前回、絶体絶命のピンチで終わりましたよね!? 暴れ馬に引きずられる狄仁傑(てき じんけつ)、もうダメかと思ったその瞬間!一体どうなっちゃうの!?とテレビの前で叫んだ人も多いはず。さあ、怒涛の展開が待ち受ける第4話、早速振り返っていきましょう!

※ここから先はネタバレ全開です!未視聴の方はご注意くださいね!

絶体絶命からの大逆転!頼れる仲間、見参!

暴れ馬に引きずられ、意識も朦朧とする狄仁傑(てき じんけつ)。まさに万事休すかと思われたその時、颯爽と現れたのはなんと、あの馬栄(ば・えい)! 彼が刀を振り下ろし、狄仁傑(てき じんけつ)を繋ぎとめていた皮紐をバッサリ!すかさず喬泰(きょうたい)(きょうたい)(きょうたい)も駆けつけ、二人掛かりで狄仁傑を救出します。いやー、この登場シーンはシビれましたね!

なんとか屋敷に帰り着いた狄仁傑一行。驚いたことに、馬栄(ば・えい)が荒れ果てていた屋敷をピカピカに掃除してくれていました。ぶっきらぼうに見えて、実はめちゃくちゃ気が利く男、馬栄(ば・えい)。推せます。

狄仁傑は「今夜は灯りをつけず、物音も立てるな」と指示。敵に居場所を悟られないため、息を潜めることに。緊張感が走る中、喬泰(きょうたい)(きょうたい)は狄仁傑の父の形見である「雨龍剣」に心奪われます。「どうせ刀で死ぬ運命なら、この名剣で果てたいもんだ」なんて呟く喬泰。彼の覚悟が伝わってきて、グッときます。

全てのピースが繋がる時。真犯人、お前だったのか…!

その夜、長安の都に嵐が吹き荒れます。雷鳴が轟く中、狄仁傑の頭脳はフル回転していました。「待てよ…?これまでの手がかり、あまりに都合よく見つかりすぎていないか…?まるで誰かに導かれているようだ…」

その疑念は、魏無疾(ぎ むしつ)の屋敷で見つけたあるモノで確信に変わります。それは、魏無疾(ぎ むしつ)が書いた文書と、酒壺から見つかった自然発火する「㷋石」。

ここで狄仁傑の脳裏に、あの賀大荊(が だいけい)の酒壺の記憶が蘇ります。底から酒が漏れ、妙な匂いがしたこと…あの時は気にも留めなかった些細な事実が、今、パズルの最後のピースとしてカチリとハマったのです!

「そうか…!全ては、あの人が仕組んだことだったのか!」

真実を掴んだ狄仁傑は、一人、魏無疾(ぎ むしつ)のもとへ。そして、静かに、しかし力強く告げるのです。

「一連の事件の黒幕は…あなたですね、魏無疾殿」

衝撃の動機と、炎に消えた忠義

魏無疾は、狄仁傑の指摘を前にしても、全く動じません。彼は、武則天(ぶそくてん)が政治に口を出すことを心底憎んでいました。「女が政治を乱すなど、陰陽が乱れるのと同じことだ!」という、凝り固まった男尊女卑の思想の持ち主だったのです。

彼の計画はこうでした。科挙の試験会場で賀大荊を使い、㷋石で火事を起こさせて大混乱に陥れる。しかし、今年の科挙は警備が厳しく、酒壺の持ち込みが禁止に。そこで魏無疾は、酒好きの賀大荊が騒ぎを起こさないよう、酒壺に苦い黄連を塗り、彼を酒場に向かわせたのです。全ては武則天(ぶそくてん)を陥れ、「天が怒っている」という世論を作り出すため。そのために賀大荊が犠牲になることすら、厭わなかったのです。

では、なぜ狄仁傑は生かされたのか?それは、狄仁傑の捜査が、事件の矛先を長孫卿(ちょうそん けい)の一派に向かわせるのに、好都合だったから。狄仁傑は、まんまと魏無疾の駒として踊らされていたわけです…。

「武則天(ぶそくてん)がこのまま力をつければ、大唐は滅びる!」と叫ぶ魏無疾。彼は自らの行いを微塵も後悔していませんでした。そして、狄仁傑が止める間もなく、自らの体に火を放ち、業火の中でその生涯を終えるのです…。あまりにも壮絶で、狂気じみた忠義の果てでした。

本当の黒幕は、さらにその先に…

魏無疾が炎に包まれた、まさにその時!屋敷に黒ずくめの集団がなだれ込み、洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)や喬泰と激しい斬り合いに!駆けつけた狄仁傑は、逃げる黒衣の男を山頂まで追い詰めます。

そして、その仮面を剥いだ時、狄仁傑は息を呑みました。そこにいたのは、なんと康執宜(こう しつぎ)!

