役所が焼失し、無法地帯となった蘭坊に赴任した狄仁傑(てき じんけつ)。法と秩序を取り戻そうと奮闘するが、民衆は彼を信用しない。そんな中、町の善人として知られる男が不可解な死を遂げる。一見すると自殺に見えるこの事件の裏には、人々の複雑な思惑と悲しい過去が隠されていた。狄仁傑は、閉ざされた人々の心を開き、事件の真相にたどり着けるのか。

「大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る」あらすじネタバレ17話

今回も狄仁傑(てき じんけつ)が、一筋縄じゃいかない難事件に挑むわけだが、第17話はマジで息つく暇もなかったな!無法地帯と化した蘭坊(らんぼう)で、一体何が起きるのか?

孤立無援のヒーロー、狄仁傑(てき じんけつ)の闘いが始まる!

舞台は、前の事件で役所が焼け落ち、すっかり無法地帯と化した蘭坊。我らが狄仁傑(てき じんけつ)は、なんと廃墟に手作りの裁判所(公堂)を建てて、「さあ、困ってる者は訴え出よ!」と正義の旗を掲げるんだ。でもな、民衆は役人なんてこれっぽっちも信用してない。「どうせアンタも同じだろ?」ってなもんで、遠巻きに見てるだけで誰も近寄ってこない。

そんな中、一人の少年が「じいちゃんの足が折られた!」と駆け込んでくるんだけど、訴えられた男は「知らねえよ!」の一点張り。狄仁傑もこれにはお手上げ状態…。

李県尉(りけんい)に言わせりゃ、役所の火事も天災だったのに、民衆は「役所なんて燃えちまえ」と誰も消火しなかったらしい。もうね、この街、腐りきってるわけよ。各地を牛耳るボスが好き放題やってるんだからな。

それでも諦めないのが狄仁傑!焼け焦げた旗を引っこ抜き、「この蘭坊の主権は県衙にある!」と高らかに宣言する。相棒の洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)は「旦那、無茶ですって!」とハラハラ。でも、我らがヒロイン曹安(そう あん)だけは、彼の覚悟を静かに見守り、支持するんだ。いやー、この二人の信頼関係、たまらないよな!

謎多き「自殺」と、狄仁傑の封印された過去

今回のメインディッシュは、蘭坊の善人として知られた李陶(りとう)という男の不可解な「自殺」事件だ。

検視官の胡仵作(ごおくさく)に話を聞いても、「自殺だ、自殺だ」と繰り返すばかりで、なんだか様子がおかしい。狄仁傑が「毒殺の可能性は?」と鋭く突っ込むと、明らかに動揺して話をそらすんだ。こいつ、絶対何か隠してるだろ!

捜査の矛先は、李陶が想いを寄せていたという絶世の美女、秋月(しゅうげつ)へ。狄仁傑は現場の状況から、彼女が事件後に現場をいじったことを見抜く。

追い詰められた秋月は、ついに重い口を開く。彼女はかつて砂漠で死にかけていたところを、紅亭子(こうていし)の女将・碧月(へきげつ)に救われた過去があった。だから、李陶からの真っ直ぐな愛情を素直に受け取れず、拒絶してしまったというんだ。

彼女は李陶が死のうとしていることに気づきながらも、止めなかった。それどころか、彼の死後、自分の価値を高めるために遺書を探し回ったと告白する。なんてこった…悲しい過去が彼女を歪ませてしまったのか?

一方で、曹安(そう あん)は狄仁傑の過去を探るうちに、衝撃の事実にたどり着く。狄仁傑の父・狄知遜(てきちそん)は、かつて謎の組織「黒焰(こくえん)」に脅され、絶望の末に自ら命を絶っていたんだ。この事件が、狄仁傑の心に深い影を落としている。彼が人一倍、正義にこだわる理由がここにあったんだな…。

黒幕は誰だ!?狄仁傑の罠が炸裂する!

話はここで終わらないぜ!紅亭子の護衛・魏城(ぎじょう)が、何者かに襲われて重傷を負っているのが見つかる。彼は死の間際に「俺を襲ったのは銭灝(せんこう)だ。誰かが懸賞金をかけて、李陶の死の真相を探らせている」と言い残す。

懸賞金…?ピンときた狄仁傑は、被害者の父・李刺史(りしし)の元へ走る!李刺史は肺の病で余命いくばくもなく、狄仁傑の捜査を待てずに、自らの手で息子の仇を討とうとしていたんだ。この親子の悲劇に、狄仁傑も心を痛め、必ず真相を突き止めると誓う。

その矢先、なんと胡仵作の家が放火され、証拠となるはずの李陶の遺体まで焼かれてしまう!証拠隠滅、あまりにタイミングが良すぎる…。

ここで狄仁傑の頭脳が冴えわたる!「俺たちの内部に、情報を漏らしているネズミがいる」。彼は馬栄(ば・えい)たちに協力を仰ぎ、一世一代の大芝居を打つんだ。

「意識不明だった胡仵作が目を覚まし、犯人に関する重要な手がかりを話したぞ!」

この偽情報を流すと、案の定、役所の役人がこっそり銭灝に密告!その瞬間をバッチリ押さえ、内通者を捕まえることに成功するんだ!

いやー、お見事!まさに神業!でもな、これで事件が終わったわけじゃない。捕まったのはあくまで内通者。李陶を死に追いやり、蘭坊を影で操る本当の黒幕は誰なのか?そして、李陶の死の裏には、父親の李刺史が関わる、さらに悲しい真実が隠されているようだ…。

『大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る』第17話の感想

第17話は、無法地帯と化した蘭坊の重苦しい空気感が印象的でした。正義を貫こうとする狄仁傑の孤立と、民衆の根深い不信感が巧みに描かれています。事件の背景にある人々の悲しい過去や、親子の情愛が深く絡み合い、単なる謎解きではない人間ドラマとしての見ごたえがありました。狄仁傑が仕掛ける罠の鮮やかさもさることながら、登場人物たちの心の機微に引き込まれる回でした。

つづく