蓬莱で起きた雨師連続殺人事件の捜査がついに大詰めを迎えます。狄仁傑(てき じんけつ)は証拠を手に、事件の核心へと迫っていくのですが、果たしてその奇怪な事件の真相とは。そして、事件解決後、狄仁傑は次の任地・蘭坊へと旅立ちます。その旅路では、新たな出会いと、これからの波乱を予感させる不思議な出来事が一行を待ち受けていました。

「大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る」あらすじネタバレ15話

さっそく、事件の核心から振り返っていこうか!

雨師の正体…悲しき男の20年

軍営から戻った我らが狄仁傑(てき じんけつ)が向かったのは、事件の鍵を握る質屋「鐘記質肆」。すると、店主の林掌櫃(りんしょうがい)が店をたたみ、故郷へ帰る準備をしているじゃないか。もうこの時点で怪しさMAXだよね。

狄仁傑(てき じんけつ)が、事件の証拠である匕首の質札の文字を見せると、店の伙計(従業員)があっさり「これは鐘昉(しょうほう)様の字です」と証言。これで確定だ。

観念した林掌櫃(りんしょうがい)は、まるで魂が抜けたように木彫りを撫でながら呟くんだ。「鐘昉(しょうほう)が…あの雨師の話さえ信じなければ…」。

そう、犯人は彼だった。

狄仁傑(てき じんけつ)の鋭い推理が、林掌櫃の心の闇を暴いていく。

鐘昉は店の金にまで手をつけ、謎の女・黄鶯児(こう えいじ)に貢いでいた。20年近く、二人三脚で築き上げてきた店も、鐘昉の恋心ひとつでめちゃくちゃに…。客に頭を下げ、屈辱に耐え、すべてを捧げてきた林掌櫃の努力は水の泡。

「俺たちの20年を、あの狂女ひとりのせいで台無しにしやがって…!」

林掌櫃の悲痛な叫びが、刑場に連行される彼の背中が、あまりにも哀れでね…。民衆から罵声を浴び、野菜を投げつけられても、彼の目にはただ、かつて敬愛した鐘昉の幻の背中だけが映っていたんだ。なんとも言えない悲しい結末だったよ。

結局、「雨師」なんてものは存在せず、人々の妄想が生んだ幻。そして、その幻に囚われた男たちの愛憎が引き起こした悲劇だったってわけだ。

ちなみに、黄鶯児(こう えいじ)に惚れて身代わりになろうとした王三郎(おうさぶろう)も、ただ利用されただけの駒だったっていうのも、また切ない話だよね…。

馬栄(ば・えい)が吐き捨てるように言った「どいつもこいつも、好きなら好きだってハッキリ言えねぇ意気地なしばっかりだ」ってセリフ、まさにその通り!愛がこじれると、本当にろくなことにならないね。

旅立ちの朝、奇跡は起こる!

さて、事件は解決したものの、狄仁傑の心は晴れない。なぜなら、愛する曹安(そう あん)との別れが迫っていたからだ。

意を決して彼女の住む明月坊を訪ね、ドア越しに想いを伝える狄仁傑。でも、中からの返事はない…。ああ、やっぱりダメなのか…と、がっくり肩を落として帰る狄仁傑の後ろ姿、見てるこっちも辛かったよ。

そして翌朝。

蘭坊へと旅立つ日。狄仁傑は、なぜか馬に乗らずに歩いて城門を出ていく。

馬栄(ば・えい)や喬泰(きょうたい)(きょうたい)(きょうたい)たちが「旦那、どうしたんです?」って不思議がる中、視聴者(と洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう))はもうわかってるよね!

そう!その先にあった茶屋で…!

黒の旅装束に身を包み、琵琶を背負った曹安(そう あん)が待っていたんだよーーー!!

「待たせたな」って感じでスッと立ち上がる曹安(そう あん)、カッコよすぎだろ!もうね、このシーンでガッツポーズした人、正直に手を挙げて!(笑)

多くを語らずとも、共に旅立つことを決めた二人。最高の展開じゃないか!

砂漠の再会と、不吉な“お守り”

こうして、曹安という最高のパートナーを得て、一行は次の任地・蘭坊へと向かう。

旅の途中、広大な砂漠で狄仁傑、馬栄(ば・えい)、喬泰(きょうたい)(きょうたい)の3人は昔を思い出していた。そう、この3人が出会ったのも、この砂漠だったんだ。

腹ペコで死にそうだった馬栄と喬泰が、狄仁傑から水と食料を奪おうとしたのが最初の出会いだったなんて、今じゃ信じられないよな(笑)。

そんな思い出話の最中、突然の砂嵐が一行を襲う!

パニックの中、大事な公文書の箱が砂漠に落下し、事件の記録が散らばってしまうんだ。

嵐が過ぎ去り、狄仁傑が書類を拾い集めていると、彼の指先にカツンと硬いものが触れる。

それは…一本の桃木の剣。

ただの木剣じゃない。これは、かつて狄仁傑が父を救うために川へ飛び込んだ時に失くし、ずっとお守りとして大切にしていた、あの桃木の剣だったんだ!

失くしたはずのお守りとの、砂漠での奇跡的な再会。

でも、これは吉兆なのか?それとも…。

まるで「これからの蘭坊での旅は、一筋縄ではいかないぞ」と告げているような、不吉な予感。

新たな謎と危険を匂わせるこのラストシーン、鳥肌が立ったよ!

事件の切ない幕切れと、狄仁傑&曹安の新たな旅立ち、そして不穏な未来の暗示まで…第15話も最高に中身の濃い回だったね!

一体、蘭坊では何が待ち受けているのか!?

『大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る』第15話の感想

雨師事件の真相は、長年の友情と努力が恋愛感情によって踏みにじられた末の悲劇であり、非常にやるせない結末でした。犯人の動機には同情の余地もあり、複雑な後味が残ります。その一方で、狄仁傑と曹安の関係が大きく前進し、共に旅立つ場面は心温まるものでした。しかし、砂漠で発見された桃木の剣が、次の任地での波乱を予感させ、物語に新たな緊張感を与えています。

つづく