新任地の蓬莱に赴いた狄仁傑(てき じんけつ)は、早々に身元不明の死体に遭遇する。町は奇妙なほど平穏だったが、地元の名士の歓迎の宴で謎めいた歌姫・曹安(そう あん)と出会う。その直後、名士の屋敷で恐ろしい事件が発生。事件の鍵は、不気味な伝承を持つ一枚の屏風にあるようだが…。
「大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る」あらすじネタバレ5話
いやー、皆さんお待ちかね!『大唐狄公案』の第5話、今回もとんでもない事件が我らが狄仁傑(てき じんけつ)を待ち受けていましたね!舞台は長安を離れ、新たな任地・蓬莱(ほうらい)へ。のどかな港町かと思いきや、とんでもない!いきなり不穏な空気がプンプン漂ってきましたよ!
新たな任地でいきなり事件の香り…
新しい任地・蓬莱へ向かう道中、さっそく狄仁傑(てき じんけつ)は一体の無残な男の死体を発見します。もうね、この男、事件を引き寄せる天才としか言いようがない(笑)。「これはただ事じゃない」と、死体も一緒に都へ運び込むことに。
蓬莱の町は、前の県令が汚職で捕まったっていうのに、妙に静まり返っている。むしろ静かすぎて不気味なくらい。そんな中、地元の名士である滕坎(とう かん)という男が、狄仁傑(てき じんけつ)の歓迎の宴を開いてくれることになりました。
この滕坎、都の詩作コンテストで優勝したほどの文化人。宴には美しい妻・銀蓮(ぎんれん)を伴って現れ、その仲睦まじい様子は誰もが羨むほどでした。
謎の歌姫・曹安(そう あん)との出会い
宴も盛り上がる中、一人の歌姫が遅れて登場します。その名は曹安(そう あん)。彼女が歌い始めた故郷の小唄が、なぜか狄仁傑の心の奥深くに眠る記憶を揺さぶります。「どこかで聴いたことがある…?」、この出会いが、今後の物語に大きく関わってくる予感がしますね!
宴の帰り際、狄仁傑は滕坎の屋敷の廊下に一瞬、不気味な影がよぎるのを目撃。そして、妻・銀蓮の顔に浮かんだ怯えた表情…。何か秘密があると感じつつも、その場は深く追及せずに屋敷を後にします。
一方、持ち帰った死体の検分を進めると、前にも後ろにも致命傷となる深い刀傷が。犯人の強い殺意が感じられますが、被害者はハンセン病で顔がひどく損傷しており、身元の特定は難航を極めます。
呪いの屏風が悲劇を呼ぶ!
その夜、とんでもない事件が起こります。
なんと、あの愛妻家だったはずの滕坎が、まるで鬼に取り憑かれたかのように、愛する妻・銀蓮を惨殺してしまったのです!
正気に戻った滕坎は、血塗られた記憶に苛まれながら、よろよろと役所の前にたどり着き、太鼓を打ち鳴らします。そして、駆けつけた狄仁傑に「私を死罪にしてください」と懇願するのでした…。
一体なぜ、あんなに仲が良かった夫婦にこんな悲劇が?
狄仁傑が現場を調べると、部屋の隅に屏風が置かれていた跡を発見。屋敷の執事によると、それは「四漆屏」と呼ばれる曰く付きの屏風だというのです。
執事が語るには、その屏風に描かれていた「仲睦まじい男女の絵」が、5日前から突如として「男が剣で女を突き刺す厉鬼の絵」に変わってしまったとのこと!それ以来、屋敷では怪奇現象が続き、ついには主が鬼に憑りつかれてしまったと…。
呪われた屏風が引き起こした殺人なのか?それとも、すべては人間の仕業なのか?
ミステリアスな歌姫・曹安(そう あん)の正体、道端の無名死体の謎、そして呪いの屏風事件。複雑に絡み合う謎に、我らが狄仁傑はどう立ち向かうのか!?
『大唐狄公案 神探、王朝の謎を斬る』第5話の感想
第5話は舞台が蓬莱に移り、物語の空気が一変しました。都の華やかさとは対照的な、港町の湿った不穏な雰囲気が見事に描かれています。愛妻家の悲劇的な変貌と、呪いの屏風という超常的な要素が絡み合い、ミステリーに新たな深みを与えていました。特に、謎多き歌姫・曹安の存在が、今後の展開にどう影響するのか非常に興味深いです。静かな狂気がじわじわと心を蝕むような、質の高い一話でした。
つづく