武陵の八方楼に滞在することになった燕子京(えん・しけい)一行。しかし、そこは崔十九(さいじゅうきゅう) の復讐と、崔八の恐ろしい策略が渦巻く場所だった。燕子京は崔十九の罠にかかり毒を盛られるが、それはさらなる陰謀を探るための苦肉の策でもあった。一方、危険を察知した端午(たんご)は仲間と脱出を試みるも、覚醒した崔八の逆襲に遭い、康琚(こうきょ)や崔十九と共に捕らえられ、地下牢での強制労働を強いられる。燕子京の行方は依然として知れず、端午たちは絶望的な状況から反撃の機会をうかがう。

「紅き真珠の詩(うた)」あらすじネタバレ15話

まず一行は、老岳(ろうがく)の昔なじみである崔八(さいはち)を頼って、八方楼(はっぽうろう)っていう宿に落ち着くことになったの。武陵(ぶりょう)の地はなんだか瘴気が多くて、端午(たんご)ちゃんがすぐに薬の手配をしたり、警備を固めたりと、相変わらず頼りになるわよね。そんな中、曹頭(そうとう)が「最近この辺りで施粥が行われてて、貧しい人が減ったみたいですよ」なんて情報を仕入れてくるんだけど、これがまた後々の伏線になってくるのよ…。

さて、老岳が燕子京(えん・しけい)を崔八に引き合わせるんだけど、ここからがもう大変!なんと、崔十九(さいじゅうきゅう) が燕子京(えん・しけい)の商隊が来たことを嗅ぎつけて、ほくそ笑んでるのよ!「あら、復讐の相手が自分からやってくるなんてラッキー♪」とばかりに、崔八になりすまして燕子京(えん・しけい)とご対面。

燕子京はね、老岳が抱えてた珠宝の借金を肩代わりするって申し出たんだけど、偽物の崔八(もちろん中身は崔十九(さいじゅうきゅう) の指示よ!)は「あぁ、1万ね、数日中に返すわよ」なんてしれっと答えて、さらには緑色に光る怪しげな酒を勧めてくるの!燕子京も「ん?なんかおかしいぞ…」とは思ったみたいだけど、ここはグッと飲み干すのよ。男気あるわよねぇ。

案の定、燕子京は毒にあたって倒れちゃうんだけど、さすがは名医の康琚(こうきょ)!燕子京の吐いたものから、毒がなんとあの驪龍盗(りりゅうとう)のものだって見抜いちゃうの。どうやら崔の一族は、裏で驪龍盗とズブズブの関係だったみたいね…。

毒で弱ってる燕子京に、康琚は「なんでそんな無茶したんですか!」ってちょっとお説教モード。でも燕子京は、「この八方楼に来てからどうもきな臭い。驪龍盗だけじゃなく、他にも何か裏があるはずだ。それを探るには、まず相手を信用させるしかなかったんだ」って…。うーん、深いわ!そして康琚に、持ってきた珠宝をすぐに隠すよう指示。敵は最初からこれを狙ってたのね!

一方、端午(たんご)ちゃんも鋭いわよ!曹頭から「商隊の珠宝が消えました!」って報告を受けて、ピーンと来たみたい。燕子京の顔色も悪いし、珠宝を隠せって指示してるのも聞いちゃって、「これはヤバい!」と商隊の仲間たちを連れて、こっそり八方楼を脱出!さすがの判断力よね。

でも、ただ逃げるだけじゃ終わらないのが端午(たんご)ちゃん。あの老獪な老岳に「ちょっと様子を探ってきてよ」って頼むんだけど、老岳は「いやいや、面倒なことには関わりたくないんで」って逃げ腰。そこで端午ちゃん、一芝居打つのよ!老岳に「あんたに毒盛っちゃった♪ 解毒薬が欲しければ、私の言うことを聞くことね!」なんて嘘八百並べて、無理やり協力させちゃうんだから、もう小悪魔なんだから!

仕方なく老岳は、崔八の護衛の黒山(こくざん)って男と交渉。そこで崔十七(さいじゅうしち)が「老岳が燕子京の珠宝の隠し場所を知ってるだと!?」って聞きつけて、早速掘り出しに行かせちゃうの。

ところがよ!ここからが大どんでん返し!崔十九(さいじゅうきゅう) はずっと崔八に薬を盛って昏睡状態だと思い込んでたんだけど、実は崔八のじいさん、とっくに意識を取り戻してたのよ!侍女にこっそり薬を変えさせて、まんまとみんなを騙してたってわけ。そして、崔十七が燕子京の隠した珠宝を掘り出したって報告を聞くやいなや、隠し持ってた毒ガス発動!あっという間に、端午ちゃんも康琚も、そしてなんと崔十九までみーんな気を失って、地下の牢屋にポイッ!

いやー、崔八、恐ろしいじいさんだわ…。

気がつくと、端午ちゃんと崔十七は、崔八の奴隷にされちゃってたの。暗くてジメジメした地下道で、来る日も来る日も鉱石を掘らされる毎日…。捕まる直前、端午ちゃんは燕子京の姿が見えないことに気づいてたのよね。牢屋の中で、康琚と「今はひとまず従うフリをして、絶対に燕子京様を見つけ出しましょう!」って誓い合うんだけど…。

つづく