容疑者の自白に納得できない狄仁傑(てき じんけつ)は、独自の捜査を継続する。彼は事件の鍵を握る人物に接触を試みるが、予期せぬ悲劇が起きてしまう。相次ぐ死を前に、狄仁傑は自らの無力さを痛感する。一方、軍の物資を調査する中で、狄仁傑は内部に潜む大きな不正の存在を確信。新たな敵対者も現れ、捜査はさらなる困難に直面する。そんな中、狄仁傑と彼を案じる曹安(そう あん)の関係にも、静かな変化が訪れる。事件の裏に隠された、より大きな闇の輪郭が少しずつ見え始める回。
「大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る」あらすじネタバレ14話
どうも、ドラマ大好きブロガーです! いやあ、今回の『大唐狄公案』第14話、もう心がえぐられるような展開でしたね…。事件の真相に近づいたかと思えば、新たな悲劇が待ち受けていて、狄仁傑(てき じんけつ)と一緒にこっちまで無力感に苛まれちゃいました。
でも、そんなシリアスな展開の中にも、狄仁傑(てき じんけつ)と曹安(そう あん)の切ないロマンスがあって…もう感情がジェットコースター!
まだ観ていない方は、ここから先はUターン推奨!準備はいいですか?それでは、怒涛の14話、振り返っていきましょう!
雨師に焦がれた乙女の悲しすぎる結末
前の話で捕まった男が自白したものの、我らが狄仁傑(てき じんけつ)は「真犯人は別にいる!」と全く納得していません。独自の捜査を続け、事件の鍵を握る4人の童兵の似顔絵を自ら描き、馬栄(ば・えい)にその行方を追わせます。一方、洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)の調査で、軍の物資が潤沢なことから、内部に深刻な汚職問題が渦巻いていることも明らかに。もう、問題山積みすぎ!
そんな中、狄仁傑は降りしきる雨の中、明月坊へ。曹安(そう あん)に会うわけでもなく、ただ扉越しに「事件が片付いたら話がある」とだけ告げるんです。もう、この不器用さがたまらない!
でも、感傷に浸る暇もなく、事態は急変します。譙楼(しょうろう)へ向かった狄仁傑が目にしたのは、伝説の「雨師」の羽衣をまとい、今にも身を投げようとする黄鶯児(こう えいじ)の姿でした。
「待て!」
狄仁傑はとっさに自らも雨師を名乗り、彼女を止めようとします。そして、恋人だった鐘昉(しょうほう)の死の真相を問い詰めるのですが…時すでに遅し。激しく動揺した彼女は、狄仁傑の制止を振り切り、夜空へ身を投げてしまいました。まるで彼女の願いを叶えるかのように、一羽の鷹が鳴きながら空を舞うシーンは、あまりにも幻想的で、そして残酷でした…。
ここで明かされる、悲しい勘違いの全貌。
黄鶯児は、雨師の伝説に心酔していました。鐘昉はそんな彼女に一目惚れし、雨師のふりをして彼女と逢瀬を重ねていたのです。二人は深く愛し合いますが、彼は決して素顔を見せませんでした。
そして、彼が殺害されたあの日。譙楼で仮面を外された彼の亡骸を初めて見た黄鶯児は、愛する雨師がただの人間だったという事実に打ちのめされます。怒りと絶望の中、犯人が現場に残した軍刀を手に取り、すでに息絶えていた彼の体に、自らの手で一突き…。そう、彼女は「自分が恋人を殺してしまった」と、ずっと勘違いしていたんですね。切なすぎる…。
口封じか?連鎖する死と、狄仁傑の慟哭
黄鶯児の死に打ちひしがれる狄仁傑に、さらなる悲報が。彼が追いかけていた4人の童兵が、李校尉(り こうい)によって「処刑」されてしまったのです。狄仁傑が軍営に駆けつけたときには、すでに彼らは吊るされた後でした。
「なぜ真相究明を待たなかった!」と激しく詰め寄る狄仁傑に対し、李校尉は「彼らは私が拾ってきた乞食同然の子供たちだ。やっと兵士としての尊厳を教え込めたのに、別の罪でその誇りを汚されたくなかった」と、それらしい言い訳を並べます。でも、その目は全く笑っていません。これは絶対何か隠してる!「軍営は俺の土地だ、手を出すな」という警告まで残し、完全に狄仁傑と敵対姿勢です。
立て続けに目の前で命が失われ、自分の無力さを痛感した狄仁傑。彼は再び雨の中、明月坊の前にいました。そして、またしても扉越しに、曹安(そう あん)へ心の声を漏らすのです。
「誰一人、救えなかった…」
その弱々しい声を聞いて、曹安の胸も張り裂けそう。このシーン、本当に胸が痛かった…。
嘘を暴け!汚職の尻尾と、喬泰(きょうたい)(きょうたい)の絶体絶命
翌朝、狄仁傑が目を覚ますと、そこはなんと曹安の部屋!彼女は侍女に世話を任せ、姿を消していました。ツンデレがすぎるよ、曹安!
