偽の被災者として捕らえられた養父たちが翌日処刑されると知った小豆子(しょうず)は、南宮曜(なんきゅう・よう)の制止を振り切り、宮殿を脱出。処刑寸前の養父たちを救うため役所に乗り込むが、そこへ謎の刺客が現れ南宮曜を襲撃。小豆子は南宮曜を庇い負傷する。事件後、宴席で小豆子はついに南宮曜の正体(太子)を養父たちに明かす。
「怪盗ときどきプリンセス」あらすじネタバレ15話
養父たちの危機!小豆子(しょうず)の宮殿脱出大作戦!
前回、南宮曜(なんきゅう・よう)の袖に養父が残した信物を見つけた小豆子(しょうず)。偽の被災者として捕らえられた養父たちの処遇を尋ねると、なんと翌日問斬(死刑)だなんて…!ショックを隠せない小豆子は、宦官か馬丁に扮してでも同行すると食い下がりますが、南宮曜(なんきゅう・よう)は「まずは傷を癒せ」と取り合ってくれません。
南宮曜(なんきゅう・よう)が去った後、小豆子は「どうやって宮殿を抜け出すか」と頭を悩ませます。なんたって、今は外出禁止の身。門には見張りの衛兵が常に目を光らせているんですから!そんな時、蘇若梅(ソジャクバイ)と庄漾漾(そう ようよう)がわざとらしく大声で挨拶しに来たものだから、さあ大変!でも、ここでへこたれないのが我らが小豆子!逆にこれを利用して、梅玉扇(ばい・ぎょくせん)に「太子様がお見舞いに来て、お菓子もくれたのよ~」なんて言わせちゃうんです。案の定、嫉妬に駆られた二人が部屋に入ってきたところを…バシッ!と気絶させ、まんまと二人の服をゲット!見事、衛兵の目を欺き、宮殿脱出に成功します。
夜になり、梅玉扇(ばい・ぎょくせん)と共に宮殿の門の近くまで忍び寄りますが、そこは厳重な警戒態勢。どうしようかと思っていた矢先、東宮の馬車が通りかかるのを発見!東宮の地形を熟知している小豆子は、梅玉扇(ばい・ぎょくせん)を連れて馬小屋へダッシュ!それぞれ馬車に忍び込み、宮殿を後にするのでした。いや~、このあたりの機転の利きっぷり、さすが小豆子ですよね!
刑場へ急げ!タイムリミットは目前!
その頃、小豆子の三人の養父たちは、まだ夢うつつの中、役人に無理やり罪状に判を押させられ、処刑の準備が進められていました。なんてこった!
一方、南宮曜の馬車に隠れて宮殿を出た小豆子。南宮曜は、他の用事を済ませてから刑場へ向かうつもりだったようですが、小豆子の胸騒ぎが止まりません。「早く!早く役所へ行って!」と、まるでテレパシーでも受信したかのように南宮曜を急かし続けます。この第六感、後々重要な意味を持つんですよね…。
時を同じくして、白燁(はくよう)も太子(南宮曜)の身に危険が迫っていることを察知し、衛兵と共に役所へ急行していました。
南宮曜と小豆子が役所に到着すると、まさに養父たちの処刑が始まろうとしているではありませんか!小豆子は人混みをかき分け、役所へ突入!「待ったー!」とばかりに、まさに執行されようとしていた木札をキャッチ!養父たちの無実を涙ながらに訴えます。
被告は「三人の荷物から自分の物が見つかった」と主張しますが、養父の一人、胖頭余(ハントウヨ)は「その夜はみんなで仕事に出ていたから、犯行は不可能だ!」と反論。小豆子も鋭い質問で被告を追い詰めます。小豆子の身分を知らない役人の沈魚(シンギョ)は「法廷を侮辱するな!」と叱りつけますが、南宮曜の鋭い視線ひとつで黙り込んでしまうのでした。このシーン、南宮曜の威厳がカッコよかったですね!
混乱の刑場!黒幕の刃が南宮曜を襲う!
集まった民衆は増える一方で、中には「盗賊の首を刎ねろ!」と扇動する者まで現れます。さらに、どこからともなく現れた巫女が「今の太子は笙東公主(ショウトウコウシュ)と恋に落ち、国が滅びる兆しがある!」なんて不吉な予言までする始末。もう現場は大混乱です!
梅玉扇と星釈(せいしゃく)が役所に駆けつけた時には、群衆が役所の防衛線を突破寸前!梅玉扇が小豆子を守ろうと前に出た瞬間、倒れてきた鳴冤鼓(無実を訴える太鼓)に潰されそうに!そこを星釈が身を挺して庇い、手に怪我を負ってしまいます。星釈、男前すぎる…!
そんな大混乱の中、人混みから黒衣の男がスッと現れ、袖から短刀を取り出し南宮曜に襲いかかります!冬西(とうせい)が間一髪で男を蹴り飛ばしますが、男は諦めず、近くにあった木の椅子で再び襲いかかろうとします。その時!小豆子が南宮曜の背中を庇い、強打を受けて気絶してしまうのです…!うぅ、小豆子…!
すぐに衛兵たちが黒衣の男を取り押さえますが、男は隠し持っていた薬を飲んで自害。一体誰の差し金だったのでしょうか…?
南宮曜は気絶した小豆子を抱きかかえ役所の中へ。沈魚は慌てて謝罪に来ますが、南宮曜は無事。小豆子も意識を取り戻すと、自分のことよりもまず養父たちの安否を気遣います。その姿に、南宮曜も沈魚も驚きを隠せません。小豆子の説明を受け、沈魚は急いで三人の養父を小豆子の元へ連れてくるのでした。よかった、本当によかった!
宴席での衝撃告白!養父たちの反応は…?
その後、沈魚は養父たちのために宴席を設けます。最初は上品な冷菜ばかりで戸惑う養父たちでしたが、「もっとガッツリした肉料理を!」というリクエストに南宮曜が快く応じ、改めて豪華な料理が並びます。
美味しい料理とお酒を囲みながら、養父たちは偽の被災者になった経緯を説明。南宮曜の正体を知らないものですから、まあ言いたい放題、冗談も飛び交います(笑)。しかし、ついに小豆子が我慢できなくなり、「この方は太子様よ!」とカミングアウト!
さあ、養父たちの反応はいかに!?一瞬にして凍りつき、慌ててひざまずく三人。しかし、すぐに「待てよ?小豆子が太子妃になったら、俺たちは太子の舅ってことか…?」なんて考えが頭をよぎり、恐る恐る席に戻り、南宮曜の質問にカチコチになりながら答えるのでした。このシーン、思わず笑っちゃいましたね!養父たちの人間味あふれる姿が最高でした!
つづく