医者を装い青川の宿を訪れた狄仁傑(てき じんけつ)は、そこで出会った訳ありげな商人や宿の主人から、新たな事件の匂いを嗅ぎつける。謎の人物たちとの腹の探り合いが続く中、彼はこの地に潜む闇に一歩ずつ近づいていく。一方、都では毒に倒れた仲間を救うため、残された者たちが懸命に治療法を探していた。二つの場所で、それぞれの戦いが静かに始まる。

「大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る」あらすじネタバレ23話

今回も狄仁傑(てき じんけつ)の周りは怪しい奴らだらけで、一瞬たりとも目が離せませんでしたね!舞台は青川に移り、新たな謎が渦巻く中、都に残された仲間たちの絆にもグッとくる回でした。

さっそく、手に汗握る第23話の世界に飛び込んでいきましょう!

腹の探り合いだらけ!怪しさ満点の宿

旅の医者を装って青川の宿に滞在する狄仁傑(てき じんけつ)。そこで出会ったのが、いかにも訳アリな商人・朗劉(ろうりゅう)一行。湯池でばったり会ったんですが、この朗劉がまた食えない男でして。「世の中には不平なことが多いもんですな」なんて意味深なことを言ってくる。それに対して我らが狄仁傑(てき じんけつ)も「天下の不治の病をすべて治すのが私の務めです」とピシャリ。お互い、腹の中では「お前、何者だ?」って探り合ってるのがバチバチ伝わってきて、ゾクゾクしましたね!

その夜、狄仁傑が宿の食堂で食事をしていると、別の客が宿の少女・小薇(しょうび)に威張り散らしているのを目撃。さりげなく小薇を元気づけようとする狄仁傑、さすがの優しさです。

そんな中、あの朗劉が夜中に出かけるのを発見!すかさず声をかけて探りを入れるも、「月でも見に行きませんか?」という怪しすぎる誘いは丁重にお断り(笑)。小薇から、朗劉がこの辺りの倉庫を何十も持っている大物の絹商人だと聞き出した狄仁傑の頭に、かつて謎の老人「葫芦先生(ひさご せんせい)」から聞いた言葉がよぎります。

「これは何かある!」と直感した狄仁傑が外へ出ると、今度は宿の主人・韋晟(い せい)が馬車で慌ただしく走り去っていくではありませんか。もう、この宿、怪しい奴しかいないのか!?

絶体絶命!謎の老人、敵か味方か?

するとそこへ、あの葫芦先生がぬっと登場! しかも、いきなり「お前が狄仁傑であることはお見通しだ」と正体を看破! 狄仁傑は、この葫芦先生こそが自分を青川におびき寄せた黒幕「黒焔(こくえん)」ではないかと疑いますが、先生は肯定も否定もせず、「余計な詮索は身を滅ぼすぞ」と不気味な警告を残すだけ...。もう、どっちなんだよ!

先生の警告もなんのその、狄仁傑は早速、街角の倉庫へ。そこで血痕を見つけますが、時すでに遅し! 覆面の男3人組に網で捕らえられてしまう大ピンチ! 万事休すかと思われたその瞬間、颯爽と現れたのが、なんと葫芦先生! あっという間に覆面男たちをなぎ倒し、狄仁傑を救い出してくれました。え、じいさん、強すぎ...! やっぱり味方なの!?

宿に戻った狄仁傑は、主人・韋晟の馬車に血痕が付いているのを見逃しませんでした。問い詰めると「羊の血だ」とシラを切る韋晟。さらに、お詫び(?)にと渡された服の中から、なんと小薇がつけていたものとそっくりな木のかんざしを発見!

小薇に話を聞くと、そのかんざしは亡き母の形見で、母は韋晟に再嫁してから苦労続きだったこと、そして母に優しくしてくれた男性がいたものの、ある日忽然と姿を消してしまったことを知るのでした...。倉庫の血痕、韋晟の嘘、消えた男性...。点と点が、不吉な線で繋がり始めましたね。

都では仲間が奮闘!芽生える友情と希望の光

一方、都では大変な事態が続いていました。毒に倒れた喬泰(きょうたい)(きょうたい)(きょうたい)がいまだ意識不明のまま。洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)は必死に古文書を読み解き、治療法を探しています。

そして、喬泰(きょうたい)(きょうたい)のそばを片時も離れず、自分を責め続けているのが馬栄(ば・えい)。そんな彼女を優しく励ますのが、曹安(そう あん)でした。これまで馬栄(ば・えい)は、曹安(そう あん)のことを「お金持ちのお嬢様」と誤解していましたが、曹安(そう あん)が役所のわずかな給金でやりくりし、狄仁傑のために陰ながらお金を使っていたことを知ります。

「私なんて...」と落ち込む馬栄(ば・えい)に、曹安は「私はあなたに憧れている。自由で、誰もできないことをやってのけるから」と、心からの言葉をかけます。この二人の女性の間に生まれた熱い友情に、思わず涙腺が...。曹安の励ましで、馬栄もようやく顔を上げ、食事をとることができました。

そしてついに、曹安が古文書から大発見! それをヒントに、洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)が「物降法」という治療法を思いつきます。「あと3日もすれば喬泰は目覚めるだろう」という言葉に、ようやく希望の光が見えてきました!

孤立無援の狄仁傑に、頼もしすぎる助っ人登場!

再び青川。謎が深まるばかりで途方に暮れる狄仁傑でしたが、事態は急展開を迎えます。宿に突然現れたのは、なんとこの地の役人である蕭校尉(しょう こうい)!

彼は肩こりの治療を装って狄仁傑を部屋に呼び出すと、「もし本当に黒焔がいるのなら、この私と部下たちが全力で助太刀いたす!」と、まさかの協力を申し出てくれたのです!

聞けば、彼の祖先は忠義の猛将だったものの、実直すぎる性格が災いしてこの地に左遷されたのだとか。その熱い魂を受け継ぐ蕭校尉の言葉に、狄仁傑の顔にも光が差します。

狄仁傑は、周囲に聞いている者がいないか警戒しつつ、わざと蕭校尉の肩を強く揉んで「ぎゃあ!」と悲鳴を上げさせ、治療のフリをしながら「合図を待て」と指示。このユーモアと緊張感が同居したシーン、最高でしたね!

青川に渦巻く黒焔の陰謀と、宿に隠された秘密。そして、頼もしすぎる助っ人・蕭校尉の登場! 一方で、都では喬泰の回復を祈る仲間たちの絆が描かれ、物語の厚みがグッと増した第23話でした。

果たして、狄仁傑は青川の闇を暴くことができるのか? そして喬泰は無事に目覚めるのか? 来週もテレビの前で正座待機、確定ですね!

『大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る』第23話の感想

青川での狄仁傑の腹の探り合いと、都での仲間たちの絆の物語が対照的で深く引き込まれました。怪しげな商人・朗劉や謎多き葫芦先生の存在が物語に新たな緊張感を与えています。一方で、曹安と馬栄の間に芽生えた友情には心温まるものがありました。特に、蕭校尉という頼もしい味方が現れたことで、今後の展開に大きな期待が寄せられます。それぞれの場所で進む物語がどう交差していくのか、非常に興味深いです。

つづく