崔家の不穏な影…謎の薬と崔十九(さいじゅうきゅう) の思惑

物語は、崔八(さい・はち)が突然倒れる衝撃的なシーンからスタート。ただの卒中かと思いきや、なんと発作まで起こしちゃって、もう大変!腕利きの医者もさじを投げる中、颯爽と現れたのが崔十九(さいじゅうきゅう) 。彼女が用意した薬を飲ませると、崔八は奇跡的に意識を取り戻すの。

でもね、この薬がクセモノ。崔八の護衛も「その薬、何なんだ?」って疑いの目を向けるんだけど、崔十九(さいじゅうきゅう) は「崔家特有の持病があって、その薬なの。私も時々発作が起きるから持ち歩いてるのよ」なんてサラリとかわすの。いやいや、そんな都合のいい話ある?って感じだけど、崔八の命は崔十九が握ってる状態だから、護衛も強く出られないのよね。侍女にこっそり「あれは馬纓花(ばえいか)が効くってアジェ(お父様)が言ってたような…今は一時しのぎよ」なんて漏らしてたけど、崔十九、何か隠してるのは間違いないわね!崔家の闇、深そう…。

新たな旅立ち!西域目指して、いざ出発!

一方、我らが燕子京(えん・しけい)は、父の仇を討つために驪龍盗(りりゅうとう)を追って西域へ向かう決意を固めていたわ。そこに「私も連れて行ってください!」と懇願するのが、そう、端午(たんご)!彼女も父の無念を晴らしたい一心なのよね。そして、広州で助けられたばかりの越雲岫(えつうんしゅう)も、他に身寄りがないということで一行に加わることに。こうして、新たな旅が始まるの!

旅は道連れ?それぞれの想いが交錯する道中

長い旅路、退屈しのぎにと燕子京(えん・しけい)が端午(たんご)にお茶の淹れ方を教え始めるんだけど、これがまた可愛いのよ!初めて茶器を手にする端午(たんご)は、おっかなびっくり。「私は商売の技術を学びたいんですぅ~!こんなお茶淹ればかりじゃなくて~」なんてブツブツ文句を言いながらも、一生懸命な姿が健気。燕子京(えん・しけい)もそんな端午の魂胆はお見通しで、ニヤニヤしながらも南陽の宝石の見分け方を伝授。師弟関係がちょっとずつ深まっていく感じ、たまらないわよね!

端午は、燕子京のことを「エメラルドみたい」って表現するの。そして、張晋然(ちょう・しんぜん)と崔十九は「ムーンストーンみたい」って。さらに「エメラルドとムーンストーンって、並べたらすっごくお似合いじゃない?」なんて無邪気に言っちゃうんだけど、燕子京は「いや、真珠と宝石の方がもっと輝きが増すと思うが?」だって!これって、もしかして…端午のこと…!?キャー!

そんなこんなで休憩ポイントに着くと、そこには張晋然(ちょう・しんぜん)の一行も!越雲岫(えつうんしゅう)のお父さんは罪人として馬車に縛り付けられていて、見ていて辛いわ…。

ここで、男たちのプライドをかけた(?)鶏射ち競争が勃発!燕子京はさすがの腕前でスパッと射止めるんだけど、張晋然(ちょう・しんぜん)は心優しいから殺生が苦手なのよね。そんな中、端午が燕子京に弓を教えてもらっている姿を見て、張晋然の心にはメラメラと嫉妬の炎が…!あの距離感は、確かにヤキモチ焼いちゃうわよねぇ。

休憩中、張晋然は端午に「人魚と書生の物語」を語り始めるの。お互いに惹かれ合うけど、人魚は陸に上がれず、書生は海に入れない…切ない恋物語。張晋然はこれを自分たちのことに重ねて、遠回しに想いを伝えようとしたみたいだけど、端午は「物語は素敵だけど、現実とは違うわ。違う世界の二人が無理に一緒になる必要はないんじゃないかしら」と、ある意味バッサリ。うーん、張晋然、切ない!でも、端午の現実的なところも魅力なのよね。

過去との再会、そして武陵へ…

旅の途中、燕子京の隊商は曹大(そうだい)という男と再会。この曹大、以前燕子京がピンチの時に宝を盗もうとして捕まって追放された過去があるの。そんな彼が「もう一度隊商に戻りたい」と懇願。燕子京は、その判断を端午に委ねるの。端午は過去のわだかまりを乗り越えて、曹大を受け入れることを決めるの。この決断が吉と出るか凶と出るか…ちょっと心配。

そして一行はついに武陵(ぶりょう)の街へ到着。街では多くの人々が祈りを捧げたり、お粥を施したりしていて、何やら不穏な雰囲気。燕子京は「この街の偉い人が病気にでもなったかな?」と鋭い推察。一方、張晋然は「お前がここに来た目的は何だ?」と燕子京を疑っている様子。燕子京は「商売のためさ」と煙に巻くけど、張晋然は勅命で事件捜査に来ているみたいで、今夜は有名な八角楼には泊まれないだろう、なんて意味深なことを言うのよ。武陵で一体何が待ち受けているのか…!?

つづく