しかし、本当の衝撃はこれからでした。彼の傍らには、まるで狄仁傑を待っていたかのように、一人の女性が静かに佇んでいます。

その人物こそ…大唐の武則天、武則天その人だったのです!

ええええええ!? なんで武則天がここに!? もう頭が追いつきません!

女帝・武則天の恐るべき策略

狄仁傑が次に目覚めた時、三日三晩も眠り続けていたことを知らされます。そして、その間に長安の都は様変わりしていました。

康執宜は「長孫卿の指示で鳳印を盗んだ」と自白。長孫卿の一族は徹底的に調査されることになります。

意識を取り戻した狄仁傑は、武則天と二人きりで話した時のことを思い出します。彼女は、雅馨(が しん)も、康執宜も、そして長孫卿も…全てを自分の野望のための駒として使い、腐りきった重臣たちを一掃しようとしていたのです。その知謀、そして非情さは、常人の及ぶところではありません。

「運命は天が決めるのではない。人が作るのだ。真実を見抜く力があれば、お前も人の運命を握れる」

武則天の言葉が、狄仁傑の心に深く突き刺さります。

炎の寺で決着!鳳印はどこに?

舞台は青龍寺へ。長孫卿は潔白を主張し、武則天と真っ向から対立します。「天の道理こそが全てだ!」と叫ぶ長孫卿に対し、武則天は静かに、しかし鋭い眼光でその時を待ちます。

寺に集まった大勢の民衆が見守る中、事態は誰もが予想しなかった形で決着します。燃え盛る炎の熱で、寺の天井に吊るされていた巨大な蝋燭が、ゆっくりと崩れ始めたのです!

そして、溶け落ちた蝋の中から現れたのは…なんと、国中が血眼になって探していた鳳印ではありませんか!

これには長孫卿も、民衆も、そして我々視聴者も、声も出ません。全ては武則天の描いたシナリオ通り。彼女は、民衆の目の前で「天に選ばれた武則天」として、その地位を不動のものにしたのです。長孫卿は、一人の女の、あまりにも壮大な策略の前に、完膚なきまでに敗れ去りました。

新たな旅立ち!行け、狄仁傑!

事件は解決し、狄仁傑は殿試(最終試験)に進むことが許されます。試験官は、なんと武則天本人。彼女は、狄仁傑が書いた「『新』とは何か」という論文を読み、彼こそが自分が求める人材だと確信します。

結果的に科挙には合格しなかったものの、狄仁傑は蓬莱(ほうらい)県の県令という、新たな役職を与えられました。

そして、彼の傍らには、すっかり信頼できる相棒となった洪亮(こうりょう)(こうりょう)(こうりょう)、馬栄、喬泰の姿が。

「さあ、行くぞ!」

四人の男たちが、新たな任地・蓬莱へと旅立っていくラストは、希望に満ち溢れていましたね!

いやー、第4話は本当に凄まじい回でした。黒幕だと思っていた人物が、実はさらに大きな駒でしかなかったという二重構造。そして、武則天の底知れない恐ろしさと魅力。このドラマ、ただの謎解きミステリーじゃありません。これから狄仁傑が、この巨大すぎる権力とどう渡り合っていくのか。ますます目が離せません!

『大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る』第4話の感想

第4話は、事件の真相が二転三転する見応えのある回でした。魏無疾が黒幕かと思いきや、その背後にはさらに巨大な存在、武則天がいたとは驚きです。彼女の冷徹な策略によって、長安を揺るがした事件が見事に収束していく様は圧巻でした。個人の犯罪と思われたものが、実は国を揺るがす壮大な権力闘争の一部だったという構図が鮮やかです。正義を信じる狄仁傑が、この巨大な権力とどう向き合い、新たな任地で何を見るのか。彼の今後の活躍に強い関心を抱きました。

つづく