆殺しにされてしまった…。そして、この事件は闇に葬られたんだ…」

ひえぇぇ…! そんな悲しい過去があったなんて…。

点と線が繋がる時…燕子京の本当の目的とは?

聡明な端午は、これまでの出来事と張晋然の話を結びつけて、ついに確信に至るの!

「そうか…! 燕子京の本当の正体は、あの悲劇の燕氏の生き残り…! だから、彼が全財産を投げ打ってでも娶ろうとしたあの女性は…彼の生き別れた妹に違いない!!」

うわー! そういうことだったのね! 妹さんを探すために、そして一族の無念を晴らすために、燕子京はずっと旅を続けていたんだ…。泣ける…。

つづく