さて、気を取り直した狄仁傑のもとに、馬栄(ば・えい)から調査報告が。例の童兵たち、実は酒楼で李校尉と塩商人の謝(しゃ)掌櫃に会っていたことが判明!しかも、その時、彼らは刀を帯びていなかったという証言まで。これで李校尉の嘘は確定!
狄仁傑はすぐさま謝掌櫃を尾行し、軍から横流しされた物資が隠された蔵を発見します。証拠は揃った!
ところが、李校尉を捕らえようとした瞬間、逆に相手の罠にはまってしまいます。なんと、李校尉は喬泰(きょうたい)(きょうたい)(きょうたい)が逃亡兵であることを突き止め、彼を捕らえてしまったのです!拷問を受け、ボロボロにされる喬泰…。もう見ていられない!
ここで、相棒の馬栄(ば・えい)が、今まで隠していた自らの過去を狄仁傑に告白します。彼もまた、かつて将軍の部下でしたが、上官の妻と恋に落ちて駆け落ちした過去があったのです。結局、彼女は苦しい生活に耐えきれず去ってしまい、馬栄だけが逃亡兵の罪を背負うことに…。喬泰と自分を重ね合わせ、怒りに震える馬栄の姿にグッときました。
いよいよ、李校尉が喬泰を公開処刑しようとした、その瞬間!
狄仁傑が機転を利かせ、大衆の前で李校尉の悪事を大声で叫び、時間を稼ぎます。そこに、汚職の決定的な証拠を掴んだ洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)が駆けつけ、見事に李校尉の罪を暴き立てました!
悪事は裁かれ、李校尉は法の裁きを受けることに。喬泰も一命を取り留め、本当にホッとしました。
不器用な二人の背中を押す、粋な計らい
事件解決後、明月坊の女主人が、なんとも粋な計らいを見せてくれます。狄仁傑と曹安が両想いなことを見抜いていた彼女は、「狄仁傑が危ない!」と嘘の情報を流し、心配でたまらない曹安を駆けつけさせるのです。
後から女主人の優しさに気づいた曹安が明月坊に戻ると、そこには新しい芸妓を募集する張り紙が。女主人は静かに琵琶を奏で、二人は言葉を交わさずとも、微笑み合うのでした。これはもう、曹安が狄仁傑についていくことを決めたってことですよね!?
『大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る』第14話の感想
今回は、事件の悲しい真相と、登場人物たちの過去が交錯する非常に重厚な回でした。特に、恋人を想うあまり悲劇的な結末を迎えた黄鶯児の物語は、胸が締め付けられる思いです。彼女の純粋な心が引き起こした勘違いの連鎖は、この事件のやるせなさを象徴していました。また、立て続けに人の死を目の当たりにし、無力感に苛まれる狄仁傑の人間的な弱さが描かれたのも印象的です。扉越しに曹安へ本音を漏らす場面は、二人の関係性の深まりを感じさせ、緊迫した展開の中での数少ない救いでした。軍内部の腐敗という新たな問題も浮上し、物語に一層の深みを与えています。
つづく