秦尚城(しんしょうじょう)と花溶(かよう)の関係修復を祝いながらも、公主への恋に悩む銭大有(せん・たいゆう)。自分の想いを打ち明ける勇気が出せずにいたが、思わぬ形で公主に本心を知られてしまう。果たして彼の恋の行方は…? 一方、秦尚城と花溶は、重要人物・易非池(えきひち)をめぐって敵対勢力と駆け引きを繰り広げる。二人はわざと不仲を演じ、敵の目を欺くための壮大な作戦を実行に移す。甘い恋の奇跡と、息をのむ頭脳戦が交差する、見逃せない展開が待ち受ける。
「雲花のロマンス~一夜の花嫁2~」あらすじネタバレ22話
いや~、今回の22話は、待ってました!と叫びたくなるような神回でしたね!秦尚城(しんしょうじょう)と花溶(かよう)の夫婦関係も一安心…と思いきや、今回はもう一組のカップルに大きな進展が!そう、我らが銭大有(せん・たいゆう)の恋がついに実るんです!
銭大有(せん・たいゆう)、男の決意と涙の告白…?
物語は、銭大有(せん・たいゆう)と張弦(ちょう・げん)が酒を酌み交わしているシーンからスタート。秦尚城(しんしょうじょう)と花溶(かよう)の仲が元に戻ったことを祝いながらも、大有の表情はどこか晴れません。
「俺がクールなフリをしてたのは、全部公主(こうしゅ)のためなんだ…」
そう、彼は愛する公主にふさわしい男になるため、本来の自分を隠して必死に背伸びをしていたんですね。本当は、ありのままの自分では釣り合わないんじゃないか、もし告白して断られたら、今の関係すら壊れてしまうんじゃないかって、すごく臆病になっていたんです。
張弦に「試してみなきゃわからないだろ!」と背中を押されても、なかなか勇気が出ない大有。そんな彼の口から、ついに本音がこぼれ落ちます。
「俺、銭大有は、この生涯、公主だけを愛するって決めたんだ!俺は公主が好きなんだー!」
なんとその時、彼の背後には…当の公主ご本人が!
まさかの逆告白!子ロバ、ついに駙馬へ!
大有は「酔っぱらって何言ってるか…」と必死にごまかそうとしますが、公主はそんな言い訳を許しません。「男が一度口にした言葉には、責任を取ってもらわないとね」と微笑むと、なんと公主の方から大有にキス!
これには大有も張弦も、口をあんぐり。
公主は、自分が好きになったのは、命がけで自分を守ってくれた「小銭子(シャオチエンズ)」であり、親分のためなら体を張れる「銭大侠(チエンダーシア)」、つまりありのままの大有なのだと伝えます。
「今日からあなたは、私の一番好きな馬よ!」
「え、馬?」とキョトンとする張弦をよそに、大有はすべてを理解!そう、それは「駙馬(ふば)」、つまりお婿様のこと!喜びを爆発させた大有は、公主を軽々と抱き上げ、幸せそうにくるくると回るのでした。いやー、本当におめでとう!
秦尚城(しんしょうじょう)と花溶(かよう)の壮大な作戦が始動!
一方、秦尚城はついに易非池(えきひち)を追って出発。花溶と張弦は、彼が無事に任務を遂行できるよう、あえて後を追いません。
秦尚城は易非池(えきひち)に追いつきますが、そこに万疆(ばんきょう)の使者である少将軍(しょうしょうぐん)・金童(きんどう)も現れ、事態は三つ巴の様相に。金童の提案で、三国の代表が揃って易非池を尋問することになり、舞台は流韻軒(りゅういんけん)へと移ります。
ここからが秦尚城と花溶の真骨頂!二人はわざと激しくいがみ合い、仲の悪い夫婦を完璧に演じてみせます。易非池に「こんなに揉めてちゃ、プレッシャーで本当の砲図なんて描けない!」と言わせるのが狙い。その演技のあまりのリアルさに、大有と公主も「不仲な夫婦を演じさせたら天下一品だな」と感心するほど。
そして、秦尚城から花溶へ「計画通り。今夜、動く」と合図が送られます。
実は、易非池も彼らの仲間。すべては、敵の目を欺くための壮大な計画だったのです。易非池が扶琴(ふきん)を眠らせ、大有たちが金童を監視する中、秦尚城と花溶は易非池と合流。彼らの本当の目的とは一体何なのでしょうか…!?
『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』第22話の感想
今回のエピソードは、銭大有と公主の恋模様が中心に描かれ、心温まる展開に頬が緩みっぱなしでした。これまでお調子者として描かれることの多かった銭大有が、恋に悩み、自分の非力さを嘆く姿は非常に人間味にあふれており、彼のキャラクターに一層の深みを与えてくれました。そして、そんな彼を丸ごと受け止める公主の潔さと愛情表現には、見ているこちらが胸を打たれました。二人が結ばれたシーンは、間違いなく本作屈指の名場面の一つでしょう。一方で、秦尚城と花溶が仕掛ける策略も本格化し、物語の緊張感が一気に高まりました。夫婦の息の合った演技と、周到に練られた計画の全貌が少しずつ明らかになっていく過程は、非常に見ごたえがありました。甘い恋愛模様と、手に汗握る謀略劇。この二つの要素が絶妙なバランスで描かれており、物語の緩急にすっかり引き込まれた一話でした。
つづく